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村上春樹の小説をアニメ映画化した「めくらやなぎと眠る女」、予告編公開
2024年4月10日音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが、村上春樹の6つの短編小説『かえるくん、東京を救う』『バースデイ・ガール』『かいつぶり』『ねじまき鳥と火曜日の女たち』『UFOが釧路に降りる』『めくらやなぎと、眠る女』を翻案して制作した長編アニメーション映画「めくらやなぎと眠る女」が、7月26日(金)よりユーロスペースほかで全国公開。ビジュアルと予告編、アメリカ文学研究者で翻訳家の柴田元幸氏のコメントが到着した。 「言葉にならないほど繊細で、想像を超えるほど奥深い感情を掻き立てる小説」をもとに、「ミステリアスなものが絶え間なく問いを生み出すような雰囲気」をまとわせて制作したというフォルデス監督。アニメーションには、俳優の動きを撮影して取り込むオリジナル技法を採用した。 このたび公開されたビジュアルには、“かえるくん”をはじめとする登場キャラがずらり。かえるくんに寄り添う猫の“ワタナベノボル”にも注目だ。 https://www.youtube.com/watch?v=d2z2swfPexA 「平凡な日常世界において、現実と内面の両方で起きた劇的な出来事によってその世界が揺るがされるちょっとマジカルな物語を、独自の方法で語りたかったのだ。マジックリアリズム的世界観でこの精神生活を見せるには、アニメーションは完全な手法だと感じている。なぜならすべてを一から作り直す必要があり、それが現実とのずれを生みだすからだ。このずらしと転移の必要性が私の監督としてのアプローチには不可欠なのだ」と語るフォルデス監督。独創的な映画世界に注目したい。 柴田元幸(米文学者・翻訳家)コメント どんな物語も映画も多かれ少なかれ、現実と想像、外界と内面、現(うつつ)と夢とのあいだにいつのまにか建てられてしまった門を開けてくれる装置であるわけだが、この映画はその役割をとりわけしなやかに、深く軽やかに果たしてみせる。 Story 2011年、東日本大震災から5日後の東京。被害を伝えるテレビのニュースを見続けたキョウコは、手紙を残して夫・小村のもとを去る。呆然とした小村は、図らずも中身の知れない小箱を女性に届けるため、北海道へ向かうことに。 一方である晩、小村の同僚の片桐が帰宅すると、体長2メートルの〈かえるくん〉が待っていた。かえるくんは次の地震から東京を救うため、控えめで臆病な片桐に協力を求めるのだった。 めくらやなぎ、巨大なミミズ、謎の小箱、どこまでも続く暗い廊下──。大地震の余波は遠い記憶や夢に形を変え、小村、キョウコ、片桐に忍び込む。人生に行き詰まった彼らは、本来の自分を取り戻せるのか……。 配給:ユーロスペース、インターフィルム、ニューディアー、レプロエンタテインメント ▶︎ 村上春樹の小説を独創的スタイルでアニメ映画化「めくらやなぎと眠る女」 -
不器用な娘と父が、悲しみをカラフルに塗り替える。「SCRAPPER/スクラッパー」
2024年4月10日母を亡くした少女と音信不通だった父との不器用な共同生活を描き、サンダンス映画祭2023で審査員大賞を受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでインディペンデント映画トップ10に選出された「SCRAPPER/スクラッパー」が、7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほかで全国公開される。ポスタービジュアルと予告編(俳優の小川未祐がナレーションを担当)が到着した。 母を亡くし、ロンドン郊外のアパートに一人で暮らす12歳のジョージー。親友のアリと自転車を盗んでは転売し、日銭を稼いでいる。その一方で、母が遺したホームビデオを再生しては、悲しみを耐え忍んでいた。 そんなジョージーの前に突然、行方知れずだった父のジェイソンが現れる。「母親を亡くしたお前に会いに来た」と言うジェイソンに、「12年間一度も会いに来なかったくせに」と複雑な思いを示すジョージー。二人はぎこちないながらも、別々だった時間を埋めるように生活を共にしていく──。 監督は、これまで数々のMVを手掛け、本作が初長編映画となる新鋭シャーロット・リーガン。ジョージーを演じるのは、監督に白羽の矢を立てられて今回スクリーンデビューを果たしたローラ・キャンベル。ジェイソン役には「逆転のトライアングル」「アイアンクロー」のハリス・ディキンソン。愛おしさあふれる珠玉作だ。 https://www.youtube.com/watch?v=WfLeBemgDbY 小川未祐コメント 色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこか儚く、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。 きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう。 「SCRAPPER/スクラッパー」 監督・脚本:シャーロット・リーガン 出演:ローラ・キャンベル、ハリス・ディキンソン 2023年/イギリス/英語/84分/スコープ/5.1ch/PG12/原題:SCRAPPER/日本語字幕:北村広子 提供:キングレコード 配給:ブロードメディア 配給協力:フリック © Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022 公式サイト:https://scrapper.jp -
双子姉妹の監督が描く、双子姉妹の胸騒ぎ「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」
