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沢田研二の名演が光る、食べて生きる素晴らしさを綴った人生ドラマ!—「土を喰らう十二カ月」
2023年5月10日「土を喰らう十二カ月」(5月10日、Blu-ray&DVD発売、レンタルDVD同時リリース)は、作家・水上勉の料理エッセイ『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』を原案に、「ナビィの恋」(1999年)の中江裕司監督が、自然と共に生きる作家の1年間を沢田研二主演で描いた人生ドラマである。 季節の野菜を自分で料理して生きる主人公 信州の山荘で、犬のさんしょと暮らす作家ツトム(沢田研二)は、畑で育てた野菜や山で収穫してきた山菜を使い、少年時代に禅寺で習い覚えた精進料理を作って生活している。彼の元には時折、編集者の真知子(松たか子)が訪ねてきて、彼女に料理を振る舞い、一緒に食事をすることがツトムにとって何よりの楽しみだった。真知子はツトムと一緒に暮らすことを望み、ツトムもその気になっていくが、やがて二人の想いに違いが生じていく。 〈二十四節気〉になぞらえてツトムの1年にわたる生活を追いながら、自然の恵みと共に生き、あることがきっかけで死と向き合うようになるまでの日常を映し出している。ツトムと真知子の“大人の恋”の行方は物語としてあるが、元がエッセイだけに作品の重点は、あくまで“食べて生きる”ことと、“生きて死ぬ”ことを実感していく、ツトムの日常描写に置かれている。ここではその彼の日常を、精進料理をこしらえていく姿を通して描いている。 沢田研二が見せる、存在感溢れるナチュラルな演技 それだけに主人公のリアルな存在感が重要になるが、ツトムを演じた沢田研二は子芋を洗い、筍の皮をむき、ごま豆腐を作るために汗を流しながらすり鉢で胡麻をするなど、精進料理を作る一つ一つの工程を、食材を大事にしながらこなしていく様がとても自然。彼の作る料理は炊いた筍に木の芽をたくさん乗せたものなど、どれもシンプルなものばかりだが、間違いなく美味しいことが伝わってくる。ツトムの日常は食材を収穫し、犬のさんしょに餌をやり、食事を作り、原稿を書いて、夜暗くなれば寝るという、今の情報化社会と対極にある、余計なことをそぎ落としたもの。それだけに彼が食事を作り、食べることに向ける秘かな情熱が心地よくて、自然と生きることの楽しさを観る者に実感させる、沢田研二の在り様が素晴らしい。またある事故が原因で死と向き合ってから、孤独の中に生と死を実感していくときの、達観とも死への決意ともとれる彼の表情も忘れ難い。この映画は撮影に1年半かけたというが、その四季の移ろいの中でツトムを演じた沢田研二もまた、季節の一部として存在している。彼はこの演技で『キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞』や毎日映画コンクールの男優主演賞に輝いたが、それまでのスターの顔を脱ぎ捨てて、自然と共生する作家になりきったことで、表現者として新境地に達したと言える。 真知子に扮した松たか子も印象的。ツトムが料理を作るときの良き助手でもある彼女は、何よりできた料理を食べる姿が見事。美味しそうに料理を頬張る彼女を見ているだけで、幸せな気分になる。中江監督は映画を撮っていて〈好きな人と食う飯がいちばん美味い〉と思ったそうだが、ツトムと真知子の食事のシーンを見ていると、その言葉に嘘がないことがわかる。作家と編集者というだけでなく恋人同士でもある二人が、料理を通してさらに心が通っていく雰囲気が伝わってくる。 他にもツトムの義母チエを演じた奈良岡朋子、ツトムに山荘で自給自足する生活を教えた師匠の大工に火野正平、ツトムが禅寺で修行していた時の和尚さんの娘に檀ふみなど、ワンポイントで登場するベテラン俳優たちが、味わい深い演技を披露している。作品全体がいろんなものを盛り込むのではなく、登場人物たちを取り巻く自然以外は極力情報を排除して、必要最低限のものだけで映し出した、食べて生きることの喜び。料理研究家・土井善晴による美味しそうな料理を含め、観ていて目も胃袋も心も豊かになる贅沢な作品だ。 和やかな現場の雰囲気がわかる、魅力の特典映像 Blu-rayには、約55分の〈スペシャルメイキング〉や約34分の〈未公開シーン集〉、〈初日舞台挨拶〉(約23分)といった特典映像が収められている。 〈スペシャルメイキング〉は2020年初春から始まった1年半に及ぶ映画の撮影風景をメインに、登場人物の背景やキャスティングに関する中江裕司監督のコメントが挿入されていく構成。作家になりきるため、撮影に入るかなり前から万年筆で原稿用紙に文字を書く練習を重ねてきた沢田研二のことや、品格のある人に演じてもらいたかったという檀ふみのこと。昔、ある賞をもらったときに授賞式会場で同席して、いつか仕事をしたかったという松たか子のことなど、主要キャストに対する監督の想いが綴られている。撮影現場に愛犬を連れてきていて、アップした後、犬笛で犬を呼びながら一緒に去っていく火野正平が粋でかっこいい。またクランクアップの挨拶で、今年3月に亡くなった奈良岡朋子が監督に、『また、呼んでね』と言っているのは、感慨深いものがある。 料理を担当した土井善晴がいつも付きっ切りで食材の洗い方から料理の作り方、盛り付けの仕方まで丁寧に指導している姿も印象的。