戸田菜穂 トダナホ

  • 出身地:広島県広島市
  • 生年月日:1974/03/13

略歴 / Brief history

広島県広島市の生まれ。高校在学中の1990年、“ホリプロ THE1990オーディション”でグランプリに輝き、翌91年、日本テレビ『五月の風・ひとりひとりの二人』で女優デビューする。93年には、NHK連続テレビ小説『ええにょぼ』のヒロイン・宇佐美悠希役に抜擢。わけあって別居状態の夫との関係や嫁姑問題などを乗り越え成長する医師を好演する。翌94年、3人の小学6年生の少年と老人とのひと夏の交流を描く相米慎二監督「夏の庭/The Friends」で映画初出演。少年たちの担任教師で物語の鍵を握る役どころを真摯につとめた。続いて石井聰亙監督「水の中の八月」95などを経て、96年の森田芳光監督「(ハル)」では、メールをやり取りしながら不器用に愛を育む男女を翻弄する奔放な“ローズ”役を生き生きと演じ、飛躍のきっかけを掴む。この頃からテレビ出演も相次ぎ、98年には、フジテレビ『ショムニ』に出演。商事会社のはみ出し者が寄り集まるショムニ軍団とは犬猿の仲の秘書軍団リーダー・杉田美園にふんし、高慢さもお茶目に、コミカルな芝居に磨きをかけ、シリーズの人気に貢献する。映画では、伊藤俊也監督「プライド・運命の瞬間」98、和田誠監督「真夜中まで」01などの助演を経て、03年、過去に縛られた男女の切ない愛の彷徨を描いた「女がバス停で服を着替えた」で初主演。小沼勝監督独特の美学に貫かれた演出によって妖艶な魅力が覚醒され、新境地を開く。以降は、森田芳光監督「間宮兄弟」06、新城卓監督「俺は、君のためにこそ死ににいく」07、佐藤信介監督「砂時計」08などで、何気ない仕草にも危うさや色香を覗かせ、ユニークな存在感を発揮している。テレビドラマはほかに、日本テレビ『奇跡の人』98、『ギンザの恋』02、『anego』05、『神の雫』09、フジテレビ『TEAM』99、NHK『義経』05、『ジャッジ・島の裁判官奮闘記』07・08、TBS『SCANDAL』08、『JIN/仁』09、WOWOW『空飛ぶタイヤ』09、『マークスの山』10など。

戸田菜穂の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 青春ゲシュタルト崩壊

    制作年: 2025
    丸井とまとによる同名小説を原作に、アイドルグループIMP.の佐藤新&「あたしの!」の渡邉美穂のW主演で映画化。突如自分の顔が見えなくなる「青年期失顔症」を発症した女子高生・朝葉。そんな彼女の異変に気付いた同級生の聖は、朝葉を気に掛けるようになるが……。共演は「DitO」の田辺桃子、「ディア・ファミリー」の新井美羽、「ロストケア」の戸田菜穂、「それでもボクはやってない」の瀬戸朝香。監督は「春の嵐がやってくるまで」の鯨岡弘識。
  • ディア・ファミリー

    制作年: 2024
    1970年代、娘のために人工心臓の開発を始めた家族の実話を大泉洋主演で映画化。生まれつき心臓疾患を持っていた娘・佳美は、余命10年を告げられる。小さな町工場を経営する父・宣政は医療の知識も経験もなかったが、自分が人工心臓を作ると立ち上がる。出演は、「明日の食卓」の菅野美穂、「今夜、世界からこの恋が消えても」の福本莉子、「変な家」の川栄李奈、「DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW」の新井美羽。監督は、「君の膵臓をたべたい」の月川翔。原作は、清武英利の『アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録』。
  • ロストケア

    制作年: 2023
    42人もの老人の命を奪い、その殺人を“救い”あるいは“介護”であると主張する連続殺人犯と、彼の罪を強く非難する検事の対決を描き、なぜ犯人は殺人を犯したのか、その真相に迫る社会派エンターテイメント。主人公の心優しい介護士・斯波宗典を松山ケンイチ、懸命に事件を解き明かそうとする検事・大友秀美を長澤まさみが演じ、初共演を果たした。監督は「そして、バトンは渡された」「老後の資金がありません!」の前田哲。現在の日本が抱える社会と家族の問題に正面から切り込み、ひとりひとりの心の中にある《正義感》を大きく揺さぶる問題作。
    60
  • 沈黙のパレード

    制作年: 2022
    東野圭吾原作、福山雅治主演のミステリー『ガリレオ』シリーズ劇場版第3弾。以前草薙刑事が担当した事件で完全黙秘し無罪となった蓮沼が、再び女子学生殺害事件の容疑者となり黙秘を貫き釈放されたが、何者かに殺され、女子学生の関係者は一様に口を閉ざす。劇場版の前2作「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続き、監督・西谷弘と脚本家の福田靖がコンビを組む。湯川のバディ的存在の刑事・内海薫役の柴咲コウと、湯川の親友で内海の先輩刑事である草薙俊平役の北村一輝が再集結。他、椎名桔平、檀れい、吉田羊ら豪華キャスト陣が共演。主題歌を福山雅治と柴咲コウによるユニットKOH+が担当。
  • アキラとあきら

    制作年: 2022
    『半沢直樹』『陸王』などのベストセラー作家・池井戸潤の累計発行部数70万部を突破した同名小説を映画化。対照的な宿命を背負った二人の若者〈アキラ〉と〈あきら〉が、メガバンクを舞台に、情熱と信念で現実に立ち向かう社会派エンターテインメント。小さな町工場の息子・山崎瑛(やまざきあきら)を竹内涼真、大手海運会社の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)を横浜流星が演じる。同じ社長の息子同士でも、家柄も育ちもまったく違う二人が、破産寸前の企業グループの未来と4800人の人生を救うため、奇跡の大逆転劇を巻き起こす。監督は2022年夏、本作と「今夜、世界からこの恋が消えても」「TANG タング」が立て続けに公開され、快進撃が続く三木孝浩。
    60
  • 吟ずる者たち

    制作年: 2021
    明治時代、広島で酒造を興した“吟醸酒の父”三浦仙三郎と、その意志を繋ぐ現代の蔵人たちの姿を映し出すヒューマンドラマ。夢破れ、広島へ帰郷した永峯明日香。実家は仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵だった。目標を見失っていた明日香は、仙三郎の手記を目にし……。出演は「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」の比嘉愛未、「高津川」の戸田菜穂。監督は「飛べ!ダコタ」の油谷誠至。2021年11月5日広島県先行公開。