ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期の映画専門家レビュー一覧
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
ヘレン・フィールディングの原作小説を映画化した「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ第3弾。アラフォーになったブリジットは未だ独身。ハンサムでリッチなIT企業の社長ジャックと急接近するが、他の女性と結婚して離婚調停中のマークとも再会する。監督は、シリーズ1作目を監督したシャロン・マグワイア。出演は、「砂上の法廷」のレニー・ゼルウィガー、「キングスマン」のコリン・ファース、『近距離恋愛』のパトリック・デンプシー、「ウォルト・ディズニーの約束」のエマ・トンプソン。
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翻訳家
篠儀直子
ラブコメとしては安定の面白さ。しかしブリジットも今やニュース番組のプロデューサー、恋愛はへっぽこでも仕事はキレッキレなのだろうと思いきや、このプロデューサーでよくこれまで番組が回っていたものだと思わざるをえないシーンしか出てこなくて、イカレたボスがやって来るまでもなく、これじゃ現場から外されるのも無理ないわと思ってしまう。で、ラストの時点で、彼女のキャリアはどうなっているの? 定石だと復職する流れだと思うが、作り手はそういうことに関心ないようで。
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映画監督
内藤誠
シリーズに影響を与えた「高慢と偏見」のガーソンとオリヴィエ共演版でも英国人の偏屈さが笑えたが、今回はゼルウィガーのブリジットがテレビ局に勤務。脇役のおかしさと、二人の男性と同時に関係して誰の子か分からない妊娠をしてしまうドタバタ騒ぎにより、ブリジットは深刻でも観客は爆笑。ダーシー役コリン・ファースとアメリカの金持ちパトリック・デンプシーの相手役もいい。脚本と産婦人科医の役を兼ねるエマ・トンプソンが印象に残り、ロンドンっ子の新しい面を見せてくれた。
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ライター
平田裕介
狙った獲物を逃した猛禽類みたいな険しい顔付きになった、R・ゼルウィガー。あのままでブリジットですと現れて日記を綴られても……と震えていたが、柔和な感じに戻していて一安心。誰にも迷惑をかけずに生きていても年齢次第で“イタい”とされる風潮を筆頭に、40代あたりがギクリとするあれこれをチラリと盛り込んだ手堅いノリは相変わらずでキッチリ楽しませてもらったし、P・デンプシーの全方位イケメンぶりも◎。しかし、写真だけの登場でさらっていくH・グラントには感服。
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