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- リチャード・ドナー
略歴 / Brief history
父は家具製造業者。ニューヨーク大を卒業して俳優をめざし、いくつかの舞台に立ったり、テレビ・ドラマに出演したが、パッとしなかった。やがて、その頃テレビ・ドラマを演出していたマーティン・リット監督と出会い、アシスタントになって演出を学ぶ。58年に俳優としてロサンジェルスに移り、演出家に転向。故スティーヴ・マックィーンの出世作になった「拳銃無宿」シリーズをはじめ、「ミステリー・ゾーン」「刑事コジャック」「弁護士プレストン」「FBI」などのいくつかを手掛ける。特にスペシャル・ドラマ「青い渇き」(75)は、画期的な作品として高く評価された。 62年から劇場用映画にも進出したが芽が出ず、有能なテレビ監督にとどまっていた。だが、76年に「オーメン」の大ヒットで脚光を浴び、大作「スーパーマン」(78)の演出を任される。以後、確かな演出手腕で職人ぶりを発揮し、スティーヴン・スピールバーグと組んだ「グーニーズ」(85)などをヒットさせた。87年には「ロストボーイ」のエグゼキュティヴ・プロデューサーを担当している。夫人は「ミスター・マム」(83)、「プリティ・イン・ピンク」(86)や「レディホーク」などのプロデューサーであるローレン・シュラー(ローレン・シュラー=ドナーと改名)。
リチャード・ドナーの関連作品 / Related Work
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO
制作年: 2009「X-MEN」シリーズの人気キャラクター、ヒュー・ジャックマン扮するウルヴァリンの過去を描くSFアクション。監督は「ツォツィ」のギャヴィン・フッド。共演は「ディファイアンス」のリーヴ・シュレイバー、「キングダム/見えざる敵」のダニー・ヒューストン、「ナンバー23」のリン・コリンズなど。80点 -
16ブロック
制作年: 2006簡単な証人護送任務を任されたベテラン刑事が、思いも寄らぬ事態に巻き込まれていくサスペンス・アクション。出演は「シン・シティ」のブルース・ウィリス、ラッパーとしても有名な「銀河ヒッチハイク・ガイド」のモス・デフ、「夢駆ける馬ドリーマー」のデヴィッド・モース。監督は「タイムライン」のリチャード・ドナー。80点 -
エニイ・ギブン・サンデー
制作年: 1999アメリカンフットボールに賭ける鬼コーチと選手たちの熱き生きざまを描いたドラマ。監督は「ニクソン」「Uターン」のオリヴァー・ストーン。脚本はダニエル・パイン(「ハードウェイ」)と劇作家ジョン・ローガンの原案を元に、ストーンとローガンが担当。撮影はビデオクリップ界出身のサルヴァトーレ・トティーノで本作が劇映画デビュー。音楽は「カジノ」のロビー・ロバートソンと、ポール・ケリー、リチャード・ホロヴィッツ。出演は「インサイダー」のアル・パチーノ、「ベリー・バッド・ウェディング」のキャメロン・ディアス、「好きと言えなくて」のジェイミー・フォックス、「セイヴィア」のデニス・クェイドほか。 -
リーサル・ウェポン4
制作年: 1998L.A.の暴走刑事コンビの活躍を描く人気シリーズの6年ぶりの第4弾。監督はシリーズ産みの親で「マーヴェリック」のリチャード・ドナー。脚本は人気テレビ・シリーズ『NYPDブルー』を手掛け、本作が映画デビュー作となるチャニング・ギブソン。製作はドナーとシリーズ全作を手掛けたジョエル・シルヴァー。製作総指揮は「トゥルー・ロマンス」のスティーブ・ペリーと「アルマゲドン」のジム・ヴァン・ウィク。撮影は「追跡者」のアンジェイ・バートコウィアク。音楽はシリーズ全作を担当している「ロビン・フッド」のマイケル・ケイメン、ロック界のスーパースターのエリック・クラプトン、『ダブル・ビジョン』でグラミー賞に輝いたデイヴィッド・サンボーン。美術は「カラーパープル」のJ・マイケル・リーヴァ。衣裳は「痩せゆく男」のハ・ニューエン。主演はシリーズの顏である「陰謀のセオリー」のメル・ギブソン、「レインメーカー」のダニー・クローヴァー。共演は前作から加わった「身代金」のレネ・ルッソ、「カジノ」のジョー・ペシら常連メンバーに加えて、「身代金」のクリス・ロック、初のハリウッド進出第1作となる「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのリー・リンチェイが敵役で登場。80点