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  •   [caption id="attachment_29401" align="aligncenter" width="1024"] ウォーキング・デッド11(ファイナル・シーズン)[/caption] 人気サバイバル・シリーズ『ウォーキング・デッド』シーズン11(ファイナル・シーズン)が、ついに最終話まで、そして新たな世界が出現したスピンオフ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』シーズン7の前半部分が9月8日(金)にレンタルDVDがリリースとなる。   長寿シリーズがついに完結! 全米では早くも新たなスピンオフが大人気! [caption id="attachment_29403" align="aligncenter" width="1024"] ウォーキング・デッド11(ファイナル・シーズン)[/caption] シーズン11まで続いた人気シリーズ『ウォーキング・デッド』がついに完結。すでに全米では、本家シリーズの人気キャラ、マギーとニーガンが活躍するスピンオフ『The Walking Dead: Dead City』が放送されて好評を博し、またノーマン・リーダス演じるダリルが主人公にした『The Walking Dead: Daryl Dixon』が9月10日より全米放送開始。さらに、リックとミショーンのスピンオフ『The Walking Dead: The Ones Who Live』も撮影が始まった。これらの新作スピンオフを充分に楽しむためにも、彼らが活躍するこのファイナル・シーズンは見逃せない。 特に今回リリースされる、ファイナル・シーズン後半は、これまでになかったタイプの敵、人口5万人の巨大コミュニティとの戦いが展開される。格差社会の中で支配者層の横暴などの問題が明らかになっていくが、武器で解決できるものではない。マギーやダリルはこの集団にどう立ち向かうのか。 また、マギーとニーガンの確執の行方も気になるところ。マギーは、シーズン7で彼女の夫グレンをニーガンが惨殺して以来、彼のことを許していない。果たして2人は最後まで和解しないのだろうか。 さらに、後半には新種のウォーカーが出現。これまでのウォーカーには思考力が全くなかったが、新種のウォーカーは、ドアの取手を回して部屋に侵入しようとする。これがリックとミショーンのスピンオフに登場するとの噂の、新種のウォーカーと何か関係がありそうで気になるところ。     最後に生き残るのは誰なのか? 最終回にはサプライズが待っている! [caption id="attachment_29402" align="aligncenter" width="1024"] ウォーキング・デッド11(ファイナル・シーズン)[/caption] そしてファイナル・シーズンだからこそ見逃せないのは「最後まで生き残るのは誰か」という大テーマ。意外な人物があっさり死んでしまうのが、このシリーズの特徴なので、最後の最後まで気が抜けない。最終回のエピソード・タイトルは「レスト・イン・ピース(安らかに眠れ)」という、墓碑銘に彫られる言葉。となると、やはり誰かが…?  また最後に待っている光景も気になるところ。シーズン11まで続いたシリーズ、様々な困難を乗り越えてきた登場人物たちが、最後にどんな場所に辿り着くのか、それを見届けずにはいられない。さらに、最終回のドラマが終了してからの、ポスト・クレジット。ここで驚愕の情景が描かれ、しかも演出に仕掛けがある。『ウォーキング・デッド』は最後まで見ているものを飽きさせない。   スピンオフ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』は、次のシーズンがファイナル! [caption id="attachment_29405" align="aligncenter" width="1024"] フィアー・ザ・ウォーキング・デッド7[/caption] 同時レンタルリリースとなる、スピンオフシリーズの『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド7』の前半。