このメイキングを観ると、彼が影の主役であることもわかるだろう。総じて大人の俳優、スタッフばかりなので現場には和やかは空気が漂っていて、映画本編と合わせて観ると、一層味わいが深くなるメイキングだ。 〈未公開シーン集〉には、ほうれん草のおひたし、芹ご飯、こごみの胡麻和え、梅干し作りなど、ツトムが料理を作る場面が数多く収録されていて、レシピはないが、彼の精進料理集としても楽しめる。一切手を抜かず、野菜の収穫から陶器の骨壺作りまで自分でやってみせる沢田研二のひたむきな姿も心に残る。映画では語られなかったツトムの日常を補うエピソード集として、見応えのある映像特典になっている。 文=金澤 誠 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=f5el63UWTM8 「土を喰らう十二ヵ月」 ●5月10日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●豪華版 Blu-ray 価格:6,380円(税込) 【ディスク】<1枚>(Blu-ray1枚+特典映像) ★封入特典★ ・ブックレット(32頁) ★映像特典★ 〇スペシャルメイキング(約55 分) 〇初日舞台挨拶(約23 分) 〇未公開シーン集(約34 分) 1)真知子のために椿を活けるツトム 2)ほうれん草のおひたしと大根おろし 3)芹ご飯 4)こごみの胡麻和え 5)タラの芽採り 6)花を活けるツトム 7)チエさんの割り箸 8)またたび酒 9)梅干しづくり 10)赤紫蘇で梅を染める 11)お米の研ぎ汁や野菜くずで畑をつくる 12)赤土で骨壺をつくる 13)朝を迎える 14)白粥と梅干し 〇特報 〇予告編 ●通常版DVD 価格:5,280円(税込) 【ディスク】<1枚>(本編DVD1枚) ●2022年/日本/本編111分 ●監督・脚本:中江裕司 ●原案:水上勉『 土を喰う日々-わが精進十二ヵ月- 』(新潮文庫刊 ) 『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』(文化出版局刊) ●料理:土井善晴 ●出演:沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 / 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子 ●主題歌:「いつか君は」沢田研二(ANIMA Publishing inc.) ●発売・販売元:VAP ©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 -
鬼才デヴィッド・クローネンバーグが人体の “進化” した近未来世界を描き、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されて大きな物議を醸した「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」が、8月18日(金)より新宿バルト9ほかで全国公開。強烈な世界観を見せる予告編が到着した。 人工的環境に適応すべく人体が変容し、痛みの感覚も消えた近未来。“加速進化症候群”のアーティスト・ソール(ヴィゴ・モーテンセン)が体内に新たに生み出す臓器に、パートナーのカプリース(レア・セドゥ)がタトゥーを施して摘出するショーは、チケットが完売するほど人気を呼んでいた。そんな2人を政府機関のティムリン(クリステン・スチュワート)が監視するが……。 予告編は、特殊装置に横たわったソールが身体にメスを入れられたり、全身に耳のあるダンサーが踊ったりと、衝撃シーンの数々を紹介。 なお、クローネンバーグ作品「ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」が6月16日(金)より、「裸のランチ 4Kレストア版」が7月7日(金)より公開される。併せて注目したい。 © 2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A. © Serendipity Point Films 2021 配給:クロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES ▶︎ カンヌ騒然!デヴィッド・クローネンバーグが強烈な人類進化を創造する「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」
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動画配信サービスの普及により、時と場所を選ばず映画が鑑賞できるようになった。「ながら視聴」や「倍速再生」など便利さも広がったが、一方で、コンサート・ホールでオーケストラ演奏を聞くのと同様、スクリーンで映画を味わう体験は何ものにも代え難い。〈映画館原理主義宣言〉は動画配信サービスを否定するものではないが、“映画館で映画を楽しむ”という原点を大切にしたプロジェクトとなる。 〈映画館原理主義宣言〉の旗印の下に、東京工芸大学芸術学部映像学科の3年生が映画上映を立案した。学生が提出した9企画より、学生の投票で3企画が選ばれ、池袋HUMAXシネマズのスタッフと相談して各企画から精選した3本を上映することが決定。