映画 賭ケグルイの映画専門家レビュー一覧

映画 賭ケグルイ

大ヒットコミック『賭ケグルイ』を2018年1月・2019年春放映のドラマに続き実写映画化。ギャンブルにより序列が決まる百花王学園。ギャンブル狂の夢子が転校してきたことで学園の秩序が揺らぐ中、生徒会は史上最大のギャンブルバトル開催を宣言する。「3D彼女 リアルガール」の英勉監督、「センセイ君主」の浜辺美波、「ギャングース」の高杉真宙、「ルームロンダリング」の池田エライザら出演陣がドラマ版から続投。
  • 評論家

    上野昻志

    この素材、よく考えて作れば、学園内政治劇になったかもしれないのが、それとは裏腹の、ガキ共がやたら騒ぎたてるだけの話になってしまった。それも、喋りまくる女子の顔アップばかりが目立つ。決定的なのは、賭けが、どう出るのか、という展開にまったくサスペンスがないことだ。見ているこちらが、こうなるだろうと思う通りの結果しか出てこないのでは、手に汗握るどころか、脱力感と一緒に欠伸が出てしまう。生徒会長役の池田エライザが、言葉少ないのが救い、といってもなあ……

  • 映画評論家

    上島春彦

    世事に疎くて原作の件とか知らなかった。それでも(その方が?)楽しめる。映画を見ても主人公が何者か全く分からない。そればかりか、実はやってるゲームの内容もルールも私は理解していない。ただ美少女が賭け事に狂うというだけで、こんなにエキサイトできるとは正直意外であった。JKギャンブラー浜辺美波の美しさだけで十分もとは取った感じだし、銀髪女王池田エライザの高慢ちきもグッド。でも明らかに話は途中で終わっている。惜しい。「帝一の國」ファンなら必見ものだが。

  • 映画評論家

    吉田伊知郎

    原作もドラマも未見だが、連ドラ版と同時撮影されたせいか映画的なスケールには乏しく、SPドラマで良かったのでは。ぶっ飛んだ奇想を盛り込んでも学園内に限定させることで世界観を維持する点は良いとしても、それを補強し、リアリティを与える演技には疑問。子役出身者も含めた実力派若手俳優が揃っているので大仰な演技もこなせるが、浜辺以外は大仰になりすぎて緩急が利かず、延々と見せられて胸焼けしそうに。「麻雀放浪記2020」よりゲーム性を重視している点は良い。

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