PERFECT DAYS

ぱーふぇくとでいず PERFECT DAYS
上映日
2023年12月22日

製作国
日本

制作年
2023
上映時間
124分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」で知られ、小津安二郎を敬愛してやまないドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に東京で撮影した日本映画。公衆トイレの清掃員、平山の静かな日常を追いながら、人生の豊かさ、切なさ、愛おしさをエモーショナルに描き出す。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミアされ、役所広司が男優賞を受賞。脚本はヴィム・ヴェンダースと、プロデュースも兼ねる高崎卓馬。共演は同僚のタカシに柄本時生、アヤにアオイヤマダのほか、新人の中野有紗、田中泯、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和などのベテラン勢が集結。2023年・第36回東京国際映画祭オープニング作品にして、同年10月24日~30日に都内特別先行上映。映画企画の発端となった「THE TOKYO TOILET」プロジェクトと渋谷区内17カ所の公共トイレの意匠が世界的に注目された。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 文筆家
    和泉萌香
    今年の春先だったか、その問題が取り上げられていた渋谷のトイレ群が随所でなんともオシャレに画を彩る。編集は快調、ネオンや酒場の灯りも上品に、素敵に整えて描いてもら... もっと見る
  • フランス文学者
    谷昌親
    ヴェンダースが30年近く前に撮った「東京画」の劇映画版とも言えるが、「東京画」をはるかに凌駕した作品だ。小津安二郎の映画によく出てきた人物と同じ苗字を持つ男の日... もっと見る
  • 映画評論家
    吉田広明
    ヴェンダースが日本で撮った映画にはすべて小津の影が落ちているが、ここでも同様。レトロ(カセット、フィルムカメラ、銭湯、古本)とモダン(ツリー、トイレ)が隣り合う... もっと見る

「PERFECT DAYS」のストーリー

東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのようにみえた。けれど男のそれはどこか違っていた。夜が明ける前に近所の老女が掃除する竹ぼうきの音が響く。それが聞こえると男はすっと目をあける。少しのあいだ天井をみつめる。おもむろに起きあがると薄い布団を畳み、歯を磨き、髭を整え、清掃のユニフォームに身をつつむ。植木に水をやるのも忘れない。車のキーと小銭とガラケーの携帯をポケットにしまい部屋を出る。ドアをあけて空を見る。スカイツリーを見ているのか、光を見ているのかはわからない。缶コーヒーを買うと手作りの掃除道具をぎっしり積んだ青い軽に乗って仕事へ向かう。いつもの角でカセットテープを押し込む。カーステレオから流れてくるのはThe Animalsの“The House of Rising Sun”。いくつもの風変わりなトイレを掃除してまわる。その日はひょっとすると声をひとつも出していないかもしれない。掃除を終えると夕方にはアパートに戻る。自転車に乗り換えて銭湯へゆき、いつもの地下の居酒屋でいつものメニューを頼み、そして寝落ちするまで本を読む。そして、また竹ぼうきの音で目をさます。清掃のあいまに見つける木漏れ日が好きだ。古いカメラで木や空を撮影する。そのフィルムを現像してくれる店はいつまであるだろう。同僚のタカシ、いつも公園でみかけるホームレスの男、銭湯で出会う老人が愛おしい。古本屋の女性の的確な書評を聞くのも悪くない。日曜だけ通う居酒屋のママの呟きが気になる。今日はあいにくの雨だ。それでも予定は変えない。そんな彼の日々に思いがけない出来事が起きる。そしてそれは彼の今を小さく揺らした。

「PERFECT DAYS」の映像

「PERFECT DAYS」の写真

「PERFECT DAYS」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「PERFECT DAYS」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2023
公開年月日 2023年12月22日
上映時間 124分
製作会社 MASTER MIND=Spoon=Wenders Images
配給 ビターズ・エンド
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
音量 5.1ch
公式サイト https://perfectdays-movie.jp/
コピーライト (C) 2023 MASTER MIND Ltd.

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