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親と子のすれ違う“心の距離”を真っ向から描いた衝撃作「The Son/息子」
2023年9月13日認知症を患う父の視点から世界を描いた初監督作「ファーザー」で、アンソニー・ホプキンスに二度目のアカデミー賞主演男優賞をもたらし、自らも脚色賞を受賞したフロリアン・ゼレール。劇作家としても名を馳せる彼が手掛けた第2作「The Son/息子」のBlu-ray&DVDが、9月13日(水)にリリースされる。 魔人と女性学者が織りなす、『3つの願い』に関する寓話 ゼレールが「どうしてもこの物語を伝えたかった」と語る本作は、「ファーザー」に続く家族3部作の第2部にあたる。その脚本の素晴らしさに打ちのめされ、これまで一切面識がなかった監督に「ぜひ参加させてほしい」と熱烈な逆オファーを送った名優ヒュー・ジャックマンが主演と製作総指揮を兼任し、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。ローラ・ダーンやヴァネッサ・カービーら実力派俳優に加え、前作に続きアンソニー・ホプキンスも重要な役どころで出演している。また、ヒュー・ジャックマン演じるピーターの息子ニコラス役に抜擢され、大物たちの間で見事に難役を演じ切った新人俳優・ゼン・マクグラスにも注目だ。 新たな家族と順風満帆な生活を送る父親に届いた息子からのSOS 優秀な弁護士であるピーター(ヒュー・ジャックマン)は、再婚した妻のベス(ヴァネッサ・カービー)と生まれたばかりの赤ん坊と共に充実した日々を過ごしていた。そんな中、前妻のケイト(ローラ・ダーン)が17歳の息子ニコラス(ゼン・マクグラス)の様子がおかしいと新居を訪ねてくる。心配したピーターがニコラスに会いに行くと、彼はピーターと暮らしたいと懇願するのだった。「父さん、助けて。僕は何かがおかしい」——心に病を抱え不登校になってしまったニコラスは今、絶望の淵にいた。 その願いを聞き入れ同居生活を始めたピーターは、ニコラスを近くの高校に転校させ、セラピーも受けさせる。全てが好転しているように感じられていた矢先、ベスがニコラスのマットレスの下からナイフを発見。ピーターは息子に、止めていたはずの自傷行為をなぜまだ続けるのかを問い詰めるが…。 本作は、ゼレールが自らの人生から着想を得て手掛けた戯曲を舞台化に続き映像化したもので、非常にパーソナルな物語でありながら、子どもと対峙する全ての人に衝撃を与えるヒューマン・ドラマだ。 “完璧な親”などどこにもいない 当たり前だが、親も人間だ。いつも答えを知っているわけではないし、間違うことだってある。イライラもする。しかし、こと子どもと向き合うと、自分を「正」と信じ込み、子を愛するがあまり自分の理想を押し付け、無意識にコントロールしようとしていないだろうか。自分のことは棚に上げ、“理想の子ども”という重圧を与えていないだろうか。 両親の離婚により精神を病んだニコラスは、不登校になり自分の殻に閉じこもるようになる。しかし、ピーターとケイトは、学校で何か問題があったと思い込み、息子の不調の理由がまさか自分たちにあるとは微塵も考えない。このボタンの掛け違いが、悪循環の始まりだ。 ピーターは父親として息子に何ができるのか懸命に考え、向き合おうとする。しかし、彼がやることなすことはすべて空回り、息子の心の奥はいつになっても理解できない。焦りと混乱から、ピーターの息子に対する質問はまるで裁判の“尋問”のようになり、その高圧的な口調は、ピーターが嫌っていた父親(アンソニー・ホプキンス)にそっくりだった。自分が親にされて嫌だったことを、いつの間にか自分も子どもにしてしまっている。ピーターは言う、「自分が嫌いな役を全力でやるのは悲しい」と。息子を救いたい、でもどうすればいいかわからない。もう、愛だけでは治せない。 ピーターが我が身をふりかえる時、ケイトと6歳のニコラスと3人で出かけた海での映像が挿入される。父親としての自信に満ち溢れ、ニコラスからの絶対的な愛を感じられていたあの頃。自分はどこで、何を、見落としたのだろうか。 子育ては新たな発見と後悔の繰り返しだ。正解などない。親にできることは、子どもの些細なサインを見落とさないように、ひとつでも笑顔が生まれるように、見守り続けることぐらいなのかもしれない。筆者も2人の子どもを育てる親として、涙でかすんだエンドロールを観ながらそんなことをずっと考えていた。 全編に漂うリアルな空気感は、いかにして生まれたのか 「この映画に関しては、あまりリハーサルをしないほうが、インパクトが大きく効果的だと直感的に思った」と、監督は語る。撮影するにあたり、物語の背景について監督と俳優は色々と話し合ったが、本番ではそれよりも現場で体験する感情が重視された。その効果が最大限に感じられるのが、終盤の場面。登場人物たちはここで人生最大の試練に直面することになるが、このシーンは1発撮りだったという。俳優たちの顔や目のリアルな表現は必見だ。 また本作では、キャラクターが悲嘆に暮れるシーンでは手持ちカメラを採用。一方で、劇中で最も重要で悲劇的な場面はカメラワークから外し映さないという手法を取っている。これにより、観客が自分なりに作品を解釈することを目指した。