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本を通した老人と少年の交流劇「丘の上の本屋さん」、黒柳徹子がコメント
2022年12月27日“イタリアの最も美しい村”のひとつであるチヴィテッラ・デル・トロントを舞台に、世代も出自も異なる老人と少年が“本”を通して交流していく姿を、ユニセフ・イタリア共同製作で描いたハートウォーミング・ストーリー「丘の上の本屋さん」が、3月3日(金)より新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。日本版ポスタービジュアルと予告編、ならびに女優かつユニセフ親善大使であり予告編ナレーションを担当した黒柳徹子氏のコメントが到着した。 丘の上で小さな古書店を営むリベロは、ある日、店の外で本を眺める移民の少年エシエンを発見。好奇心旺盛な彼を気に入り、コミックから長編大作まで次々と本を貸し与えていく。対するエシエンも、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾けるように。そして感想を語り合いながら、ふたりは絆を深めていく……。 心優しい店主リベロを演じるのは、「フォードvsフェラーリ」「我が名はヴェンデッタ」のレモ・ジローネ。人生を豊かにするヒントが詰まったリベロの“幸せのブックリスト”には、『星の王子さま』『ピノッキオの冒険』『白鯨』など名著が連なる。一帯の自然と石造りの街並みが織り成す景観、古書店に集まるユニークな人々のサイドストーリーも見どころ。 黒柳徹子コメント 本を読むことは素晴らしいこと、とこの映画は教えてくれます。イタリアの小さな本屋のおじいさんと、アフリカ移民の少年の話です。少年は毎日おじいさんから本を借りては、次々に読んでしまいます。本の題名は、私たちの知ってる本なのも、うれしいです。本を読むことで世界が広がる。少年の未来は明るいでしょう。私たちは少年のように、わくわくしながら、この映画をみるでしょう。 「丘の上の本屋さん」 監督・脚本:クラウディオ・ロッシ・マッシミ 出演:レモ・ジローネ、コッラード・フォルトゥーナ、ディディー・ローレンツ・チュンブ、モーニ・オヴァディア 2021年/イタリア/イタリア語/84分/カラー/2.35:1/5.1ch 原題:II diritto alla felicità 字幕:山田香苗 後援:イタリア大使館、イタリア文化会館 提供:シネマライズ、ミモザフィルムズ 配給:ミモザフィルムズ © 2021 ASSOCIAZIONE CULTURALE IMAGO IMAGO FILM VIDEOPRODUZIONI 公式サイト:http://mimosafilms.com/honya/ -
女性監督の夢と現実、過去と現在、映画と人生が交錯する「オマージュ」
2022年12月27日キャリア継続の危機に陥った女性映画監督が、60年代に活動した韓国初の女性監督ホン・ジェウォンの「女判事」(1962)を修復する中で自らも再生していく姿を描き、2022年アジア太平洋映画賞最優秀演技賞(イ・ジョンウン)を受賞、さらに2021年東京国際映画祭コンペティション部門に出品された「オマージュ」が、3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。 主人公ジワンを演じるのは「パラサイト 半地下の家族」(2019)のイ・ジョンウン、夫役は「あなたの顔の前に」(2021)などホン・サンス作品の常連であるクォン・ヘヒョ、息子役は『愛の不時着』(2019)のタン・ジュンサン。 そして監督は「マドンナ」(2014)、「ガラスの庭園」(2017)のシン・スウォン。悩みながらも映画を撮ることを諦めないジワンに自身を投影し、女性たちの時を超えた連帯の物語に昇華させた。 Story ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン。彼女が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督ホン・ジェウォンが残した映画「女判事」の欠落した音声を吹き込むという仕事だった。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者を訪ねながら真相を探っていく。 映画を撮り続けたいという思いを抱きながらも、ジワンには母、妻としての日常生活がある。キャリアの曲がり角で立ち往生しそうな彼女が始めた、失われたフィルムをめぐる旅。そこでジワンは、女性が映画業界で活躍することが今よりずっと困難だった時代の真実を知る。夢と現実、現在と過去を行きつ戻りつしながら、ジワンはフィルムとともに自身をも回復させるように人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出していく──。 「オマージュ」 監督:シン・スウォン 出演:イ・ジョンウン、クォン・ヘヒョ、タン・ジュンサン 2021年/韓国映画/韓国語/108分/5.1ch/シネスコ/原題:오마주/英題:Hommage/字幕翻訳:江波智子 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム ©2021 JUNE FILM All Rights Reserved. 公式サイト:hommage-movie.com -
『ソラニン』の浅野いにおが漫画家の“極限の業”を描いたコミックを、竹中直人が監督を務め、斎藤工と趣里とMEGUMIの共演で映画化した「零落」が、3月17日(金)よりテアトル新宿ほかで全国公開。本予告とポスタービジュアルが到着し、主題歌がドレスコーズ『ドレミ』に決定した。 8年間の連載が終了した漫画家・深澤薫(斎藤工)は、鬱屈した日々を送っていた。SNSは酷評で溢れ、売れ線狙いの担当編集者とは意見が食い違い、アシスタントからは身に覚えのないパワハラを指摘される。多忙な漫画編集者の妻(MEGUMI)ともすれ違い、もはや離婚寸前。煩わしさを逃れるように漂流する深澤はある日、「漫画はどちらかというと嫌いかも」という“猫のような目をした”風俗嬢・ちふゆ(趣里)と出会う。堕落への片道切符を手に、人生の岐路に立った深澤は……。 小説家の吉本ばななから「もがくほどになにもかもがダメになっていく時期はある。そしてそこにしかない絶対的な美しさもある。観ていてとても苦しいのに、美しさにしか気づけないすばらしい映画だった。」、ミュージシャンの斉藤和義から「グッと入り込めて一気に見てしまう映画でした。役者陣も素晴らしいし映像も美しい。それぞれの人生模様がリアルで思うところ沢山ありました。」と共鳴コメントが寄せられている本作。元人気漫画家の堕ちていく姿を映し出す本予告では、ドレスコーズの主題歌『ドレミ』も解禁された。ボーカルの志磨遼平はフリーライター役で出演も果たし、漫画の人物名を間違えて深澤につっこまれるシーンで印象を残す。 主題歌『ドレミ』と劇中歌『スーパー、スーパーサッド』のオリジナル音源を収録した7inchレコードは3月8日(水)リリース。映画で流れる『スーパー、スーパーサッド(劇中ラジオedit)』を聴けるダウンロードコードが封入される予定だ。 また、玉城ティナ、安達祐実、山下リオらに続く追加キャストも明らかに。深澤の大学時代の友人役で吉沢悠・菅原永二・黒田大輔、風俗嬢役で佐々木史帆、編集者役で安井順平、深澤のファンの役で宮﨑香蓮が出演。さらに、しりあがり寿や大橋裕之など、漫画家、ミュージシャン、映画監督も多数登場する。 ©2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会 配給:日活、ハピネットファントム・スタジオ ▶︎ 浅野いにお原作、漫画家の “極限の業” を斎藤工主演 × 竹中直人監督で描く「零落」
