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イエジー・スコリモフスキがロバを主人公に描く7年ぶり新作「EO」、公開日決定
2022年11月25日巨匠イエジー・スコリモフスキがロバを主人公に独創的な物語を紡ぎ、第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞・作曲賞の2部門を受賞、さらに第94回アカデミー賞国際長編映画賞ポーランド代表作品に選ばれた「EO」(原題)が、東京都写真美術館ホールで開催中の〈ポーランド映画祭〉で11月26日(土)13:30よりジャパンプレミア上映され、監督が85歳の誕生日を迎える5月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国公開される。 スコリモフスキが “唯一、涙を流した映画” とするロベール・ブレッソンの「バルタザールどこへ行く」にインスパイアされ、7年ぶりの監督作として完成させた「EO」。心優しい女性カサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)とサーカスで幸せに暮らしていたロバの “EO” が、思いがけずポーランドからイタリアへ旅する姿を描く。 道中ではポーランドのサッカーチーム、若いイタリア人司祭(ロレンツォ・ズルゾロ)、伯爵未亡人(イザベル・ユペール)らと遭遇。EOが経験する人間社会の不条理と温かさとは──? Story 瞳は愁いを帯び、好奇心に溢れた灰色のロバ・EO。サーカス団から連れ出されたことで予期せず始まった放浪の旅で、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。 「EO」(原題) 監督:イエジー・スコリモフスキ 脚本・製作:エヴァ・ピアスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ 出演:サンドラ・ジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール 2022/ポーランド、イタリア/カラー/ポーランド語、イタリア語、英語、フランス語/88分 映倫:G 後援:ポーランド広報文化センター 配給:ファインフィルムズ © 2022 Skopia Film, Alien Films, Warmia-Masuria Film Fund/Centre for Education and Cultural Initiatives in Olsztyn, Podkarpackie Regional Film Fund, Strefa Kultury Wrocław, Polwell, Moderator Inwestycje, Veilo ALL RIGHTS RESERVED ▶︎ 〈ポーランド映画祭2022〉開催、スコリモフスキ新作「EO」など新旧全10作 -
「荒野の用心棒」テーマ曲の誕生秘話を明かす本編映像公開。「モリコーネ 映画が恋した音楽家」
2022年11月24日映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光の軌跡を、「ニューシネマ・パラダイス」をはじめほぼすべての自作で組んできたジュゼッペ・トルナトーレ監督が紐解くドキュメンタリー「モリコーネ 映画が恋した音楽家」が、1月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほかで全国順次公開。セルジオ・レオーネ監督によるマカロニウエスタンの金字塔「荒野の用心棒」(64)のテーマ曲『さすらいの口笛』の誕生秘話や当時の思いを、主演クリント・イーストウッドやモリコーネ本人が語る本編特別映像が到着した。 発端はモリコーネが小学校の同級生だった(!)セルジオ・レオーネから「『荒野の用心棒』はこの雰囲気だ」と、黒澤明監督「用心棒」(61)の映像を見せられたことだったという。早速モリコーネは米国歌手のためのウエスタン曲を独創的に編曲し、さらにそれをゼロから書き直し、映画音楽としてはほぼ例のなかった「口笛」「チャルメラ」「金床」「鐘の音」などを交えて有名テーマ曲を生み出した。 以降レオーネはモリコーネに全幅の信頼を寄せ、組み続けた。クリント・イーストウッドは「当時あれほどオペラ的な西部劇の曲はなかった」と振り返り、モリコーネの音楽がカルチャーショックだったことを窺わせる。 ©2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras 配給:ギャガ ▶︎ ジュゼッペ・トルナトーレが映画音楽のマエストロに迫る「モリコーネ 映画が恋した音楽家」 -
