THE WITCH 魔女 増殖の映画専門家レビュー一覧

THE WITCH 魔女 増殖

超人的なアサシンを養成する〈魔女プロジェクト〉によって人体実験を受けた少女が覚醒、激烈な闘いを繰り広げる韓国バイオレンス・アクション・シリーズの第2弾。可憐な少女が裸足で厳寒の大自然をさまようその先に、壮絶な銃撃戦と肉弾戦が待ち受ける。オーディションで1400人以上から抜擢されたシン・シアが主演を務め、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパク・ウンビン、「V.I.P. 修羅の獣たち」のイ・ジョンソク、前作「THE WITCH/魔女」の主演キム・ダミが共演した。製作・監督・脚本は前作に引き続きパク・フンジョン。すでに世界124ヵ国で配給が決定、謎が謎を呼ぶ〈魔女ユニバース〉が拡張する。
  • 映画監督/脚本家

    いまおかしんじ

    血だらけの女の子が雪の上を裸足で歩く。何が起こったのか?導入はハッタリが効いてる。彼女は大食い。目の前に並んだ食事を見て目を輝かせる。口いっぱいに食べ物を頬張る。スーパーで試食の惣菜を次から次へ平らげる。いくつもの組織が入り乱れて彼女を追う。匿った姉と弟にも危機が迫る。彼女はめちゃくちゃ強い。あっという間に敵をやっつける。吹っ飛ぶ人間。吹っ飛ぶ車。みんな刺されても撃たれてもなかなか死なない。アクションに次ぐアクション。ずっと見ていられる。

  • 文筆家/俳優

    睡蓮みどり

    強すぎてもはや人間ではなくなってしまったからこそ、孤独な少女の心は人間らしい姉弟との交流で痛みを感じるようになる。シリーズものの第1作を見ていなくとも本作だけでも豊富なアクションシーンを楽しむには十分見応えがある。とはいえ、さらに続篇があるうちの第2弾ということで、ストーリー的には途中までで終わってしまった感が否めない。血みどろだが生々しさはなく、少女が強すぎるのもリアルさには欠ける。身を委ねて、大画面で純粋にアクションに浸るのがいいだろう。

  • 映画批評家、都立大助教

    須藤健太郎

    「The Witch 魔女」(18)の続篇。前作の最後で匂わせられていた姉の話である。だが3作目への中継ぎに徹していて、1作目を好んだ観客でも不満が残るのではないか。前回はあくまでアクセントとして使われていた「超能力」が全面展開し、それゆえアクションが骨抜きにされ、活劇的な魅力が失われた。また一カ所に人を集める作劇は常套だが、そこにいたる展開は平坦そのもの。女性が屋敷の前でショットガンを構える、というのはいかにもシネフィルが好みそうではあるが。

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