学生の推し作品を映画館で楽しみたい。 上映企画①『フェミニズム、シスターフッド』より [caption id="attachment_24466" align="aligncenter" width="850"] ©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会[/caption] 「あのこは貴族」 2021年/日本/124分 監督:岨手由貴子 原作:山内マリコ 出演:門脇麦、水原希子 配給:東京テアトル、バンダイナムコアーツ 東京育ちのお嬢様で婚活に奔走する華子と、地方出身で上京してきた美紀。ちがう世界、ちがう考え方で生きてきた2人が、東京の街で偶然出会う。女性として生きる上でのしがらみ、うまく呼吸ができなくなるような息苦しさ。そんな社会で生きる私たちは、繋がることができる。華子と美紀や周囲の人々のように、無限に連なる世界のどこかで並んで歩くことができるのだ。ありのままの自分を優しく抱きしめ、愛して良いのだと思える作品。(推薦:當山直花) 上映企画②『韓国ノワールを追う』より [caption id="attachment_24468" align="aligncenter" width="850"] ©2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION[/caption] 「哭声 コクソン」곡성(The Wailing) 2016年/韓国/156分 監督・脚本:ナ・ホンジン 出演:ファン・ジョンミン、クァク・ドウォン 配給:クロックワークス スリリングなクライム・サスペンス『チェイサー』と『哀しき獣』を手掛けたナ・ホンジン監督の長編第3作。田舎の村に突如現れたよそ者、その男の奇妙な噂が広まると同時に、不可解な殺人事件が多発する。湿った緊張感の中で錯綜する情報に翻弄され続け、先の読めないまま、深い疑惑と不信が残る暗いところへ連れて行かれるあっという間の2時間30分。「わからない」が面白い、ダークでパワフルな韓国映画の傑作。(推薦:鈴木凛太郎) ※上映後、山川直人(監督・東京工芸大学元教授)のトークあり 上映企画③「アメリカン・コメディ特集~名作!DVDスルー作品の逆襲」より [caption id="attachment_24469" align="aligncenter" width="850"] © 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.[/caption] 「21ジャンプストリート」21 Jump Street 2012年/アメリカ/109分 監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー 出演:チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント 『LEGOムービー』や『スパイダーマン:スパイバースト』で知られる天才コンビ(ロード&ミラー)が送る、全世界で2億ドル(270億円)超の興収記録を上げた大傑作コメディ!警察官となった元同級生の二人が、ドラッグ密売の横行する高校に潜入捜査!「センス抜群のギャグ」と「ラブ・ロマンスでは片付けられない主演二人(C・テイタム&J・ヒル)のイチャイチャ」が、爆笑と感動を巻き起こす。劇場初公開。(推薦:尾崎秀治) 〈日時・場所〉 2023年6月16日(金)池袋HUMAXシネマズ 13:00-15:09「あのこは貴族」124分 15:30-18:41「哭声」156分+トーク(山川直人)30分 19:00-20:50「21ジャンプストリート」105分 〈料金〉 トークなし 一般:1,500円 大学生以下:1,000円 シニア:1,200円 トーク付き 一般:1,900円 大学生以下:1,000円 シニア:1,200円
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“バカ塗り” と呼ばれる青森県の伝統工芸・津軽塗を通して父と娘が絆を紡いでいく物語を、堀田真由と小林薫の共演で、「まく子」の鶴岡慧子のメガホンにより映画化した「バカ塗りの娘」が、8月25日(金)より青森先行公開、9月1日(金)より全国公開される。予告編とポスタービジュアルが到着し、追加キャストで坂東龍汰と宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が発表された。 自分に自信が持てない美也子(堀田真由)は、津軽塗職人の父・清史郎(小林薫)と二人暮らし。父の仕事を手伝いながらスーパーで働いているが、失敗ばかりの日々を送っている。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母(片岡礼子)は愛想を尽かして出ていき、兄のユウ(坂東龍汰)は家業を継がず自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいと言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくのは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも美也子は挑戦を決意し、そのひたむきさはバラバラだった家族の心を動かしていく──。 