カンフー・ヨガの映画専門家レビュー一覧
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翻訳家
篠儀直子
随分のどかな映画だなあと観ていたら、ドバイのオークションの場面が終わったあたりで、ここから監督が交替したのかと思うくらい急に面白くなる。昔のぼんくらボンドガールみたいだったインド美女も突如知的魅力を増し、長い手足を活かしたアクションで魅了。A・リーの身体能力の高さにも瞠目させられるが、何よりも、工夫を凝らしたカンフーアクションを、ジャッキーが久々にたっぷり見せてくれるのがうれしい。それにしても、キャスト全員にこにこで踊るシーンの何という幸福感!
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映画監督
内藤誠
ジャッキー・チェンを取り巻く人たちがそれぞれ違う仕掛けで、娯楽大作を連打することには敬意を表したい。チェンは考古学者でカンフーの達人。冒頭から古代インドの象の群れが出現する戦争スペクタクル。その時代に隠された財宝を求める構成だが、氷河地帯のアクションやドバイの高級車がぶつかり合うカーアクションが派手で、豪華な感じを与える。最後の舞台はインドとなって、エキゾチックで、カラフルな舞踊を一同踊りまくり、「インディ・ジョ―ンズ」の中国・インド風が楽しい。
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ライター
平田裕介
トレジャー・ハンティングの話ゆえに“アジアの鷹”シリーズの一本として撮られているのかと思っていたが、なにかと反目しあう中国とインドの友好への願いが込められた作品でありました。というわけで全体的にピースフルな空気が漂っており、オチの付け方はその真骨頂といった感じ。ジャッキーならではのキレッキレのボリウッド・ダンスもさることながら、久々となる木人?を使ったトレーニング・シーンが拝めるのがなんとも嬉しい。ディシャ・パタニの美しさに溜息鼻息トルネード。
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