柄本時生 エモトトキオ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1989/10/17

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。父は俳優の柄本明、母は女優の角替和枝、3歳上の兄・佑も俳優という役者一家に育つ。2003年、オーディションに合格し、05年公開のオムニバス映画「Jam Films」の一篇で阿部雄一監督の「すべり台」で、転校を控えたヒロインの石原さとみと幼い恋心を育む小学生男子を演じ、俳優デビューする。前後して放送された、石田衣良の直木賞小説を廣木隆一監督がドラマ化したWOWOW『4TEEN』04では、主役の男子中学生4人組の一員で、普段は明るいが家ではアル中の父に悩まされるダイを好演した。06年のNHK大河ドラマ『功名が辻』では後陽成天皇を演じ、豊臣秀吉役の父・明と共演。以後、足立正生監督「幽閉者/テロリスト」07、市川準監督「あしたの私のつくり方」07などを経て、08年には5本の出演作が公開される。タナダユキ監督「俺たちに明日はないッス」では、担任教師と関係を持つ同級生の女子を意識する童貞高校生・比留間に扮し、青少年の不器用な恋心と欲望をリアルに表現。廣木監督「きみの友だち」の優秀な後輩に劣等感を抱く佐藤先輩役でも印象深い演技を見せた。09年、村松正浩監督「スラッカーズ」で主演。不良ばかりの高校で野球部復活を目指すヤンキー・十夢を演じた。福岡の炭鉱町を舞台にした平山秀幸監督「信さん・炭坑町のセレナーデ」10では、東京から来た少年と友情を結ぶ在日韓国人・李英男役。村上春樹の同名ベストセラーの映画化「ノルウェイの森」10では、主人公・ワタナベの学生寮の先輩で潔癖症の突撃隊を演じるほか、北野武監督「アウトレイジ」10、谷口正晃監督「時をかける少女」10、守屋健太郎監督「シーサイドモーテル」10、平山監督「太平洋の奇跡・フォックスと呼ばれた男」11、松本人志監督「さや侍」11など出演作が目白押しである。10年の日本テレビ『Q10』では苦学生の藤丘誠を演じ、父・明と親子役で再共演した。ドラマの出演作はほかに、NHK『おひさま』11、TBS『南極大陸』11など。

柄本時生の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 鬼平犯科帳 血闘

    制作年: 2024
    池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』を十代目松本幸四郎主演でドラマおよび映画化する『鬼平犯科帳』SEASON1の劇場版。平蔵が居酒屋の主と盗賊の顔を持つ鷺原の九平を探していることを知ったおまさも九平を探すうちに、凶賊・網切の甚五郎の企みを知り……。監督は、北大路欣也版『剣客商売』シリーズや『三屋清左衛門残日録』シリーズなど数々の時代劇を手がけてきた山下智彦。盗賊から“鬼平”と恐れられる火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を十代目松本幸四郎が、若き日の鬼平を十代目松本幸四郎の実子である八代目市川染五郎が演じるほか、中井貴一、柄本明ら豪華キャストが揃う。
  • PERFECT DAYS

    制作年: 2023
    「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」で知られ、小津安二郎を敬愛してやまないドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に東京で撮影した日本映画。公衆トイレの清掃員、平山の静かな日常を追いながら、人生の豊かさ、切なさ、愛おしさをエモーショナルに描き出す。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミアされ、役所広司が男優賞を受賞。脚本はヴィム・ヴェンダースと、プロデュースも兼ねる高崎卓馬。共演は同僚のタカシに柄本時生、アヤにアオイヤマダのほか、新人の中野有紗、田中泯、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和などのベテラン勢が集結。2023年・第36回東京国際映画祭オープニング作品にして、同年10月24日~30日に都内特別先行上映。映画企画の発端となった「THE TOKYO TOILET」プロジェクトと渋谷区内17カ所の公共トイレの意匠が世界的に注目された。
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  • 宇宙人のあいつ

    制作年: 2023
    23年間家族になりすましていた宇宙人と兄妹の家族愛を描くコメディ。人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家の次男・日出男として23年間暮らしていた。しかし、地球を離れる日があと3日に迫り、人間としてやり残したことをしようと奮闘する。出演は、「ハケンアニメ!」の中村倫也、「ちょっと思い出しただけ」の伊藤沙莉、バナナマンの日村勇紀、「BLUE/ブルー」の柄本時生。監督・脚本は、「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」の飯塚健。
  • 映画 イチケイのカラス

    制作年: 2023
    同名コミックを原作にしたTVドラマ『イチケイのカラス』の劇場版。みちおが“イチケイ”を去って2年。岡山県に異動になったみちおは、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件を担当。一方、坂間は裁判官の他職経験制度のもと、みちおの隣町で弁護士として働き始める。竹野内豊、黒木華といったメインキャストが続投。監督は「コンフィデンスマンJP」シリーズの田中亮。
    60
  • ippo

    制作年: 2022
    俳優の柄本佑が、劇団「東京乾電池」所属し、ユニット「曖昧なカンパニー」を主宰する劇作家・演出家の加藤一浩の3本の演劇戯曲を原作に映画化した短編連作集。3 本すべてが男ふたりの物語であり、「ムーンライト下落合」で久々に再会する友人ふたりに加瀬亮と宇野祥平、「約束」の兄弟に渋川清彦と柄本時生、「フランスにいる」画家とそのモデルに加藤一浩と高良健吾が出演。スタッフは柄本佑が主演を務めた「きみの鳥はうたえる」の四宮秀俊が全編撮影を担当。助監督として、「きみの鳥はうたえる」の映画監督・三宅晶、俳優・映画監督の森岡龍が1本目の「ムーンライト下落合」に参加するなど、柄本佑のキャリアとネットワークを最大限に生かした布陣になっている。
  • BLUE/ブルー

    制作年: 2021
    「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔がボクシングを題材にしたオリジナル脚本を映画化。どんなに努力しても試合では負け続きの瓜田と、日本チャンピオン目前で、瓜田の初恋の人・千佳との結婚も控えた後輩・小川。瓜田は小川を羨むも、ひたむきに努力し続けるが……。出演は、「聖の青春」の松山ケンイチ、「ザ・ファブル」シリーズの木村文乃、「コンフィデンスマンJP」シリーズの東出昌大、「記憶の技法」の柄本時生。

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