本作はシーズン8がファイナルになることも発表され、クライマックスに向けてドラマが盛り上がっている。 シーズン6の最終話で核ミサイルが爆発し、本シーズンは、放射能に汚染されてオレンジ色に染まった世界から、ドラマがスタート。人々は離れ離れになり、ヴィクターは人々が自給自足で暮らす建物"タワー"の支配者に。モーガンとグレースは潜水艦で暮らし、ドワイトとシェリーは義賊として活動。アリシアは、人々が噂する安息の地"パドレ"を探そうと決意する。この"パドレ"とは何なのかが、シーズンを通して描かれていく。 このシーズン7も前シーズン同様、各エピソードのタイトルで人物のシルエットが表示され、その人物が主人公のドラマが描かれる形式。大きなストーリーと並行して、元軍人のサラと車椅子のウェンデルの過去や、ドワイトの妻シェリーの姉御肌など、サブキャラたちの人物像がより深く描かれて、新たな感動を与えてくれる。 オリジナルシリーズは完結となり、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』は次のシーズン8で完結するが、冒頭で紹介した通り、新たなスピンオフが続々制作中。さらに広がりつつある〈デッド・ユニバース〉をより深く楽しむためにも、今回リリースされる2作は見逃せない。   文=平沢薫 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=pSCNJjA7ESk   「ウォーキング・デッド11(ファイナル・シーズン)」Vol.9 ~Vol.12 ●9月8日(金)レンタルDVDリリース ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●2021年/アメリカ/8話 ●チーフ・コンテンツ・オフィサー:スコット・M・ギンブル ●製作総指揮:アンジェラ・カーン、ゲイル・アン・ハード ●製作総指揮・原作・脚本:ロバート・カークマン ●出演:ノーマン・リーダス、ローレン・コーハン、メリッサ・マクブライド、ジェフリー・ディーン・モーガンほか ●発売・販売元:KADOKAWA The Walking Dead ©2021 AMC Film Holdings LLC.   「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド7」 ●9月8日(金)レンタルDVDリリース ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●2021年/アメリカ/8話 ●製作総責任者:アンドリュー・チャンブリス、イアン・ゴールドバーグ ●製作総指揮:ゲイル・アン・ハード、グレッグ・ニコテロ ●製作総指揮・原作・脚本:ロバート・カークマン ●出演:レニー・ジェームズ、アリシア・デブナム=ケアリー、マギー・グレイス、ジェナ・エルフマン、ダナイ・ガルシア、オースティン・アメリオほか ●発売・販売元:KADOKAWA FEAR THE WALKING DEAD©2021 AMC Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
  •   キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋役で主演し、チャド・スタエルスキがメガホンを執るアクションシリーズ「ジョン・ウィック」。その最新作であり、ドニー・イェンや真田広之という各国レジェンド俳優参戦、パリからベルリン、ニューヨーク、そして大阪まで舞台もスケールアップさせて描いた「ジョン・ウィック:コンセクエンス」が、9月22日(金)より公開される。キアヌのアクションを捉えたスポット映像が到着した。     凱旋門の周囲でドリフトしながら敵を葬る“シン・カー・フー”、砂漠で黒馬を駆って刺客を撃つ“シン・ウマ・フー”、222段の階段を転げ落ちる“シン・カイダン・フー”、さらに鮮やかな“シン・ヌンチャク・フー”と、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)の多彩なアクションが登場。 凱旋門のシーンのため、キアヌは9か月の運転トレーニングに励んだ。