寺脇康文 テラワキヤスフミ

  • 出身地:大阪府大阪市
  • 生年月日:1962/02/25

略歴 / Brief history

大阪府堺市で生まれ、岐阜県羽島市で育つ。県立岐陽高校を卒業後、名古屋の俳優養成所を経て、1984年、三宅裕司主宰の劇団“スーパー・エキセントリック・シアター(SET)” に入団。同年、『超絶技巧殺人事件』で初舞台を踏み、以後、数々のSETの公演に参加する。89年、金田龍監督「満月のくちづけ」で映画デビューし、悪霊に憑かれた美術教師を熱演。91年の日本テレビの刑事ドラマ『刑事貴族2』で主演の水谷豊と出逢ったことが、のちの転機となる。94年、盟友の岸谷五朗とSETを退団し、企画ユニット“地球ゴージャス”を結成。95年の舞台『瓶詰の地獄・いつまでもたえることなくともだちでいよう』を皮切りに、現在も公演を重ねる。映画は、高橋将嗣監督「銀座警察・武闘派刑事」94で命知らずの刑事・犬宮良を快演し、続篇にも主演。岸谷が宮本輝の原作に惹かれて企画・主演をつとめた松岡錠司監督「私たちが好きだったこと」97では、のんびり屋の親友役で息の合った演技を披露した。ボロボロな外見の謎の男に扮した金田監督「ブギーポップは笑わない」00、ルポライターの妻を支える夫を演じた森田芳光監督「模倣犯」02などでも好演。2000年に単発ドラマとして始まったテレビ朝日『相棒』シリーズでは、警視庁特命係の正義漢の刑事・亀山薫役を演じ、水谷豊扮する主人公・杉下右京との絶妙の掛け合いが人気を博す。02年より連ドラ化された「相棒」には08年の第7シリーズまで出演。その後も、過去と対峙する独身貴族役で主演した草野陽花監督「悲しいボーイフレンド」09、岸谷の初監督作「キラー・ヴァージンロード」09などで活躍している。テレビドラマはほかに、フジテレビ『悪魔のKISS』93、『バージンロード』97、TBS『輝け麟太郎』95、日本テレビ『サービス』98、『美丘・君といた日々』10、テレビ朝日『853/刑事・加茂伸之介』10、NHK『おひさま』11など多数。ミュージカル『マルグリット』09、『風と共に去りぬ』11など舞台出演も多い。

寺脇康文の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • この小さな手

    制作年: 2023
    郷田マモラ&吉田浩の同名コミックを映画化。イラストレーターの吉村和真が接待で飲みに出たある夜、妻の小百合が事故に遭い、入院することに。その上、一人娘のひなを児童養護施設に引き取られてしまった和真は、失われた娘との絆を取り戻そうとするが……。主演は「星くず兄弟の新たな伝説」の武田航平。監督の中田博之は本作が長編デビュー作となる。
  • ぬけろ、メビウス!!

    制作年: 2023
    24歳の契約社員が大学進学を目指す青春ドラマ。建設会社の契約社員として働く優子は、“5年ルール”により正社員になる前に雇い止めを宣告される。そこでかつて諦めた教員になる夢を叶えるため大学進学を目指し、闇雲に受験に向けて突っ走り始めるが……。出演は、「BAD CITY」の坂ノ上茜、「海辺の映画館 キネマの玉手箱」の細田善彦、「朝が来る」の田中偉登。監督は、「想影」の加藤慶吾。
  • フード・ラック!食運

    制作年: 2020
    芸能界屈指の食通であるお笑いタレント、寺門ジモンが“食”をテーマに初監督に挑む異色作。下町の人気焼肉店・根岸苑を切り盛りする安江。一人息子・良人の毎日の楽しみは、母の手料理を食べることだったが、ある事件がきっかけで店は閉店、良人は家を飛び出す。出演は「HiGH&LOW」シリーズのEXILE NAOTO、「累 かさね」の土屋太鳳。
  • ブルーヘブンを君に

    制作年: 2020
    2019年にデビュー50周年を迎えた由紀さおりの初主演映画。孫や家族に囲まれて暮らす著名な園芸家の鷺坂冬子。だが彼女は、がんが再発し、余命半年と診断されていた。主治医に励まされた冬子は、“ハンググライダーで空を飛ぶ”という夢に向かっていく。共演は「ジャンクション29」の小林豊、「純平、考え直せ」の柳ゆり菜。
  • エキストロ

    制作年: 2019
    茨城県つくばみらい市の巨大ロケ施設を舞台にエキストラの世界を描くフェイク・ドキュメンタリー。歯科技工士の荻野谷は、エキストラとして映像作品に出演することに情熱を燃やしている。ある日、彼が所属する事務所のエキストラが、刑事事件の容疑者となる。出演は、映画初出演の萩野谷幸三、「スタートアップ・ガールズ」の山本耕史、「最初の晩餐」の斉藤由貴、「決算!忠臣蔵」の寺脇康文。監督は、ドラマ『透明なゆりかご』の村橋直樹。脚本は、「Diner ダイナー」の後藤ひろひと。高雄映画祭、タリン・ブラックナイツ映画祭、ハイナン国際映画祭、沖縄国際映画祭、京都国際映画祭正式出品作品。
  • 決算!忠臣蔵

    制作年: 2019
    大石内蔵助が残した決算書を元に、赤穂浪士の吉良邸討ち入りをお金の面から描いた山本博文の『「忠臣蔵」の決算書』を映画化。元禄14年、お家再興の望みを絶たれた赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助は、吉良邸討ち入りを計画。だが、その予算には上限があり……。出演は「泣くな赤鬼」の堤真一、「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」の岡村隆史。監督は「忍びの国」の中村義洋。
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