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「はから始まるもの」の検索結果
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山本晋也監督の30年ぶりの新作映画が始動する。エイズ、ハンセン病、原発放射能汚染など常に社会問題と向き合ってきた監督が新たに選んだテーマは、新型コロナウィルス。感染したとの噂を立てられた一家が、地域社会での差別に立ち向かう姿を描いたヒューマン・エンタテインメントとなる。 脚本は「夜明けまでバス停で」でキネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞などを受賞した梶原阿貴。撮影は今秋に始まる。 監督の動画コメントも到着した。そして、制作支援のクラウドファンディングが8月5日(土)AM7:00にスタート。エンドロールでの名前記載、完成披露上映会への招待など各種プランが用意されている。 Story 村に60年以上暮らす永野家。2020年春、東京の大学に通う孫娘が帰省すると、彼女の持ち込んだコロナウィルスに家族が感染したとの噂が一帯に広まる。そのため隔離生活を余儀なくされた一家は、ストレスの限界に達し、それぞれ秘密や嘘を露呈させていく。村八分となった永野家は、周囲の差別にどう立ち向かうのか──。 スタッフ 監督:山本晋也 脚本:梶原阿貴 プロデューサー:小林良二 撮影監督:倉本和人 助監督:平川弘喜 制作・配給:渋谷プロダクション
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ジェームズ・ワンが贈る「死霊館」「アナベル」シリーズの最新作「死霊館のシスター 呪いの秘密」が、10月13日(金)より全国公開。日本版ポスタービジュアルと、すべての呪いとポルターガイストの元凶となった “シスター ヴァラク” の姿が浮かび上がった場面写真が到着した。 ジェームズ・ワンが製作を担い、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のマイケル・チャベスがメガホンを執り、 “シスター ヴァラク” と対峙するシスターのアイリーンを「死霊館のシスター」に続いてタイッサ・ファーミガが演じる本作。 ポスタービジュアルは、祈りを捧げるアイリーンの背後で、“シスター ヴァラク” が邪悪な目を光らせたデザイン。アイリーンは “シスター ヴァラク” の秘密を解き明かし、運命を切り開けるか? 前作に続きラージフォーマット(IMAX®/4D/Dolby Cinema®/ScreenX)での上映も決定。極限の絶叫体験が待ち受ける。 「死霊館のシスター 呪いの秘密」 監督:マイケル・チャベス 製作:ジェームズ・ワン 出演:タイッサ・ファーミガ 配給:ワーナー・ブラザース映画 © 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. ® Dolby Laboratories オフィシャルサイト:shiryoukan-himitsu.jp
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4Kデジタルリマスターで伝説再び。〈ジャン・ユスターシュ映画祭〉予告編到着
2023年8月3日ポスト・ヌーヴェル・ヴァーグ世代を代表する映画作家であり、「ママと娼婦」(1973)で時代の寵児となるも、1981年に42歳で拳銃自殺したジャン・ユスターシュ。今年4Kデジタルリマスターで甦った「ママと娼婦」は、パリやニューヨークなど各地で上映され、その痛ましいまでの美しさで改めて人々を驚かせた。 そんな「ママと娼婦」ともう一つの長編「ぼくの小さな恋人たち」(1974)、中編の「わるい仲間」(1963)「サンタクロースの眼は青い」(1966)を上映する〈ジャン・ユスターシュ映画祭〉が、8月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次開催される。予告編が到着した。 ジャン=ピエール・レオーがカメラに向けて真っ直ぐ語る「ママと娼婦」の名物シーンに至るまで、印象的な映像が次々と登場。彗星のように現れて疾風のごとく去った作家が、愛や死をめぐって発した問い、そして人生の鮮烈な一コマに、劇場で遭遇されたい。 [caption id="attachment_28058" align="aligncenter" width="850"] 「わるい仲間」[/caption] [caption id="attachment_28059" align="aligncenter" width="850"] 「サンタクロースの眼は青い」[/caption] [caption id="attachment_28060" align="aligncenter" width="850"] 「ママと娼婦」[/caption] [caption id="attachment_28061" align="aligncenter" width="850"] 「ぼくの小さな恋人たち」[/caption] 〈ジャン・ユスターシュ映画祭〉 © Les Films du Losange 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム 公式HP:http://jeaneustachefilmfes.jp/ -
森山未來と藤竜也が親子役。新鋭・近浦啓の「大いなる不在」がトロント国際映画祭出品