「キアヌほど運転がうまい俳優はハリウッドにいない。それぐらいトレーニングに時間をかけてもらった」とスタエルスキ監督は言う。 刺客が上からひっきりなしに押し寄せ、ジョンが転落する階段シーンは、パリのサクレ・クール寺院で撮影。スタントコーディネーターのダンレヴィは「急な階段の中央には手すりがあり、片側は急斜面、反対側は植え込みのある坂になっていて、スタント的に遊ぶところがたくさんあった」と話す。一部のスタントマンは、ジョンに倒されては階段を上り、また倒され、を多様なバリエーションで繰り返した。中には6回殺された者もいたという。 もちろんヌンチャクも訓練したキアヌ。「JWシリーズで、ジョンは手話ができたり、ロシア語が話せたりした。本作では少し日本語も話す。いつもいろいろなスキルを身につけているんだ。今回もいろいろなスキルが上がったよ」と自信を見せる。チーム一丸で進化させたアクションは見逃せない。     Story 裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋ジョン・ウィック。地下に身を潜めつつ、全てを牛耳る組織〈主席連合〉から自由になるため立ち上がる。 一方、組織での勢力拡大を狙う若き高官のグラモン侯爵は、ジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破。ジョンの旧友である盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョンを狩りに出る。そんな中でジョンは、日本の友人シマヅの協力を求めて大阪のコンチネンタルホテルに現れるが……。   「ジョン・ウィック:コンセクエンス」 監督:チャド・スタエルスキ 出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之、リナ・サワヤマ 配給:ポニーキャニオン 原題:JOHN WICK:CHAPTER4 2023/アメリカ ®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
  •   自主映画を対象とした日本初の本格的なコンペティション「PFFアワード」を擁することで知られるぴあフィルムフェスティバル(PFF)。今年で45回目を迎えるが、2028年の第50回に向けて、毎年10年区切りで往時の作品を上映し、時代と歴史を体感する企画が始動する。 今年は⟨イカすぜ! 70〜80年代⟩ と銘打ち、70~80年代の映画に着目した特集を展開。激動の60年代が過ぎて⽣活が⼤きく変わり、⾃ら⽣み出す映画=⾃主映画の熱⾵が渦巻いた70〜80年代は、PFFが⽣まれ、最初の隆盛をみせた時代でもある。 あの時代、どんな⼈々と映画が“⾵”を起こしていたのか? 中でも注目の、⼤森⼀樹監督と斎藤久志監督を〈再発見〉する特集上映ラインアップを紹介したい。   〈大森一樹再発見〉 映画が好きすぎて映画になろうとしたひとの、映画への愛と憧れが溢れる3プログラム。 貴重な8㎜時代の作品を中心としたラインナップで、トークゲストには、大森監督の下で助監督を務めた経験を持つ緒方明監督が登壇する   大森一樹監督     自主映画時代①8mm 6作品一挙上映 *8ミリ作品は全てデジタル上映 ◎9月10日(日)13:00~ 小ホール ゲスト:緒方明監督、モルモット吉田氏   「革命狂時代」 1969年/カラー/13分 監督:大森一樹 六甲高校2年時の記念すべきデビュー作! 文化祭用映画として製作を始めるも文化祭粉砕シーンで終わる、1969年という混沌とした年を大きく反映した一篇。   「ヒロシマから遠く離れて」 1972年/白黒/2分 監督:大森一樹 秀逸なタイトルの大森監督唯一の実験映画! 医大入学後、映画製作熱が増し、実験映画にも挑戦。インクに滲む紙束をめくる手をリズミカルに描写した作品。   「空飛ぶ円盤を見た男」(3部作) 1972年~/カラー&白黒/合計49分 監督:大森一樹 ライフワークとして始めた3部作を一挙上映! 大学入学直後の1作目から、「ヒポクラテスたち」後に製作した3作目まで、8ミリ映画独自の表現を駆使した作品集。   「明日に向って走れない!」 1972年/カラー/42分 監督:大森一樹 素晴らしいショットの連続は見逃せない! 