サーホーの映画専門家レビュー一覧

サーホー

「バーフバリ」シリーズのプラバース主演によるクライム・アクション。3億ドル盗難事件解決が難航するなか、警察から潜入捜査を託された伝説の男アショーク。窃盗団を追ううちに、彼は巨大な裏組織が隠し持つ金庫の存在を知り、組織との壮絶なバトルが始まる。共演は「愛するがゆえに」のシュラッダー・カプール、「シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦」のマンディラ・ベーディー、「プレーム兄貴、王になる」のニール・ニティン・ムケーシュ。
  • 映画評論家

    小野寺系

    「バーフバリ」(15)のあまりの面白さに心を射抜かれた者としては、主演プラバースの天下無双の活躍がまた見られただけで手を合わせたくなってしまう。だがそれだけでなく、タイトルクレジットの異様なかっこよさや、意表を突く構成、ハリウッドアクションのクライマックスのような場面ばかりが持続する流れは圧巻だし、それでもなお独創性がある。このレベルの娯楽作品が年に一、二本あれば、アクション映画最先端はインドということになりそう。そのくらいの大巨篇。

  • 映画評論家

    きさらぎ尚

    見せ場があふれんばかりに盛られた映画だが、前半の人物関係が解りにくい。犯罪組織と市警と窃盗グループが入り乱れているからで、インド映画に特有のMAXなサービス精神はよしとして、少し整理すれストーリーにキレが出たのに、残念。後半になってストーリーが走り出すと、「007」ばりのサスペンスと超人的なアクション、「マッドマックス」に引けを取らない武器に闘い、加えて派手なカー・チェイス、CGによる映像が連続的に繰り出されるが、やはり2時間49分は長かった。

  • 映画監督、脚本家

    城定秀夫

    ド派手なアクションを観せたいという潔さは好感度大だが、警察が変な機械鳥人間になって飛んでくる描写等、リアリティラインがまったく?めないまま大味の物語が進んでゆき、なんの脈絡もなくポストアポカリプスな世界に突入する破茶滅茶ぶりに加え、本筋に関係ないスノビズムにまみれたパリピ風PVを結構な長尺でちょいちょい挟んでくる演出にインド映画に対する許容メーターの針が振り切れてしまった自分はあまりノレなかったのだが、20代の監督がこれを撮ったのは凄いと思う。

1 - 3件表示/全3件

今日は映画何の日?

注目記事