『ファーザー』でも組んだ撮影監督ベン・スミサードによる登場人物の心情がつぶさに伝わる映像は、きっと観る者の心を揺さぶり続けることだろう。 Bly-rayの特典映像では、現場での貴重なメイキングや監督&キャストのインタビュー、予告編集を収録(DVDは予告編集のみ収録)。本編と合わせてぜひチェックしてみてほしい。 文=原真利子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=i9H0dWGWb9o 「The Son/息子」 ●9月13日(水)Blu-ray&DVD発売(レンタルDVD同時リリース) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:5,280円(税込) 【ディスク】<1枚> ★映像特典★ ・メイキング ・監督&キャストインタビュー ・予告編集 ●DVD 価格:4,180円(税込) 【ディスク】<1枚> ★映像特典★ ・予告編集 ●2022年/イギリス/本編123分 ●監督・脚本・原作戯曲・製作:フロリアン・ゼレール ●共同脚本:クリストファー・ハンプトン ●出演:ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、アンソニー・ホプキンス ●発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:バップ © THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED. -
赤い月の夜に少女覚醒。ポップでダークなおとぎ話「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」
2023年9月12日「ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~」のアナ・リリ・アミリプール監督が、ケイト・ハドソンと注目の韓国人俳優チョン・ジョンソをキャストに迎え、赤い月の夜に覚醒した少女〈モナ・リザ〉の運命を描く「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」が、11月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国公開。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 精神病院を脱走したモナ・リザ・リー、通称〈モナ・リザ〉。スーパーパワーで人を操る一方、無邪気な表情も見せる。彼女は何者なのか? モナ・リザをある計画に引き込むシングルマザーのダンサー役に「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソン、モナ・リザ役に「バーニング 劇場版」「ザ・コール」『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』「バレリーナ」のチョン・ジョンソ(本作でハリウッドデビュー)、2人を追いかける巡査ハロルド役に『ジ・オフィス』のクレイグ・ロビンソン、モナ・リザに恋する自称DJのファズ役に「デッドプール」「レベル・ムーン(原題)」のエド・スクライン。撮影は「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」のパヴェウ・ポゴジェルスキが担当。映画は第78回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。 “次世代のタランティーノ” との呼び声が高いイラン系アメリカ人のアミリプール監督は「アメリカで育った私は、よそ者であることを常に自覚していた。本当の居場所はどこかといつも考え、そんな時に力を与えてくれたのは、ファンタジー映画に登場するヒーローだった」とコメント。「彼らを見ると自分の存在を理解してくれていると感じ、自由を求める気持ちがさらに強くなる。そんなヒーローを描きたいと思い、モナ・リザというパワフルで超自然的な能力を持つキャラクターが生まれた」と経緯を明かす。ポップでダークなおとぎ話に注目だ。 「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」 監督・脚本:アナ・リリ・アミリプール 出演:ケイト・ハドソン、チョン・ジョンソ、クレイグ・ロビンソン、エド・スクライン、エヴァン・ウィッテン 2022年/アメリカ/英語/106分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Mona Lisa and the Blood Moon/字幕翻訳:高山舞子 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ © Institution of Production, LLC 公式サイト:https://www.monalisa-movie.jp -
唯一無二の実験映画作家を特集。〈ジェイムズ・ベニング2023 アメリカ/時間/風景〉