恋人から別れの手紙を受け取った主人公の行動を、様々な映画へのオマージュを織り交ぜ描いた疾走感に満ちた作品。   自主映画時代②8mm+16mm2作品 ◎9月10日(日)16:30~ 小ホール ゲスト:緒方明監督、モルモット吉田氏   「死ぬにはまにあわない!」 1974年/カラー/47分 監督:大森一樹 京都を舞台にしたハードボイルド映画に挑戦! 日活ニューアクションに触発され、初めて脚本を執筆し臨んだ、銃撃戦やカーチェイスシーン満載の意欲作。   「暗くなるまで待てない!」 1975年/カラー&白黒/70分/16mmフィルム上映 監督:大森一樹 初の16ミリによる「ない!」シリーズ最終作! 神戸を舞台に映画製作に打ち込む大学生たちの情熱的な姿を描き、当時の映画を志す若者たちに大きな影響を与えた傑作。   「夏子と長いお別れ」 1978年/カラー/25分/16mmフィルム上映 監督:大森一樹 映画愛に満ちた自伝的な青春映画 神戸を舞台に、「暗くなるまで待てない!」のヒロイン・稲田夏子が再び登場!名画座「文芸坐」が製作に乗り出す!   必見!秘蔵長編映画豪華2本立て ◎9月20日(水)13:00~ ゲスト:緒方明監督、モルモット吉田氏   「女優時代」 1988年/カラー/93分/35mmフィルム上映 監督:大森一樹/原作:乙羽信子/脚本:新藤兼人 出演:斉藤由貴、根津甚八、森本レオ、相楽晴子、川谷拓三 宝塚から映画女優へ。乙羽信子の半生を斉藤由貴が熱演 原作・乙羽信子×脚本・新藤兼人のテレビドラマ。映画界へ転身し、成長していく乙羽の姿を、当時21歳の斉藤由貴が見事に演じている。   「悲しき天使」 2006年/カラー/113分/35mmフィルム上映 監督:大森一樹 出演:高岡早紀、岸部一徳、筒井道隆、山本未來、河合美智子 女性たちの生きざまが交錯するヒューマンドラマ 父親を殺した娘を追って大分県で張り込みを開始した刑事は、やがて意外な真実に直面する。紆余曲折の末完成した意欲作。必見!   大森一樹 OMORI Kazuki 1952年大阪府生まれ。高校時代に8ミリ映画を撮り始め、大在学中に初めて16ミリで撮影した「暗くなるまで待てない!」が関西で注目を浴びる。76年にぴあ主催の〈ぴあシネマブティック〉で「ない!」シリーズ3部作が好評を博し、自主映画ムーブメントの先駆けに。77年にはシナリオ「オレンジロード急行」で城戸賞を受賞し、翌年に同作で商業監督デビューした。 その後「ヒポクラテスたち」(80)「風の歌を聴け」(81)「すかんぴんウォーク」(84)「恋する女たち」(86)「ゴジラ」シリーズなどを発表。2022年12月に逝去。     〈斎藤久志再発見〉 長廻しのロングショット、ひとを捉える独自の空間と時間、惜しまれるその逝去…。 PFF入選作から遺作まで幅広いプログラムをお届け。同時代に出てきた風間志織や塚本晋也がセレクトした作品も上映される   斎藤久志監督   ◎9月14日(木)11:30~ [caption id="attachment_29465" align="aligncenter" width="850"] © 2021 HAKODATE CINEMA IRIS[/caption] 「草の響き」 2021年/カラー/116分 監督:斎藤久志/原作:佐藤泰志 出演:東出昌大、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太 走ること 愛すること そして自由 作家・佐藤泰志の映画化シリーズ第4弾。心を病んで郷里に戻った和雄は、精神科医の勧めでランニングを始める。地元の青年たちとも交流し、生活は安定したかに見えたが……。“幸せ”の定義を覆す、大胆な脚色が見事。 ◎9月14日(木)14:30~ ゲスト:風間志織(映画監督)鈴木卓爾(映画監督・俳優・脚本家) 「うしろあたま」 1985年/カラー&白黒/124分 監督:斎藤久志/原作:高野文子 超長回しで切り取る女子大生の現在と過去 1985年(第8回)PFF入選作。突然、髪を男のように短く切った女子大生の日々を淡々と描く。カメラ据えっぱなし、超長回しという独特のスタイルが早くも開花し、過去と交錯して反転する日常を鮮やかに捉える。   