伊原剛志 イハラツヨシ

  • 出身地:福岡県北九州市
  • 生年月日:1963年11月6日

略歴 / Brief history

福岡県北九州市の生まれ。4歳の時に大阪に移り住み、府立今宮高校を卒業後、ジャパンアクションクラブを経て、1983年の舞台『真夜中のパーティー』に本名の“伊原剛”名義で出演する。84年、鈴木則文監督「コータローまかりとおる!」で映画初出演。その後、現在の芸名に改めて、森田芳光総指揮のオムニバス「バカヤロー!・私、怒ってます」88の渡辺えり子監督篇「食べてどこがいけないの?」では、ダイエットにまで口出ししてヒロインをいらつかせる婚約者を飄々と演じて注目された。90年には、滝田洋二郎監督「病院へ行こう」、金子修介監督「香港パラダイス」、黒沢直輔監督「女がいちばん似合う職業」と出演作が相次ぎ、映画界でも頭角を現す。長谷川計二監督「仁義」91では女も惚れるヤクザ像を、高橋伴明監督「修羅の帝王」94では堅気になれない極道の悲哀を体現。金子監督「ガメラ・大怪獣空中決戦」95では保安庁の航海士役で、リアルな特撮をドラマ面で支えた。さらに、96年のNHK連続テレビ小説『ふたりっ子』では浪花男の純情を愛嬌たっぷりに演じて、全国区の人気を獲得する。以後も佐々部清監督「半落ち」04では正義感の強い検事を、渡邊孝好監督「ヒナゴン」05では元不良の熱血町長を巧演し、一作ごとに新たな魅力を開拓。2006年には、クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」で海外進出し、馬術の金メダリスト・西竹一中佐を人間味豊かに好演した。以降も、パンチパーマの親父役で度肝を抜く水田伸生監督「なくもんか」09、華麗な剣さばきで魅せる三池崇史監督「十三人の刺客」10など充実の仕事ぶり。中村哲平監督「A LITTLE STEP」09では脚本・製作も手がけている。近年のドラマ出演作に、NHK『新選組!』04、フジテレビ『チーム・バチスタの栄光』08、テレビ朝日『警視庁継続捜査班』10など。『ダア!ダア!ダア!』93、『海神別荘』94、『阿修羅城の瞳』03、『ガス人間第一号』09など舞台出演にも精力的である。

伊原剛志の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 不思議の国のシドニ

    制作年: 2023
    フランス人監督の目を通して映し出される自然あふれる京都、奈良、直島。美しい日本の風景を旅しながら、過去を手放すことで喪失の闇を抜け、新たな一歩を踏み出すヒロインをフランスの至宝イザベル・ユペールが演じる。
  • ヤクザプリンセス

    制作年: 2021
    ブラジル×日本×アメリカ合作のアクション・エンターテイメント。凶悪なヤクザのタケシに命を狙われ、自分がヤクザの血を引いていることを知った孤児のアケミは、助けてくれた記憶喪失の男・シロと共に、自分を裏切り、家族を殺した連中への復讐に乗り出す。出演は映画初出演で主演に抜擢された日本人女優MASUMI、「マッチポイント」のジョナサン・リース=マイヤーズ、「硫黄島からの手紙」の伊原剛志。監督は「汚れた心」のヴィセンテ・アモリン。劇場発信型映画祭『未体験ゾーンの映画たち 2022』にて上映。
  • 劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班

    制作年: 2021
    韓国ドラマ『シグナル』をリメイクしたTVドラマのその後を描くサスペンス。2021年、政府高官が交通事故死し長期未解決事件捜査班は事件性を疑う。2009年でも政務官の事故死が相次ぎ大山は疑問視。再び無線機を通し現在と過去の刑事が組み、陰謀に立ち向かう。監督は、「探偵はBARにいる」などを手がけドラマ『相棒』にも参加してきた橋本一。TV版から引き続き「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の坂口健太郎、「億男」の北村一輝、「神様のカルテ」シリーズの吉瀬美智子らが出演する。
  • ある船頭の話

    制作年: 2019
    オダギリジョーによる長編初監督作。橋の建設が進む山村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人の源三が遊びに来るとき以外は黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんなある日、トイチの前にひとりの少女が現れ、トイチの人生は大きく狂い始めてゆく。トイチを演じるのは「石内尋常高等小学校花は散れども」以来、11年ぶりの主演となる柄本明。共演は「銃」の村上虹郎、「望郷」の川島鈴遥。撮影監督を「宵闇真珠」のクリストファー・ドイル、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当する。
  • 家族のレシピ

    制作年: 2017
    日本、シンガポール、フランスの合作で、日本とシンガポールに跨る家族の絆を描いたドラマ。家業のラーメン屋で働く真人は、店主だった父の死をきっかけに、亡き母と父が出会ったシンガポールを訪れる。そこで、知られざる両親の過去が明らかになるが……。出演は「のみとり侍」の斎藤工、『平清盛』の松田聖子、「超高速!参勤交代 リターンズ」の伊原剛志、「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」の別所哲也ほか。監督は「TATSUMI マンガに革命を起こした男」のエリック・クー。
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  • 家族の日

    制作年: 2016
    絆を失いかけ、都会から岡山県高梁市に移住してきた一家のひと夏を綴る家族ドラマ。信介は子どもたちをのびのびと育てたいと一家で田舎に引っ越すが、厳しい現実に直面。Uターンを決めた矢先、近づかないよう注意されていた黒雲山に次男が入ってしまい……。大河ドラマ『武田信玄』などを手がけてきた、岡山県出身の元NHKチーフディレクター、大森青児がメガホンを取る。第50回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを獲得した「うなぎ」の冨川元文が脚本を担当。出演は「ラスト・ナイツ」など外国映画にも進出する伊原剛志、「みすゞ」の田中美里、「団地」の岸辺一徳ほか。2016年6月18日より岡山メルパでの上映を皮切りに順次公開。