第1回〈暮らしの小説大賞〉を受賞した『ジャパン・ディグニティ』(髙森美由紀著)を原作に、津軽塗の工程はもちろん、四季折々の景色、土地の食材と料理も織り交ぜて風情豊かに描く本作。辛い時も楽しい時も塗り重ね、絆を深めていく父と娘、家族の姿に胸を打たれる。 追加キャストの坂東龍汰は美也子の兄・青木ユウ役。宮田俊哉は、美也子が密かに好意を寄せる花屋の青年・鈴木尚人を演じる。両者のコメントは以下。 坂東龍汰(青木ユウ 役) 鶴岡監督の映画がとても好きなので今回お話をいただいた時は素直にとても嬉しく楽しみでした。 キャストの皆様とも以前に共演させていただいた方ばかりだったのでこの皆さんと家族になるんだと思うと安心感がありました笑 ロケ地である弘前市はとても美しい場所で毎日綺麗な空気を吸いながら土地に宿った力に身を任せ演じられました。津軽塗りの美しい職人技、静けさの中に響く音や画面いっぱいに広がる鮮やかな色は見ていて聞いていて一瞬で引き込まれうっとりしてしまいました。 家族のことを思い出して温かい気持ちになれる映画になっていると思います。 是非楽しみに公開を待っていていただけると嬉しいです。 宮田俊哉(鈴木尚人 役) 映画に出演する機会がこれまであまり無く、この作品のお話を聞いた時は嬉しかったです。 青森の漆という文化を深く知るきっかけになり自分にとって凄く学びになりました。 映画を拝見させて頂き、この作品の時間は緩やかに流れていて普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。 そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました。 主人公の美也子が淡い想いを寄せる花屋という役だったのですが、初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ、とても幸せでした。 堀田さんや小林さんは本当に大変な撮影だったと思いますが、空き時間に色々なお話をしてくださって楽しかったです。 楽屋では坂東さんがムードメーカーで凄く明るくて和やかな空気感を作ってくれました。 「バカ塗りの娘」 出演:堀田真由、坂東龍汰、宮田俊哉、片岡礼子、酒向芳、松金よね子、篠井英介、鈴木正幸、ジョナゴールド、王林、木野花、坂本長利、小林薫 監督:鶴岡慧子 脚本:鶴岡慧子、小嶋健作 原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊) 企画プロデュース:盛夏子 プロデューサー:遠藤日登思、松岡達矢、福嶋更一郎 ラインプロデューサー:大川哲史 撮影:髙橋航 照明:秋山恵二郎 録音:髙田伸也 音響効果:齋藤昌利 美術:春日日向子 装飾:松尾文子 衣裳:藪野麻矢 ヘアメイク:光岡真理奈 編集:普嶋信一 音楽:中野弘基 スクリプター:押田智子 スチール:蒔苗仁 助監督:栗本慎介 製作:「バカ塗りの娘」製作委員会 制作プロダクション:アミューズ映像企画製作部、ザフール 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 2023年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/118分 ©2023「バカ塗りの娘」製作委員会 公式サイト:https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/ 公式Twitter/Instagram:@bakanuri_movie
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「映画『聲の形』」など数々の秀作を送り出してきた山田尚子監督のオリジナル作品「Garden of Remembrance」が、アヌシー国際アニメーション映画祭(6/11〜17開催)で特別上映されることが決定した。 「Garden of Remembrance」は、アネモネの花をテーマに、〈きみ〉〈僕〉〈おさななじみ〉の3人の感情の揺れを鮮麗に描いたハートフルショートアニメーション。 アニメーション制作はTVアニメ『平家物語』でも組んだサイエンスSARU、キャラクター原案は漫画家・水沢悦子(漫画『花のズボラ飯』の作画など)が担当。音楽は “可愛くてかっこいいピチピチロックギャル” として活動するシンガーソングライターのラブリーサマーちゃんが書き下ろす。 映画リリースは2023年を予定。期待したい。 Story 空のビール缶・ウィスキーグラスが床に置かれ、 部屋の端には画材やエレキギターが並ぶ、少し散らかった「きみ」の部屋。 携帯のアラームが鳴って、ぼんやりと起き上がり「きみ」1人の朝が始まる。 「ぼく」が好きだったアネモネの花、それは「ぼく」との思い出を繋ぐ大切な花。 ある日部屋のクローゼットを開けると「ぼく」との思い出が「きみ」を包み込んでいき… これは「きみ」と「ぼく」、そして「おさななじみ」との “さよなら” を描く物語──。 「Garden of Remembrance」 監督・脚本:山田尚子 キャラクター原案:水沢悦子 音楽:ラブリーサマーちゃん 制作:サイエンスSARU ©Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会 公式サイト:gor-anemone.com