honeyの映画専門家レビュー一覧

honey

別冊マーガレットで連載された目黒あむの人気漫画を実写映画化。ヘタレでビビリの女子高生・小暮奈緒は、“鬼S不良男子”鬼瀬大雅から突然、「結婚を前提に付き合ってください」という告白を受ける。断り切れず、付き合うことになった2人の恋の行方は……?出演は、「忍ジャニ参上!未来への戦い」の平野紫耀、「忍びの国」の平祐奈。
  • 映画評論家

    北川れい子

    我が家から数分のところにある新宿歌舞伎町の一郭にはホストクラブが乱立していて、看板や店頭にはホストたちの顔写真と源氏名がズラリ。顔も名もほとんどジャニーズ系、もしくはEXILE系で、この「ハニー」で茶髪の大雅を演じる平野紫耀の、大雅という名も紫耀という名もある。共演の横浜流星の、流星の名も。そうか、アイドル名とホスト名はキラキラネームがお約束なのね。テナことをぼんやり考えながら、少女漫画の定石通りのキャラと展開を、ひたすら寛大に観ている私。

  • 映画文筆系フリーライター、退役映写技師

    千浦僚

    もう六年ほどこの欄のため強制的に少女漫画原作恋愛映画を見せられる生活を送ってるが意外と飽きてない。自分的にはその映画が主人公らの親をどう描くかが評価のポイント、理解の手がかり。本作で高橋優(この眼の据わりと存在感は新たな俳優の発見)が好演した、主人公平祐奈の親代わりの叔父はよかった。平が助演してた「きょうのキラ君」の飯豊まりえの父親役の安田顕に匹敵。清水宏の映画で描かれる、こどもはその存在自体が既に育てる者に報いている、と同じ主題があった。

  • 映画評論家

    松崎健夫

    東映のロゴマークに相応しく、本作は雨の中の乱闘で幕が開ける。冒頭から〈東映不良映画〉の系譜を刷り込ませることで、キラキラ青春恋愛劇の合間に挿入されるハードな喧嘩場面に対する違和感を払拭させているのがミソ。登場人物たち各々のバックグラウンドには、両親の死・母子家庭・帰国子女という悩みを内包させていることにも気付く。つまり、各々が悩みを抱え、支え合う相関関係を違和感無く生み出している。また、叔父を演じる高橋優のエピソードを丁寧に描いている点も一興。

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