破壊の自然史

はかいのしぜんし THE NATURAL HISTORY OF DESTRUCTION
上映日
2023年8月12日

製作国
ドイツ オランダ リトアニア

制作年
2022
上映時間
105分

ジャンル
社会派

check解説

過去の記録映像を全編に使用して歴史を再構成する“アーカイヴァル・ドキュメンタリー”で世界的評価の高いウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァが、改めて過去の戦争に眼差しを向け、現代に警鐘を鳴らした新作ドキュメンタリー。第二次世界大戦末期、連合軍による「絨毯爆撃」で、ドイツの一般市民が経験した人類史上最大規模の大量破壊を、圧倒的なアーカイヴ映像を積み重ねて描く。第75回カンヌ国際映画祭特別上映作品。同時上映はナチ・ドイツを断罪した「キエフ裁判」。戦争終結と戦争責任という二つの「正義」に着目し、戦争における当事者の正当性ではなく、普遍的倫理について思索する。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「破壊の自然史」のストーリー

第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯爆撃」を行った。連合軍の「戦略爆撃調査報告書」によるとイギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツの131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万軒の住居が破壊され、60万人近くの一般市民が犠牲となったとされる。技術革新と生産力の向上によって増強された軍事力で罪のない一般市民を襲った人類史上最大規模の大量破壊を描く。人間の想像を遥かに超えた圧倒的な破壊を前に心をへし折られた当時のドイツ文学者たちと、ナチ・ドイツの犯罪と敗戦国としての贖罪意識によって、この空襲の罪と責任について戦後長い間公の場で議論することが出来なかった社会について考察するドイツ人作家W.G.ゼーバルトの「空襲と文学」へのアンサー的作品。

「破壊の自然史」の写真

「破壊の自然史」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「破壊の自然史」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 ドイツ オランダ リトアニア
製作年 2022
公開年月日 2023年8月12日
上映時間 105分
製作会社 Looks Film & TV Gmb=Studio Uljana Kim=Atoms & Void
配給 サニーフィルム
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
音量 5.1ch
コピーライト (C) Atoms & Void

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2023年8月号 UPCOMING 新作紹介 「破壊の自然史」

「破壊の自然史」を観ているあなたにおすすめの映画

今日は映画何の日?

注目記事