きっと、またあえるの映画専門家レビュー一覧
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ライター
石村加奈
あえて(?)芝居ではなく脚本や編集で日めくりカレンダーのように時間経過を見せる手法は最近(特に日本の作品)の流行りだろうか、あっさりしすぎて物足りない。本作のオープニングに、すわインド映画もか!? と落胆するも杞憂に終わった。エンディング・ソングの見事な転調の如く、緩急の効いたダイナミックな展開に、143分間はらはらドキドキしっぱなし。中でも、バスケットボール大会決勝戦の、ラスト6秒には大興奮した。大学生と中年を演じきった俳優陣の巧さにも感動。
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映像ディレクター/映画監督
佐々木誠
お気楽な学園コメディと思いきや、いきなりシリアスで衝撃的な展開。そこから現代と92年の名門工科大学寮での青春の日々が交錯して進む。寮内に格差があり、主人公たち「負け犬」組は寮対抗多種目試合に挑むのだが、これがサッカー、バスケの他にチェスやキャロムもあるというのが面白い(監督の実体験がベースらしい)。しかし合格者1%のこの大学に入れること自体すでに超エリート。その違和感が現代パートに活かされ、ヒエラルキーの構造を浮き彫りにしている。
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