ビートルジュース ビートルジュースの映画専門家レビュー一覧

ビートルジュース ビートルジュース

ティム・バートン監督が1988年に手がけたホラーコメディ「ビートルジュース」の続編。死後の世界で人間怖がらせ屋を営むビートルジュースは、元妻の復讐を恐れリディアとの結婚を画策。リディアは娘が死後の世界に囚われ、ビートルジュースに助けを求める。前作から続いてマイケル・キートンがビートルジュースを、ウィノナ・ライダーがビートルジュースに結婚を迫られるリディアを、キャサリン・オハラがリディアの母親デリアを演じる。また、ビートルジュースの元妻ドロレスを「007 スペクター」のモニカ・ベルッチが、リディアの一人娘アストリッドをバートンが監督・製作総指揮を務めたNetflixドラマ『ウェンズデー』に主演したジェナ・オルテガが演じる。
  • 俳優

    小川あん

    いつまでも老いを感じさせない、そんな生粋のティム・バートン作品を見ると、うんと若返る! 好きなシーンを挙げてって言われたら、①ソウル・トレインのホームでダンスホール。②グロリア、ホッチキスで合体、そして復活!③上半身サメに喰われた父と、同じく喰われたサーファーのシュールなご挨拶。④母と父と娘の感動のHUG。⑤結婚式の土壇場はサンドワームの介入で呆気ない。終わりは意外とドライないんだけど、断片的な好きがいっぱいありました◎

  • 翻訳者、映画批評

    篠儀直子

    まさかティム・バートンがここに来てこんな作品を送り出してくるとは! オープニングクレジットからもうすでに面白い予感でぞくぞくする。出オチみたいな「ソウル・トレイン」をいつまでもひっぱっているのも、ピラニアぴちぴちも面白く、「わたしたちの大好きだったティム・バートン」が帰ってきたという思いがするが、実は昔よりポップになっているかもしれない。クライマックス、リチャード・ハリスの〈マッカーサー・パーク〉で歌い踊るシーンも、そのあとの身も蓋もないたたみかけ方にも大笑い。

  • 編集者/東北芸術工科大学教授

    菅付雅信

    ティム・バートンの出世作「ビートルジュース」の35年ぶりの続篇。死後の世界の「人間怖がらせ屋」ビートルジュースがかつて結婚を迫りながらもフラれたリディアから娘が死後の世界に囚われたことで助けを求められ、現実世界と死後の世界を往復する騒動になる。再結成バンドのスタジアム・ライブのような懐かしさとスケールアップ感があるが、バートンのその後の華麗なフィルモグラフィを考慮すると、あまりにノスタルジックな仕上がりに肩透かし。バートンには本気の新曲を披露してほしいものだ。

1 - 3件表示/全3件