「0×0(ゼロカケルコトノゼロ)」 1984年/カラー/22分 監督:風間志織 ヌーヴェル・ヴァーグ女子高生監督、誕生の瞬間! いつもと違う一日を過ごそうと街に出た二人の女子高生。次々出会う奇妙な人々の中で、彼女たちは自分たちの日常を発見する。当時高校三年生だった監督の圧倒的な感受性が躍動し、PFFスカラシッププロジェクトの始まりに繋がる。 【スペシャルトーク】「特別企画:斎藤監督の現場で出会った3人が語り、秘蔵映画をみせる」 ◎9月14日(木)18:30~ ゲスト:鈴木卓爾(映画監督・俳優・脚本家)、矢口史靖(映画監督)、田中要次(俳優) 斎藤監督の映画に出演中の鈴木卓爾氏を訪ねたことで、矢口史靖監督、田中要次さん、3人の長い友情が始まった。秘蔵作品を上映し、数々のエピソードを披露しながら、斎藤久志監督の映画術を伝えていく。 塚本晋也監督presents ◎9月21日(木)18:30~ ゲスト:塚本晋也(映画監督)、唯野未歩子(女優) 「サンデイドライブ」 1998年/カラー/86分/16mmフィルム上映 監督:斎藤久志/製作:塚本晋也 出演:塚本晋也、唯野未歩子、丹治 匠、中山舞衣、小野麻希子 日常の延長線上にある“非日常”の逃亡劇 レンタルビデオ店の店長・岡村とアルバイトの結衣。ただそれだけだった関係は、結衣が浮気した恋人を殺した夜に一変。岡村は思いを寄せる結衣のため、共犯者となる。あてもない逃避行の結末は?塚本晋也監督主演&プロデュース。   ワンピース「Whatever」 1996年/カラー/11分 監督:斎藤久志 出演:唯野未歩子、塚本晋也 ★「サンデイドライブ」制作をインスパイアしたワンピース作品を特別上映 ※ワンピースとは?(第39回PFFより)   ワンピース「DON'T LOOK BACK IN ANGER」 1998年/カラー/16分 監督:斎藤久志 出演:鈴木卓爾、唯野未歩子、丹治匠   斎藤久志 SAITO Hisashi 1959年東京都生まれ。85年に自主製作映画「うしろあたま」がPFFに入選し、87年に第2回PFFスカラシップ作品「はいかぶり姫物語」を発表。その後、廣木隆一監督「夢魔」(94)の脚本や塚本晋也監督「東京フィスト」(95)の原案などを手掛け、「フレンチドレッシング」(97)で劇場映画デビュー。「サンデイドライブ」(98)「いたいふたり」(02)などを発表し、「草の響き」(21)は映画芸術ベストワンを受賞。2022年12月に逝去。   〈第45回ぴあフィルムフェスティバル2023〉 【東京】9月9日(土)~23日(土) 会場:国立映画アーカイブ ※月曜休館 【京都】10月14日(土)~22日(日) 会場:京都文化博物館 ※月曜休館 第45回特設サイト https://pff.jp/45th/ チケットは8月19日(土)より発売
  • 入江悠が総監督を務めた2021年放送の連続ドラマ『ネメシス』。このミステリードラマは優秀すぎる探偵助手とポンコツ探偵が超難解な事件の解決に挑み、“新時代の探偵物語”として人気を博した。その劇場版となる「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」のBlu-rayとDVDが、9月6日に発売される(レンタルDVD同時リリース)。   野心的な企画の人気連続ドラマの映画化 人気ドラマの映画化は珍しくないが、本作はスタッフ編成を見ても、ドラマの企画段階から映画化を視野に入れていたように思える。連続ドラマ『ネメシス』は、探偵事務所“ネメシス”が難事件の解決に挑む一話完結の痛快なミステリードラマで、2021年の4月から6月にかけて日本テレビ系にて全10話を放送。映画監督の入江悠がドラマシリーズの総監督のみならず、片岡翔と共同脚本も務め、脚本協力&トリック監修には、今村昌弘(代表作:『屍人荘の殺人』)、藤石波矢(代表作:『今からあなたを脅迫します』)、青崎有吾(代表作:『アンデッドガール・マーダーファルス』『ノッキンオン・ロックドドア』)などの気鋭の推理小説家たちが参加。さらに、広瀬すず、櫻井翔、江口洋介、橋本環奈、仲村トオル、真木よう子らの豪華キャストを揃え、野心的な作品作りに挑戦した作品だった。 ドラマ版は映画化を前提にした企画ではなかったそうだが、企画の段階から入江悠が参加していたことからも、今回の映画化の話はある意味自然な流れだったようにも思う。