2024年4月10日双子姉妹の監督が双子姉妹のいつもと違う夏を描いたタイ映画「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」が、6月28日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開。ポスターイメージとティザー予告編が到着した。 一卵性双生児のユーとミー。生まれてからずっと一緒で、隠しごとなどしたことがない。でも1999年の夏は違った。素敵な男の子が現れてから、二人はシェアできない“初恋”に翻弄されていく──。 監督は一卵性双生児でこれが初長編映画となるワンウェーウ&ウェーウワン・ホンウィワット。ユーとミーの二役を演じたのは、「女神の継承」のバンジョン・ピサンタナクーン監督が偶然写真に目を留めたことで抜擢された新星ティティヤー・ジラポーンシン。彼女は演技初挑戦にして、タイ映画監督協会賞の最優秀新人女優賞に輝いた。そしてピサンタナクーン監督がプロデュースを担当。 https://www.youtube.com/watch?v=XL1X5tBf0Yw ティザー予告編に流れる曲は、1999年にタイで女性デュオのTriumphs Kingdomがヒットさせた『Handkerchief』。李香蘭の名曲『夜来香』のメロディで始まり、わざと落としたハンカチーフに意中の人が気づきますように、と歌っている。胸騒ぎの双子映画に注目だ。 「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」 出演:ティティヤー・ジラポーンシン、アンソニー・ブイサレート 監督:ワンウェーウ&ウェーウワン・ホンウィワット 製作:バンジョン・ピサンタナクーン เธอกับฉันกับฉัน/2023年/タイ映画/タイ語/122分/1.85:1/5.1ch/DCP & Blu-ray デザイン:HYPHEN 日本版予告編制作: LAUGH GRAPHICS 字幕翻訳:宮崎香奈子 字幕監修:高杉美和 配給協力:フリック 関西地区宣伝:Ngrowing 東海地区宣伝:リバブック 北海道地区宣伝協力:palmyra moon 配給・宣伝:リアリーライクフィルムズ 後援 : タイ王国大使館・タイ国政府観光庁 ©2023 GDH 559 Co., Ltd. All Rights Reserved / ReallyLikeFilms -
海女が密輸? 韓国で大ヒットした海洋クライム・アクション「密輸 1970」
2024年4月10日平凡な海女×カリスマ密輸王×野心家のチンピラ×鬼の税関職員による一攫千金バトルが勃発──。「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン監督が実話をもとに描き上げ、第44回青龍映画賞で最優秀作品賞を含む4冠を獲得、韓国で初登場No.1のヒットを記録した海洋クライム・アクション「密輸 1970」が、7月12日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開される。ポスタービジュアルが到着した。 1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。化学工場の廃棄物で海が汚され、海女さんチームは廃業の危機に直面する。リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。ところが税関に摘発されてジンスクは刑務所に送られ、親友のチュンジャだけ現場から逃亡した。 2年後、ソウルからクンチョンに戻ったチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸話を持ちかけるが、ジンスクはチュンジャへの不信を拭えない。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関職員のジャンチュンの思惑が絡む中、苦境の海女さんチームは再起をかけた大勝負に身を投じるが……。 チュンジャ役を「国家が破産する日」のキム・ヘス、ジンスク役を『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のヨム・ジョンアが務め、海女の意地とプライド、連帯を表現。「モガディシュ 脱出までの14日間」のチョ・インソンをはじめ新旧の実力派俳優が共演する。 監督自ら選んだ70年代の大衆歌謡曲とファンキーな音楽、カラフルなファッションが全編を彩るのもポイント。最後に笑うのは誰か? 騙し騙されの大乱戦から目が離せない。 「密輸 1970」 監督:リュ・スンワン 出演:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、キム・ジョンス、コ・ミンシ 脚本:リュ・スンワン、キム・ジョンヨン、チェ・チャウォン 製作:外柔内剛 提供:KADOKAWA Kプラス、MOVIEWALKER PRESS KOREA 配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス 原題:밀수/英題:SMUGGLERS/2023年/韓国/韓国語/129分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:根本理恵 © 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved. 公式サイト:mitsuyu1970.jp -
「ミクロの決死圏」「絞殺魔」の巨匠リチャード・フライシャー監督が、ハリイ・ハリスンの小説『人間がいっぱい』を原作に、暗鬱な未来社会を描いたSFサスペンス「ソイレント・グリーン」(1973)。デジタル・リマスター版となって5月17日(金)よりシネマート新宿ほかで全国順次公開される。メインビジュアル、特報映像、場面写真が到着した。 人口爆発により食糧難となったニューヨーク。格差社会に生きる庶民は、住居もなく街をうろつき、ソイレント社の合成栄養食品〈ソイレント〉が週に一度、政府から支給されるのを待っている。 そうした中でソイレント社が新製品〈ソイレント・グリーン〉を発表。その矢先、同社幹部のサイモンソンが何者かに殺される。ソーン刑事が捜査に乗り出すが……。 https://www.youtube.com/watch?v=ZmkoXAacyo0 ソイレント・グリーンを求めて配給所に押し寄せる人々を、ショベルカーが掬い上げ、放り捨てる──。驚きの真相が明かされるラストまで、大いなる悪夢を見届けたい。 「ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》」 出演:チャールトン・ヘストン、リー・テイラー・ヤング、エドワード・G・ロビンソン、ジョセフ・コットン、チャック・コナーズ 監督:リチャード・フライシャー 原作:ハリイ・ハリスン「人間がいっぱい」 製作:ウォルター・セルツァー、ラッセル・サッチャー 音楽:フレッド・マイロー 1973年/アメリカ映画/97分/スコープ/原題:SOYLENT GREEN キングレコード提供 コピアポア・フィルム配給 ©︎2024 WBEI. 公式サイト:soylent-green2024.com