解説
熊切和嘉が菊地凛子を主演に迎えて贈るロードムービー。東京で孤独な引きこもり生活を送る女性・陽子は、長年断絶していた父の訃報を受け、ヒッチハイクで故郷・弘前への旅に出る。その途中、様々な人との出会いを繰り返しながら、自分自身と向き合っていく。共演は「サバカン SABAKAN」の竹原ピストル、「親密な他人」の黒沢あすか、「レジェンド&バタフライ」の見上愛、「雑魚どもよ、大志を抱け!」の浜野謙太、「ぜんぶ、ボクのせい」のオダギリジョー。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
-
文筆家和泉萌香ティッシュの代わりに使うトイレットペーパーのリアルさが妙にこびりつく。荒療治みたいなヒッチハイク(自主的に臨んだわけではなく、ある意味捨てられたような、と言って... もっと見る
-
フランス文学者谷昌親誰もが楽しめる映画ではないので、「必見」と言うつもりはない。そもそも設定に無理があるという見方もあるだろうし、菊地凛子の熱演にむしろ辟易する観客もいるかもしれな... もっと見る
-
映画評論家吉田広明コミュ症の人がいきなり一人で外界に放り出されたらどういう感覚なのか、当人の視点から描かなければ意味がない。彼女にとっての現実の肌触りまで感じさせての映画ではない... もっと見る
「658km、陽子の旅」のストーリー
東京で孤独な引きこもり生活を送る青森県弘前市出身の陽子(菊地凛子)は、42歳独身、人生を諦め、なんとなく過ごしてきた就職氷河期世代のフリーター。ある日、かつて夢への挑戦を反対され、20年以上断絶していた父が突然亡くなったとの知らせを受ける。従兄の茂(竹原ピストル)とその家族に連れられ、渋々車で弘前へ向かうが、その途中、サービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取られた茂一家に置き去りにされてしまう。弘前行きを逡巡する陽子だったが、所持金もないため、やむなくヒッチハイクで北上することに。だが、出棺は翌日の正午。故郷に向かう一夜の旅で出会う人々。毒舌のシングルマザー(黒沢あすか)、人懐こい女の子(見上愛)、怪しいライター(浜野謙太)、心暖かい夫婦(吉澤健、風吹ジュン)……。そして、その前に立ちはだかるように現れる若き日の父の幻(オダギリジョー)により、陽子の止まっていた心は大きく揺れ動いてゆく。冷たい初冬の東北の風が吹きすさぶ中、果たして陽子は、出棺までに実家に辿り着けるのか……。
「658km、陽子の旅」の映像
「658km、陽子の旅」の写真
「658km、陽子の旅」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「658km、陽子の旅」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023年7月28日 |
上映時間 | 113分 |
製作会社 | 『658km、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント=オフィス・シロウズ=プロジェクトドーン)(製作幹事:カルチュア・エンタテインメント/制作プロダクション:オフィス・シロウズ) |
配給 | カルチュア・パブリッシャーズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://culture-pub.jp/yokotabi.movie/ |
コピーライト | (C)2023「658km、陽子の旅」製作委員会 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2023年8月号 |
「658km、陽子の旅」 インタビュー 熊切和嘉[監督] UPCOMING 新作紹介 「658km、陽子の旅」 UPCOMING 新作紹介 「658km、陽子の旅」 |