映画化にあたり脚本には『アンフェア』シリーズの原作を務めるなどミステリー作品に定評のある秦建日子が新たに参加。連ドラでは全話を通して広瀬すずの演じたヒロインにまつわる出生の秘密が解き明かされたが、今回の劇場版ではドラマの最終回から2年後の世界が描かれる。 ベテラン探偵・栗田の下で天才的な閃きで事件の真相を見破ってきた助手のアンナと、ポンコツだが人望に厚い自称天才の風真が、様々な依頼に挑んできた探偵事務所“ネメシス”。だが経営難により事務所は移転し、新居で一人暮らしを始めたアンナは、仲間たちが次々と悲惨な死を遂げる悪夢を見るようになる。そんな中、夢に何度も現れる謎の男“窓”がアンナの目の前に現れ、「私たちが握手しなければ、夢は現実になっていく」と告げる。そうして、夢と現実が複雑に絡み合う物語が、99分の全編に伏線や映像トリックを張り巡らせて展開していく。    魅力あふれる多彩なキャラクターたちが登場する“新時代の探偵物語” 本作の大きな魅力の一つが、多彩な登場人物たち。広瀬すずの演じる美神アンナは、影から風真を助けて事件解決に導く、天才すぎる探偵助手。推理する際に別の世界に入ることで集中し、記憶や感覚を研ぎ澄ます特殊能力を持つ。連ドラでは、自身が世界初のゲノム編集ベビーだったという出生の秘密を知ることとなった。インド武術の使い手で、身体能力にも優れるため、アクションシーンも見どころとなる。 櫻井翔の演じる風真尚希は、事務所の自称“エース”で“天才探偵”。かつて世界的遺伝子研究者だったアンナの父の部下で、研究者だった過去を持ち、アンナの誕生にも関わっている。多種多様な職業経験を持ち、知識や人脈が豊富で人望も厚いが、探偵としてはポンコツ。本作にユーモアを与える愛すべきキャラクターだ。 さらに、江口洋介が扮する探偵事務所“ネメシス”の社長で、親友の娘であるアンナの父親的存在の栗田一秋の他、力を貸してくれる“チームネメシス”の仲間たちとして、神奈川県捜査一課の刑事、社会派ジャーナリスト、作れないものはない道具屋、AI開発とハッキングの天才、詐欺師のマジシャンら個性的な面々が登場。この仲間たちと“ネメシス”の3人の活躍が楽しいキャラクタードラマとしての魅力も大きい本作だが、今回の映画ではチームネメシスの仲間たちが総出演するだけでなく、彼らの命が危険に晒されることとなる。また、橋本環奈が演じたかつての敵・管朋美の逮捕後の姿も描かれる他、新たな敵として佐藤浩市扮する謎の男“窓”も初登場する。   見返す毎に発見があって理解が深まるリピート必死の映画 「SR サイタマノラッパー」シリーズなどでも知られる入江監督は、「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(2017),「AI崩壊」(2020)などのヒット作を手掛ける一方、2021年に自主映画「シュシュシュの娘」を手掛けるなど、エンタメ大作から作家性の強い低予算作品まで幅広く活躍。テレビドラマの演出も2011年から手掛けている。ただ、映画だった「SR サイタマノラッパー」シリーズを連ドラ化したことはあるものの、連ドラの映画化作品を手掛けるのは今回が初めて。しかもドラマ版の企画から関わっている。ドラマと映画にまたがる『ネメシス』という作品は、映像作家としての入江監督の大きな挑戦の一つともいえるだろうし、思い入れの深い作品ともなっているはずだ。 夢と現実が交錯する複雑な物語であるだけでなく、全編に伏線や映像トリックがある本作。集中力を要するこの複雑な構成や難解な物語は、ドラマでは難しかった表現でもあり、まさに映画だからできた作品ともいえる。見返す毎に発見があり、理解が深まっていく、見応えたっぷりの作品だけに、何度も劇場に通うリピーター“追いネメシス”が多かったというのも頷ける。好きなだけ見返してシーンの詳細を分析できるブBlu-rayやDVDのリリースは、この作品にとって嬉しい限りだ。 9月6日にリリースされるのは、豪華版Blu-rayと通常版DVD。豪華版Blu-rayには、メイキング映像、PR映像集、イベント映像集、広瀬すず×櫻井翔×江口洋介スペシャル座談会 完全版、広瀬すず&櫻井翔とほっこり過ごすお正月SP 3夜連続「ネメシス」上映会など、豊富な映像特典を収録。