オーシャンズ8の映画専門家レビュー一覧

オーシャンズ8

スティーブン・ソダーバーグ監督、ジョージ・クルーニー主演の「オーシャンズ11」を元に主要キャラクターをオール女性キャストでリブートする新作。2018年6月8日全米公開予定。
  • 翻訳家

    篠儀直子

    女性チームにしたからといって、何か革命的なことが映画に起きたわけではないけれど、プロフェッショナルな女たちがきびきびと役割を果たすさまをスクリーンで見るのはそれだけで感動的だ。メトロポリタン美術館やメットガラの様子が見られるのも楽しく、豪華なカメオ出演も多数。大詰めで女優たちが身にまとうドレスの美しさにも陶然とする(それぞれ違うトップ・デザイナーがデザインしている!)。もっとコンパクトにできればと思う部分もあるが、終盤のサプライズがおおいに愉快。

  • 映画監督

    内藤誠

    どんな痛快な犯罪のアイデアを展開するのかということに期待するシリーズだけれど、今回はソダーバーグ製作、ゲイリー・ロス監督で、サンドラ・ブロックの新指揮のもと、ケイト・ブランシェット以下、元気のいい女たちばかりが集結し、カルティエの警備員をはじめ、男たちを徹底的にコケにするという趣向。タ―ゲットはアン・ハサウェイがNYメトロポリタン美術館のイベントで身につける宝石だから、そこに集うセレブたちのファッションや豪華なパーティの流れと贅沢さも楽しめる。

  • ライター

    平田裕介

    してやられた感はまったくないし、難関らしきものが登場しても次の瞬間にはいとも簡単に解決してしまう。これまでのシリーズ3作のノリをきっちりと受け継いではいるのだが、そんなケイパー・ムービーに魅力を感じられない向きには退屈なだけだろう。ただし、メンバーを全員女性にしたことで醸される華やかさ、カルティエやらプラダやらジバンシィやらのアイテムがひしめくさまには自分のような汚ッサンもときめきはする。良くも悪くもフランチャイズ・ムービーの鑑といったところか。

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