2023年9月11日1970年代の初めから現在まで、唯一無二のスタイルで精力的に活動するアメリカの実験映画作家ジェイムズ・ベニング。その特集〈ジェイムズ・ベニング2023 アメリカ/時間/風景〉が10月7日(土)よりシアター・イメージフォーラムで1週間限定開催、第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された最新作「アレンズワース」を含む代表作8本を上映する。メインビジュアルが到着した。 撮影・録音・編集を一人で行うスタイルを貫き、映画とインスタレーションを合わせて60作以上を発表してきたベニング。計算されたショットから、アメリカに流れる時間と精神的風土が浮かび上がる。 〈上映作品〉 「11×14」(原題:11×14/1976年/80分) ベニング初の長編映画「11×14」(印画紙の寸法)は、その前に撮られた短編映画「8 ½×11」(タイプ用紙の寸法)の発展形で、生まれ育ったミルウォーキーやシカゴの町、高架鉄道や高速道路など、主にフィックスで撮られた66の風景(ショット間には黒味が挟まれる)からなる作品。風景だけでなく人々が、それも同じ人物が何度か異なる場面に登場することで、ある種の物語が読み取れるかもしれない。二度流れる曲はボブ・ディランの『ブラック・ダイアモンド湾』。 「ランドスケープ・スーサイド」(原題:Landscape Suicide/1986年/95分) ベニングが描いた“風景の犯罪”。二つのセンセーショナルな犯罪が描かれる。一つはカリフォルニア州で、15歳の少女がクラスメイトを刺殺した事件。もう一つはウィスコンシン州で、農夫エド・ゲインが3年間で15人を殺害した有名事件(トビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」やアルフレッド・ヒッチコック監督「サイコ」のモデルとなった)。「11×14」(1976)、「One Way Boogie Woogie」(1977)などで追求した映画の物語性と、風景を通してドキュメンタリー的に目撃される“アメリカの夢”の暗部が結びつく。 「セントラル・ヴァレー」(原題:Valley Centro/1999年/90分) カリフォルニア内陸部の大半を占めるグレート・セントラル・ヴァレー 。全長700キロ、幅100キロに及び、アメリカ全土の1/4に食料を供給している。同地を所有するのは石油や農業に関連した大企業だ。ベニングはその風景を、16ミリフィルムの1リール分(2分半)を使ったフィックスの1ショットで撮影し、35ショット構成のポートレートとした。殺風景な荒地がすべて企業の所有物であることは最後に明かされ、労働者の多くは移民であることが分かる。風景に込めた政治性が重要となるベニングの代表作の一本。 「ロス」(原題:Los/2000年/90分) ベニングが「セントラル・ヴァレー」の完成間近に姉妹編として構想を始めた作品。「セントラル・ヴァレー」の都市バージョンとしてロサンゼルスを描く。セントラル・ヴァレーからロサンゼルスに水が流れていくことから、全体で地域の水利を描く構造にもなっている。「セントラル・ヴァレー」のラストショットのホイーラー・リッジは、「ロス」のファーストショットのマルホランドの排水溝へ繋がっている。 「ソゴビ」(原題:Sogobi/2002年/90分) 「セントラル・ヴァレー」と「ロス」で〈郊外〉から〈都市〉へのポートレートを作り終えたベニングは、カリフォルニア全体を見渡すため〈自然〉にフォーカスし、同じ2分半×35ショットの構造を持つ「ソゴビ」を制作。この3本で〈カリフォルニア・トリロジー〉とした。〈ソゴビ〉という言葉は、ネイティブ・アメリカンのショショーニ族の言語で“大地”を意味する。最初のショットは「ロス」のラストショットと繋がり、最後のショットは「セントラル・ヴァレー」のファーストショットと繋がり、3部作でパズルのような構造を成す。 「RR」(原題:RR/2007年/110分) Rail Roadの頭文字をタイトルにした「RR」は、「キャスティング・ア・グランス」の撮影の行き帰りなどベニングが20州近くを旅する中で、216本の列車を撮影し、そこから43本のショットを並べた作品。一つのショットは列車がフレームを走り抜ける長さとし、ほんの数両から11分に及ぶものまである。アメリカの開拓は鉄道敷設の歴史でもあるが、今や列車が運ぶのは人ではなく物であり、ここで撮影されたものの大半は貨物列車だ。後半にカリフォルニア州ネルソンの稲作地で流れる曲は、ウディ・ガスリーの『我が祖国(This Land Is Your Land)』。 「キャスティング・ア・グランス」(原題:casting a glance/2007年/80分) 現代美術家のロバート・スミッソンが、1970年にユタ州ソルトレイクに作ったランドアート作品『スパイラル・ジェティ』を、ベニングが2005年からの2年間に16回訪れて撮影した一作。『スパイラル・ジェティ』は湖の水位変化とともに水没と出現を繰り返し、色も変わる。ベニングは35年にわたるその軌跡をシミュレートした。ベニングには珍しく、ロングだけでなくクロース・ショットもある。カーラジオらしきものから流れる曲は、スミッソンが亡くなった73年に録音されたエミルー・ハリスとグラム・パーソンズによる『ラヴ・ハーツ』。 