爆裂魔神少女 バーストマシンガールの映画専門家レビュー一覧
爆裂魔神少女 バーストマシンガール
伝説のバイオレンス・アクション「片腕マシンガール」を基に、新たなストーリーと世界観で構築された、「全員死刑」の小林勇貴監督によるリブート作。異形の者たちが跋扈する近未来を舞台に、片腕にマシンガン義手を装着した姉妹が血みどろのバトルを展開する。出演は「レッド・ブレイド」の搗宮姫奈、花影香音、「RE:BORN リボーン」の坂口拓、「サニー/32」の北原里英、「焼肉ドラゴン」の根岸季衣。
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ライター
須永貴子
セーラー服姿での白いおパンツ丸出しアクションや、特殊造形で武器化する巨乳、唐突にも感じる女同士のキスなど、女性に対する幻想と妄想が気にならないわけではない。しかし、見世物小屋とマッドマックスをかけ合わせたようなグロテスクで残酷な造形美が、不満を軽々と凌駕する。覚醒した片腕マシンガールが敵地へ乗り込んでからのアクションシーンを、ワンカットで撮影し、編集時に随所で早送りしてメリハリをつけるアイデアに、俳優と観客に対する監督の信頼と優しさを感じた。
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脚本家、プロデューサー
山田耕大
失った片腕にマシンガンを装着した姉妹が敵をバカスカ撃ちまくる。もうそれだけで、何でもOKだ。「くだらない日本映画なんか撃ちまくれ!」とばかりに、これでもかと次々に飛び出すブラックでゲテでカオスでパンクでクレイジーでスプラッタな笑いとバイオレンスアクション! そのハチャメチャぶりを称賛したい。が、本筋はクラシックな勧善懲悪。見る人間より、作っている人間のほうがうんと楽しんでいるような気さえする。こういう映画が続々と出てくるのを期待する。
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映画評論家
吉田広明
「片腕マシンガール」のリメイクでなくリブート。確かに主人公は二人になっているし、彼女らは始めから改造されているし、そのため復讐という動機は薄れているし、CG多用のせいで描写が派手な割にはどこか軽く感じられるし、「殺しの烙印」や、東映任?の道行、「セーラー服と機関銃」などのパロディもあり、と、情に訴える重い「片腕」よりもノリが軽く、別物と思って見た方がいいかもしれない。自分たちだけが面白がって観客置き去りの悪乗りではない点好感は持てるが。
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