さらには、超貴重なメイキング写真が満載の特製カラーブックレットも封入され、ファン必携の豪華版ソフトとなっている。   文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社   https://www.youtube.com/watch?v=aoyxnQ9CT1s&t=1s     「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」 ●9月6日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●豪華版 Blu-ray 価格:8,250円(税込) 【ディスク】<1枚>(Blu-ray1枚+Blu ray2枚) ★封入特典★ ・超貴重なメイキング写真が満載!! 特製カラーブックレット ★映像特典★ ・メイキング映像、PR映像集、イベント映像集 ・広瀬すず×櫻井翔×江口洋介 スペシャル座談会 完全版 ・広瀬すず&櫻井翔とほっこり過ごすお正月SP 3夜連続「ネメシス」上映会 ●通常版DVD 価格:4,180円(税込) 【ディスク】<1枚>(本編DVD1枚) ●2023年/日本/本編99分 ●監督:入江悠 ●脚本:秦 建日子 ●音楽:横山 克 ●出演:広瀬すず 櫻井 翔 勝地 涼 中村 蒼 富田望生 / 大島優子 上田竜也 奥平大兼 加藤 諒 / 南野陽子 橋本環奈 / 真木よう子 魔裟斗 栄信 岡 宏明 駒木根葵汰 三島あよな / 笹野高史 佐藤浩市 / 江口洋介 ●発売・販売元:バップ ©2023映画「ネメシス」製作委員会
  • 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015年)で全世界を熱狂させたジョージ・ミラー監督の最新作「アラビアンナイト 三千年の願い」のBlu-rayとDVDが、9月6日に発売される(レンタルDVD同時リリース)。 この作品はイスラムの説話集『アラビアンナイト』をモチーフに、幽閉されていた孤独な魔人(イドリス・エルバ)と、古今東西の物語を研究する女性学者アリシア(ティルダ・スウィントン)が織りなす、壮大な魂のラブ・ファンタジーである。講演のためにトルコのイスタンブールを訪れたアリシアは、グランバザールで見つけたガラスの小瓶を買う。ホテルの部屋で彼女が小瓶を洗っていると、蓋が抜けて巨大な魔人が現れた。彼は小瓶から出してくれたお礼に『3つの願い』を叶えようと申し出るが、物語の専門家であるアリシアは、願い事がどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていた。そこで魔人は彼女の考えを変えさせるため、紀元前から3000年に及ぶ自分の物語を語り始める。   魔人と女性学者が織りなす、『3つの願い』に関する寓話 「アラジン」ではランプの精としても登場する魔人だが、ここでの魔人は紳士的で会話好き。しかもこれまで三度小瓶に幽閉されてきた彼は、毎回人間の女性を愛したことが幽閉された原因となっている。体の大きさを自由に変化させ、超能力を持った魔人でありながら、その心はどこかロマンティストなのだ。対するアリシアは、子供の頃から一人でいることを好み、物語を愛するあまり、自分の物語を作るよりも他人の物語を研究することに喜びを見出した、孤独が最高と思っている女性。彼女は今の自分に満足していて、魔人に叶えてもらいたい願い事がない。魔人とアリシアは、他人を愛する者と自分に満足する者、願ってほしい者と願いがない者、不死の存在と限りある命を生きる者と、すべてが対照的。ジョージ・ミラー監督は原作のA・S・バイアットの短編小説を読んで、そんな二人が出会う物語に人生の謎と矛盾が多く含まれていると感じ、映画化を思い立ったという。   『旧約聖書』、オスマン帝国の時代を背景にした愛の物語 ストーリーの大半はイスタンブールのホテルの一室で展開されるが、魔人が語る3000年の物語が、観る者を壮大なロマンへと誘う。魔人は最初、『旧約聖書』にも登場する紀元前10世紀のシバの女王に愛を感じて仕えているが、彼女のハートを射止めたソロモン王によって小瓶に幽閉されてしまう。