「アレンズワース」(原題:Allensworth/2022年/65分) 1908年に作られ、カリフォルニア州で初のアフリカ系アメリカ人が統治する自治体となったアレンズワース。第一次大戦後に多くの住民が離れて荒廃し、現在は歴史的建造物の復元・修復が行われている。ベニングは一年にわたり、毎月一棟の無人の建物に5分間カメラを向けた。唯一の例外は、公民権運動家だったエリザベス・エクフォードのワンピースのレプリカを身につけた女生徒が、ルシール・クリフトンの詩を朗読するシーンだ。その演出により、小さなコミュニティの物語が黒人の歴史全体と交差する。ニーナ・シモンとレッドベリーの歌が、吹きさらしの地に幻のようにこだまする。 〈ジェイムズ・ベニング2023 アメリカ/時間/風景〉 主催:コピアポアフィルム+ダゲレオ出版 公式サイト:jb2023.com -
山田涼介&浜辺美波の “世界一静かな” 恋物語。内田英治監督「サイレントラブ」
2023年9月11日山田涼介と浜辺美波を主演に迎え、「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が自らのオリジナル脚本をもとに、声を捨てた青年と光を失った音大生との恋を紡いだ「サイレントラブ」が2024年1月より全国公開。ティザービジュアルと特報映像が到着した。 希望もなくただ生きる蒼(山田涼介)が出会ったのは、事故で目が不自由になった音大生の美夏(浜辺美波)。そんな状況でもピアニストになる夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女をすべての危険から守ろうとする。だが、ある出来事から声を発するのをやめた蒼にとって、思いを伝える手段はそっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけ。蒼の不器用すぎる優しさが、ようやく美夏の傷ついた心に届き始めた時、運命の濁流がふたりを呑み込んでいく──。 内田英治監督コメント 言葉が氾濫する時代に、極端までにセリフのない映画を作りたい。そう考えて出来上がったオリジナル作品でございます。役者さんの表情や、内面の気持ちの変化だけでストーリーが進んでゆく。優しさや怒りや悲しさが、音楽によって静かに奏でられてゆく。そんな静かな静かな純愛物語でございます。 本作では山田涼介さん、浜辺美波さんと初めてご一緒させていただきました。極度に純粋な若い二人の愛の感情を、ほとんどセリフに頼らずに表現しなければならない。そんな難しい役を最高な形で演じていただきました。撮影現場では驚くほど静かに佇んでいながら、その視線の力強さが印象的だった山田さん。静かな優しさがそのまま演技に投影されていた浜辺さん。お二人が持つ素の魅力がより作品に力を与えたと思います。 そして音楽を久石譲さんに担当していただきました。その昔、映画を夢見ながら記者をやっていた頃に憧れからインタビューさせていただき「いつか映画監督になったら音楽を作っていただきたい」とお話しして、25年がたちました。今回はその夢が叶った作品でもあります。出来上がった曲を聴いただけで涙してしまいました。そんな曲の数々が、山田さん、浜辺さんの静かな演技と融合します。みなさんぜひお楽しみに。 「サイレントラブ」 出演:山田涼介、浜辺美波 原案・脚本・監督:内田英治 音楽:久石譲 配給:ギャガ 公式HP:gaga.ne.jp/silentlove ©2024「サイレントラブ」製作委員会 -
フランス皇帝ナポレオンが野望とともに繰り広げる戦いの日々を、ホアキン・フェニックス主演 × リドリー・スコット監督により圧倒的スケールで描いた「ナポレオン」が、12月1日(金)より全国公開。新場面写真と日本版予告編が到着した。 神経質で冷淡ながら、天才的な戦術で頭角を現し、皇帝に上り詰めたナポレオン。妻のジョゼフィーヌと奇妙な愛憎で結ばれた中、怪物的カリスマ性をもってヨーロッパ諸国に次々と戦争を仕掛け、勢力下に置いていく。戦いの目的は、フランスの防衛からいつしか侵略・征服へ。何が彼を駆り立てたのか? リドリー・スコットは、「グラディエーター」以来23年ぶりに組んだホアキン・フェニックスを「これまで一緒に仕事をした中で最高の俳優の一人」と称える。ジョゼフィーヌ役には「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」と話題作が相次ぐヴァネッサ・カービー、脚本は「ゲティ家の身代金」でもスコットと組んだデヴィッド・スカルパが担当。 フランス革命でギロチンにかけられるマリー・アントワネットを、冷静に見守る将校ナポレオン。国内の混乱を鎮め、イギリスやオーストリアから国を守るべく活躍し、ついには皇帝に。ノートルダム大聖堂での戴冠式では、自ら冠を被る。 そしてアウステルリッツやワーテルローでの戦闘へ。一面に張った氷を大砲で破壊し、敵軍を湖に落とすという巧妙かつ冷酷な作戦が実行される。ナポレオンは英雄か暴君か? 「ナポレオン」 監督:リドリー・スコット 脚本:デヴィッド・スカルパ 出演:ホアキン・フェニックス、ヴァネッサ・カービー 原題:Napoleon 配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント オフィシャルサイト:www.napoleon-movie.jp