君といた108日の映画専門家レビュー一覧

君といた108日

ドラマ『リバーデイル』のKJ・アパと「トゥモローランド」のブリット・ロバートソン共演で、シンガーソングライターのジェレミー・キャンプの半生を映画化。大学のライブ会場で出会ったジェレミーとメリッサはすぐ恋に落ちるが、メリッサには秘密があった。監督は、「アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌」のアンドリュー・アーウィンとジョン・アーウィン。
  • 映画監督/脚本家

    いまおかしんじ

    音楽が始まるとテンションが上がる。歌うシーンがたくさんあって楽しめた。恋愛がベタすぎて、正直恥ずかしかった。キレイすぎるやろ!とツッコミを入れながら見ていた。病気をご都合で使うのもどうかと思った。奇跡で癌が治って、え?ってなって、再発して、ええ?ってなって、それから引きっぱなしだった。甘い話が好きな人には泣ける映画かもしれないが、うまく乗れなかった。ヒロインのツンデレぶりがかわいい。病気で体が弱っていくのを見るのはツラかった。

  • 文筆家/女優

    睡蓮みどり

    世界でたったひとりだけでも、救いの存在になれたらそれは確かに素晴らしいことだ。それだけで生きていることに意味がある。のだが。全てを感動させようとしてくる演出にも押し付けがましさを感じてしまい、冷めた気持ちになってしまった。もし私が死んだ後に、夫が新しい妻と一緒になって私の素晴らしさを語り継ぐなんてことをしたら激怒して呪うかもしれない。こうした実話が「物語」になった瞬間、全ての意味は変わってしまうということを作り手は自覚しなければならない。

  • 映画批評家、東京都立大助教

    須藤健太郎

    ああ、こりゃダメだわっていうのをどのへんで思ったかというと、もういきなりオープニング・クレジット。長距離バスで主人公がギターを弾きながら、悦に入っているのだ。どう考えても迷惑、こりゃダメにきまっている。これまでの短い人生経験からいっても、爽やか好青年の善意はだいたい不快なものである。でも、そのときはこんな映画だとはまだ気付いていなかった。さて、迂闊なコメントは控えたいので一つだけ。よく知らないんだけど、某宗教団体の映画もこんなに露骨な感じなの?

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