次はオスマン帝国の最盛期を築いたスレイマン1世の時代に、皇帝の奴隷の女性によって解放されたが、彼女が皇子に惚れたことが原因で小瓶にも戻れないまま幽体の状態で現世をさまようことになる。その後、オスマン帝国17代皇帝ムラト4世の時代に解放されるチャンスを得るが、皇位の継承者争いが起こって再び小瓶の中へ。そして次は今から200年ほど前、富豪の老人の囲い者になった若い女性に解放された魔人は、彼女の知的才能を伸ばすことに喜びを覚え、愛を感じていくが、この愛も成就することはなかった。魔人には解放してくれた人間の『3つの願い』を叶えなければ、自由の身になれない掟があって、彼は自分のためにもアリシアから願いを引き出そうとするのだ。   二人の名優が魂の旅をする、主人公の内面を繊細に表現 『アラビアンナイト』ものの映画といえば、魔法と陰謀と冒険に彩られた活劇をイメージするかもしれないが、ここに映し出されるのは愛と自由を求めて3000年の時をさすらう魔人の魂の旅であり、彼の物語を受け取ることで孤独から一歩踏み出していくアリシアの魂の旅である。そのインナー・ワールドで寄り添っていく魔人とアリシアを、イドリス・アルバとティルダ・スウィントンが見事に演じている。監督はイドリス・アルバをキャスティングした理由として、『友だちのような親しみがあり、どこか謎めいた面もあって、そこにカリスマ性を感じた』と言っている。通常は物静かな物語の語り部としてアリシアに寄り添いながら、時には過去の自分の失敗を思い出して急に逆上する一面もある、どこか人間らしくて多面的な魅力を持つ魔人をイドリス・アルバが繊細に演じている。知的なアリシア役にピッタリなティルダ・スウィントンも、他人を理解できないことを自分の自信に変えてきた女性の、心の中に抱える孤独の空しさを、絶妙のさじ加減で表現している。『旧約聖書』やオスマン帝国の世界をVFXも駆使して再現した映像の素晴らしさは勿論だが、彼ら二人の名演によって、この作品は深みのあるラブ・ファンタジーに仕上がった。 全編パワフルなアクションで見せた「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とは毛色の違う作品を作ったジョージ・ミラー監督だが、かつて描かれたことがない世界を生み出そうとする空想への意気込みは今回も健在。新しい『アラビアンナイト』の物語を、魔人やアリシアと共に体感してほしい作品だ。今回のBlu-rayにはUS版も含めた4種類の予告編、2種類のメイキング映像、美術や衣裳、音楽などに関わったスタッフの証言も収められた様々なフィーチャレット映像、監督とイドリス・アルバ、ティルダ・スウィントン、プロデューサーのダグ・ミッチェルへのインタビュー映像、次回作「フュリオサ」の製作状況にも言及した日本プレミア試写会におけるジョージ・ミラー監督のリモート登壇映像など、約69分の《映像特典》として収められている。監督のコメントにもあるが、今回のパッケージでは本編の中に隠された『3』の数字に注目して見ると、一度見たことがある人でも、また違った楽しみ方ができるはずだ。   文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=FfIPjhaFGEM&t=11s     「アラビアンナイト 三千年の願い」 ●9月6日(水)Blu-ray&DVD発売(レンタルDVD同時リリース) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら   ●Blu-ray 価格:5,280円(税込) 【ディスク】<1枚> ★映像特典★ ・メイキング ・フィーチャレット映像 ・監督&キャストインタビュー ・予告編集 ・日本プレミア試写会ジョージ・ミラー監督リモート登壇映像 ●DVD 価格:4,180円(税込) 【ディスク】<1枚> ●2022年/オーストラリア・アメリカ/本編108分 ●監督・脚本・製作:ジョージ・ミラー ●出演:イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン ●発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:バップ © 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.