2023年8月3日国内外で高く評価される新鋭・近浦啓監督が「コンプリシティ/優しい共犯」(2018)に続く長編第2作として、森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子の共演で描いた「大いなる不在」が、第48回トロント国際映画祭(現地時間9/7〜9/17開催)のプラットフォーム部門(コンペティション部門)でワールドプレミア上映されることが決定。海外ポスターとキャストのコメントが到着した。日本公開は2024年予定。 主人公を森山未來、父親を藤竜也、妻を真木よう子、父親の後妻を原日出子が演じる。森山と藤は初共演、森山と真木は「モテキ」(2012)に続く共演、藤と原は「ションベンライダー」(1993)以来40年ぶりの共演となる。 撮影は「誰も知らない」「海よりもまだ深く」などの是枝裕和監督作で知られる山崎裕(全編35mmフィルムで撮影)。サウンドミックス・デザインは「ドライブ・マイ・カー」を手掛けた野村みきと大保達哉のユニット、P.A.T Worksが担当。音楽は長編映画初参加となる新鋭作曲家・糸山晃司。 〈プラットフォーム部門〉は名匠ジャ・ジャンクーの作品に因んで命名された、2015年新設のコンペティション部門。日本人監督作の招待は、黒沢清監督「タゲレオタイプの女」(2016)以来2作目となる。映画祭にはキャストの森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子が揃って参加する予定。 〈コメント〉 森山未來 この度は『大いなる不在』が評価され、トロント国際映画祭のコンペティション部門という名誉あるセクションに選ばれたことを、心から光栄に思います。ある種の虚構の世界で生きる父にまるで俳優のように寄り添い、やがては世界に溶けていく彼を穏やかに見守る。近浦監督の実体験に着想を得たそんな物語に役者として参画するという、不可思議なレイヤーの海の中で揺れていた北九州での記憶が甦ります。トロントでの上映を経て、多くの方にこの作品を観ていただけることを願っています。 藤竜也 2022年、年が明けて間もないころ、近浦監督から新作のオファーを頂いた。『Empty House』『コンプリシティ/優しい共犯』に続いて3回目のご指名だった。嬉しかった。光栄なことだと思った。でも、期待に応えられるかどうか心配だった。台本を読んだ。読んだ、読んだ。私が演ずる男が好きになった。物理学を研究して、その分野で名を残したが、うんと普通で、煩悩にまみれた男。純粋ばかのおとこ。私は新幹線のように素早く、この男の中の入りこめたように思います。『大いなる不在』の試写を見ました。私の魂のどこかにくらった重い衝撃!これは何だろう?無理に分析したら、大切な何かが行方不明になりそう。この映画は、一人ひとりの見る側と、近浦さんの映画との会話で成り立つのではないかと思った。 原日出子 この度は出演作『大いなる不在』が、栄誉ある映画祭のコンペティションに選出されました。このような素晴らしい作品に出逢えましたこと、心から感謝いたします。そして近浦監督をはじめ映画制作に携わった全ての方たちにお祝い申し上げます。ある種ドキュメンタリーのようなリアリズムと、計算され、完成され尽くした作品作りの中で直美の役を生きた時間は私にとってかけがえのない時間となりました。素晴らしい作品に参加できたことを光栄に思います。是非世界の舞台に羽ばたいていって欲しいです。 真木よう子 私は、初めて生きている、歩く芸術に目を奪われた。それが森山未來の仕草であった。なんて美しく、気高く、女の私が敗北をくらった、許すまじ森山未來。台本を頂き、キャストの名を聞き、恐らくその頃からこの様な名誉を頂く作品だという事を疑う事すら愚かな事だと感じた様に思います。だけど、多くの人には共感させない。お目が高い人だけご覧下さい。 近浦啓監督 この映画は、その名の通り「不在」についての映画です。「ない」何かに向けて目を凝らすことは、その輪郭を形づくる「ある」何かに対して思索を深めることになります。そんな抽象的な考えを具象化し、ミステリー傾向の高いエンタテイメント映画に仕上げたい、という想いでスタートしました。日本が誇る役者の方々、そして、技術者の方々が集まってくれたことにこの場を借りて深く感謝いたします。トロント国際映画祭のコンペティションという大きな舞台でこの映画が船出できることをとても嬉しく思います。いつかきっとこの航海が、日本の劇場に辿り着きますように。心から願っています。 「大いなる不在」 監督・脚本:近浦啓 共同脚本:熊野桂太 出演:森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会 特別協力:北九州フィルム・コミッション 製作:クレイテプス ©︎ 2023 CREATPS -
新兵らが鬼教官に “検閲” されるシーン解禁。「インスペクション ここで生きる」
2023年8月2日新鋭エレガンス・ブラットン監督が、ゲイであるため過酷な日々に直面しながらもアイデンティティを貫いた自身の半生を映画化した「インスペクション ここで生きる」が、8月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかで全国公開。主人公フレンチをはじめとする新兵らが、ブートキャンプに着くや否や人間性を “インスペクション” (点検・検閲)されるシーンの映像が解禁された。 「重罪歴はあるか? 最近大麻を吸ったか? テロ組織に所属していたことは? 共産主義者か? 同性愛者か?」。教官たちの怒濤の詰問に、新兵たちは「ノー、サー!」と全力で答える。“インスペクション” という映画のテーマを象徴するシーンだ。 ブラットン監督は「海兵隊という場では日々、点検・検査が行われているのでもちろん軍隊・上官からフレンチへの “インスペクション” ということもあるし、同時に社会の中で自分が “インスペクション” されるという意味合いも込められています」とタイトルの含意を明かし、「私は、軍隊に対して否定も賛同もしていない。この映画を通して会話を生み出して欲しかったのです」と語っている。 Story ゲイであるため母に捨てられ、16歳から10年間ホームレス生活を送ってきたフレンチ。居場所がなく、自らの存在意義を求める彼は、たったひとつの選択肢と信じて海兵隊へ入る。だが訓練初日から教官にしごかれ、さらにゲイであることが知れ渡ると激しい差別に遭遇。何度も心が折れかけるが、そのたびに自らを奮い立たせ、暴力と憎悪に毅然と立ち向かう。そして孤立を恐れず、同時に決して他者を見限らない彼の信念は、徐々に周囲の意識を変えていく──。 ©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved. 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ ▶︎ 過酷な場所でアイデンティティを貫く。エレガンス・ブラットン監督の実話に基づく「インスペクション ここで生きる」