マッドマックス:フュリオサの映画専門家レビュー一覧

マッドマックス:フュリオサ

1979年以来、狂気に満ちた華麗なノンストップ・カーアクションで世界中を魅了する「マッドマックス」シリーズの第5弾。30年ぶりに復活した前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でシャーリーズ・セロンが演じた女戦士フュリオサの若き日の物語。石油も水も底をつき、文明が崩壊した世界で、故郷=“緑の地”へ生還しようとする修羅の道が描かれる。主人公を演じるのは、『クイーンズ・ギャンビット』や「ラストナイト・イン・ソーホー」のアニャ・テイラー=ジョイ。宿敵ディメンタス将軍役には「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワース。監督・脚本は一貫してメガホンをとる、「マッドマックス」サーガの偉大なる創始者、ジョージ・ミラー。
  • 文筆業

    奈々村久生

    チンピラグループ同士の抗争を規格外の装備とチームで繰り広げるドリーム。改造車もフル出動。馬力の大きいボス車に果敢に追従し、案の定砂壁を滑り落ちていく取り巻きのバイクが痛快。男性集団の異常性と狂気、マチズモの愚かさに対して、女性一人で立ち向かう個人の闘いを体現したアニャの眼力が圧巻。白熱の走行シーンからマンパワーあふれる基地の描写まで圧倒的なカロリーの高さで、御年79歳のジョージ・ミラーが実際に現場の指揮を執り続けているとしたら、想像を絶するタフネスだ。

  • アダルトビデオ監督

    二村ヒトシ

    見たかったものは見れたけど、見たかったもの以上のものは見れなかった(こっちのハードルが上がりすぎてしまってるのだ)。世界観がもう完成してて、次に何がおこるか最後はどうなるか、わかってるといえばわかってて、異様に魅力的な新キャラは現れない2時間半は長かった。フェミニズムも更新されていなかった。アニャ・テイラー=ジョイの目つきだけが異様で、すばらしかった。異様なものがあちこちで鈍く輝いてないとマッドマックスじゃない。9年前に仰天させられたくらい驚きたかった。

  • 映画評論家

    真魚八重子

    端的に言うと、前作のフェミニズムに的を絞った構成と、シャーリーズ・セロンが完璧すぎて、それを超えられていない。前日譚はまだ幼女のフュリオサがただ籠に囚われ、男たちの決戦の枠外に置かれてしまう。アニャ・テイラー=ジョイは若手俳優では実力派だが、線が細くさすがにフュリオサの強靭さの再現には至っていない。ジョーの部隊の血沸き肉躍る太鼓隊なども、まだこの時期は派手さが足りない。しかしバイカー集団のディメンタス将軍を演じたクリス・ヘムズワースは儲け役。

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