雪の華の映画専門家レビュー一覧

雪の華

中島美嘉のラブソング『雪の華』を、三代目J Soul Brothersの登坂広臣と「ニセコイ」の中条あやみ主演で映画化。余命を宣告された美雪は、困ったところを助けてくれた悠輔に、100万円出す代わりに1ヶ月間恋人になってほしいと持ちかける。「羊と鋼の森」の橋本光二郎監督が、東京とフィンランドを舞台に儚い恋物語を描く。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和が脚本を、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎が音楽を担当。
  • 評論家

    上野昻志

    難病ものから余命ものへ、という最近の恋愛映画の流れに乗った一作。余命1年のヒロインの恋愛、というのはお約束だが、彼女が幼時から病弱で、少女漫画の恋愛しか知らないとした点がミソ。そんな彼女は、偶然出会った男に、自身の病気を隠したまま契約恋愛を申し込む。いわば、恋愛ごっこの始まり。それが、いつ本物になるか、というのが物語を牽引していくのだが、そこでヒロインの少女漫画仕込みの「恋愛」と実際のそれとのズレがもっと出ていたら面白いのだが、そこまでは到らず。

  • 映画評論家

    上島春彦

    星は少ないが大いに楽しめる。病身の美少女が期間限定の恋人をお金で調達する、というコンセプトが抜群。と言っても汚らしい物語ではなく、あくまで純愛として成立させようとするのがミソである。そこにオーロラ観光もからめてムードは満点。でも三回もチャレンジしなかったら、もっと短い上映時間で済んだのではないか、と思わないでもない。そもそもなけなしの貯金が彼女にとってどういう意味を担っているのかがよく分からない設定なのだ。生活費と治療費はどうしているのだろう。

  • 映画評論家

    吉田伊知郎

    余命1年のヒロインが100万円を払って期間限定の彼氏を作るという設定は良く、最後に高らかに主題歌が流れる歌謡映画としては悪くない。彼氏とやりたいことに性交が入らないのは解せないが、病名も伏せられた余命は便利に使われるだけで、ヒロインに貯金が幾らあり、100万が痛い出費なのかぐらいは示して欲しい。中条は魅力的に映されているが、スローテンポな動きと喋りだからと映画の進行まで遅いのは困る。冒頭の2人の出会いを登坂が思い出す場面は盛り上げて欲しかった。

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