アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
あんぜるむきずついたせかいのげいじゅつ Anselm
解説
ヴィム・ヴェンダースが、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーの半生と現在を見つめたドキュメンタリー。3D&6Kの撮影により、作品が目の前に存在するかのような臨場感で迫って来る。アンゼルム・キーファー本人が出演する他、その青年期を息子ダニエル・キーファーが演じ、幼少期をヴェンダースの孫甥アントン・ヴェンダースが務める。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画監督清原惟アンゼルム・キーファーの作品を紹介するためにヴェンダースがとった手法は、言葉を削ぎ落として、高精細で抽象的なイメージを使うということ。少年時代のシーンなどはノス... もっと見る
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編集者、映画批評家高崎俊夫ヴェンダースは敗戦の前後に生まれ、同時代としての戦後を生きたアンゼルム・キーファーの膨大な作品を俯瞰する際、注釈としてハイデガーとパウル・ツェランを引用する。ナ... もっと見る
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映画批評・編集渡部幻ドイツの芸術家アンゼルム・キーファーのドキュメンタリー。冒頭にドレスの彫刻群が現れる。頭がなく、代わりに本や石が乗せられ、ガラスの破片が刺さったものもある。女性... もっと見る
「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」のストーリー
アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などをテーマに、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する戦後ドイツを代表する芸術家だ。本作の監督ヴィム・ヴェンダースと同じ1945年に生まれ、初期作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を作るなど、“タブー”に挑戦する作家として、美術界の反発を招きながらも、注目を集めてきた。1991年には高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門を受賞。1992年からはフランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作している。彼は一貫して“戦後ドイツ”と“死”に向き合い続け、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げてきた。制作に2年を費やした本作は、3D&6Kで撮影。従来の3D映画のように映像が飛び出す効果ではなく、絵画や建築がまるで目の前に存在するかのような奥行きのある立体感を追求し、ドキュメンタリー作品の新たな可能性を切り開いた。
「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」の映像
「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」の写真
「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 アート |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024年6月21日 |
上映時間 | 93分 |
製作会社 | Road Movies Filmproduktion |
配給 | アンプラグド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 1.5.1 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://unpfilm.com/anselm/ |
コピーライト | (C)2023, Road Movies, All rights reserved. |