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魔人と学者の魂の旅。ジョージ・ミラー新作「アラビアンナイト 三千年の願い」
2022年12月23日「マッドマックス」シリーズのジョージ・ミラー監督が、3000年の時を超えた魔人と学者の“願い”をめぐる寓話を描く「アラビアンナイト 三千年の願い」が、2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 イスラムの説話集『アラビアンナイト』をモチーフにしたA・S・バイアットの短編物語集『The Djinn in the Nightingale's Eye』を原作に、3000年間も幽閉されていた孤独な魔人〈ジン〉と、見果てぬ夢を追う学者アリシアによる時空を超えた魂の旅を描く本作。 ジン役はイドリス・エルバ(「パシフィック・リム」「ビースト」)、アリシア役はティルダ・スウィントン(「少年は残酷な弓を射る」「サスペリア」)。そしてこれが劇場長編監督10作目となるジョージ・ミラーの脇を、撮影監督ジョン・シールら「マッドマックス 怒りのデス・ロード」からの続投組をはじめとするスタッフ陣が固めている。 アリシアが魔人に託す願い、そして辿りゆく運命とは? 絢爛たる美術に彩られた、愛の神秘、狂気と欲望の世界に注目だ。 Story 古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシアは、講演のためトルコのイスタンブールへ。そしてバザールで美しいガラス瓶を買うが、ホテルの部屋に戻ると、その中から巨大な魔人〈ジン〉が現れた。魔人は瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば自身の呪いが解け、自由になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えようと、紀元前から3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。するとアリシアは、ある驚きの願い事をするのだった……。 「アラビアンナイト 三千年の願い」 監督・脚本:ジョージ・ミラー 共同脚本:オーガスタ・ゴア 原作:A・S・バイアット「The Djinn in the Nightingale's Eye」 製作:ダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー 撮影:ジョン・シール 編集:マーガレット・シクセル 美術デザイン:ロジャー・フォード 衣装デザイン:キム・バレット ヘアー&メイクアップ・デザイン:レスリー・ヴァンダーウォルト 音楽:トム・ホルケンボルフ 出演:イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン 2022年/豪・米合作/英語・トルコ語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/108分/字幕翻訳:松浦美奈/映倫:PG12 配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ © 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD. 公式サイト:https://www.3wishes.jp 公式Twitter:https://twitter.com/3wishes_jp -
アフリカから流れ着いた “姉弟” の絆と運命。ダルデンヌ兄弟の新作「トリとロキタ」
2022年12月23日名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が、アフリカからベルギーへ流れ着いた偽りの姉弟の絆と運命を描いた「トリとロキタ」が、3月31日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 地中海を渡りヨーロッパへやってきた多くの人々がベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様に、ベルギーのリエージュへ流れてきた。 トリはまだ子供だがしっかり者。十代後半のロキタはビザがないため、正規の職に就けない。ロキタは祖国の家族に仕送りするため、ドラッグの運び屋をする。偽りの姉弟としてこの街に生きるふたりは、どんなときも一緒だ。ロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定なロキタを支える。偽造ビザを手に入れるため、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める。 他に頼るもののないふたりの温かな絆と、それを断ち切らんばかりの冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも……。 2度のカンヌ国際映画祭パルムドールをはじめ世界中で90以上の映画賞を獲得してきたダルデンヌ兄弟の新作。BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇といった“らしさ”は健在、さらに先の読めないサスペンスとともに分断が進む世界への怒りを滲ませ、尊厳のあり方を問いかける。 トリ役のパブロ・シルズ、ロキタ役ジョエリー・ムブンドゥともに初の演技を見事にこなし、パブロ・シルズは第39回エルサレム映画祭で国際映画部門審査員特別賞を受賞、ジョエリー・ムブンドゥは本年度ヨーロピアンシューティングスターに最年少で選出された。映画はワールドプレミアとなった第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞に輝き、各国メディアが賛辞を寄せている。 「トリとロキタ」 監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 出演:パブロ・シルズ、ジョエリー・ムブンドゥ、アウバン・ウカイ、ティヒメン・フーファールツ、シャルロット・デ・ブライネ、ナデージュ・エドラオゴ、マルク・ジンガ 2022年/ベルギー=フランス/カラー/89分/Tori et Lokita 配給:ビターズ・エンド ©LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM - FRANCE 2 CINÉMA - VOO et Be tv – PROXIMUS - RTBF(Télévision belge)