メジャーデビュー30周年を迎えたMr.Childrenと、彼らを愛する人たちの物語を紡いだ「Mr.Children「GIFT for you」」が、12月30日(金)より全国公開。ビジュアルが到着した。 「Mr.Childrenと彼らを愛するファンとが繋がる映画を作れないか」 Mr.Childrenのステージ演出映像・ライブ映像を長らく制作してきた稲垣哲朗はそう考え、自らのメガホンで本作を完成させた。 今年開催された東京ドームおよびヤンマースタジアム長居での公演と、バンドを支える関係者、ならびに数千件もの応募エピソードに基づくファンへのインタビューなどで紡がれる。 このたび公開されたビジュアルを手掛けたのは、2007年のアルバム『HOME』以来14作品もMr.Childrenのジャケットデザイン等を手掛けてきたアートディレクターの森本千絵だ。 〈稲垣哲朗監督 コメント〉 「Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」が幕を下ろしてから3ヶ月経った2022年9月。 最終公演2022.6.19のヤンマースタジアム長居でのライヴ映像を見返しているとそこに映るMr.Childrenとファンの皆さんの喜びに満ちた顔を見て涙が出た。 この会場のみならず全国の公演に集まった全ての人がどのような日々を過ごし、このライヴへ足を運んでいるのだろうか、そんなことを考えるとふと僕とMr.Childrenと一緒に歩んできたこの15年間の記憶が溢れ出し、不思議と感謝の想いが込み上げてきた。 この想いを何とか映像として形にできないだろうか、そんな気持ちが生まれた。 そこから間も無くMr.Childrenと自身のエピソードをインターネットを通じて投稿してもらう「GIFT for you」という企画を立ち上げた。 日本、海外から老若男女、数千件にも上るエピソードが瞬く間に集まり、想像以上の投稿があった。 様々な世代から集まったMr.Childrenへの想いを一言一句目を通していくと、その人達が綴る数々の「ありがとう」の言葉が目に入る。 この形のない愛情という贈り物を映像の根幹にするべきだと考えた。 エピソードを元にファンの方とWEBインタビューを敢行し、それぞれの想いを繋ぎ合わせ、重ねていく作業の日々。 そして企画立ち上げから3ヶ月、彼らの30周年イヤーを締めくくる年末に映画という形で全国の劇場にて公開することが叶いました。 「GIFT」の中にある「僕の方こそありがとう」という歌詞。 これは誰から誰に向けた言葉なのか、その「ありがとう」に込められた物語(モノローグ)を1本1本花束のように重ねていった贈り物がこの「GIFT for you」という映像作品です。 デビュー30年の記念日となる5月10日東京ドーム公演、そしてツアー最終日のヤンマースタジアム長居のライヴ映像を交えながら、Mr.Childrenが30年間傾けてきた音楽への情熱、そしてその音楽と共に生き、愛し、愛した人々、全ての方の愛情と感謝を束ねて、この花束を贈ります。 なお、ライブDVD&Blu-ray『Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス』(トイズファクトリー)は1月25日(水)に発売される。 「Mr.Children「GIFT for you」」 監督:稲垣哲朗 企画・制作:KITE Inc. 編集:稲垣哲朗 カラリスト:高山春彦 整音:中田啓祐、石井翔一朗 製作:エンジン 制作協力:TOY’S FACTORY、利休 配給:東宝映像事業部 ©2022 Mr.Children「GIFT for you」製作委員会 公式サイト:giftforyou-movie.jp
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2011年3月の東日本大震災で、学校としては唯一、多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校。「ただ真実が知りたい」との思いで親たちがのべ10年にわたり記録した映像を、これが初長編監督作となる寺田和弘がまとめ上げたドキュメンタリー「「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち」が、2月18日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開される。メインビジュアルおよび監督と著名人のコメントが到着した。 [caption id="attachment_18462" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] 大川小学校では津波により全校の7割に相当する74人の児童(うち4人は未だ行方不明)と、10人の教職員の命が失われた。地震発生から津波到達まで約51分、ラジオや行政の防災無線で情報は学校側に伝わり、スクールバスが待機していたにもかかわらず、学校としては唯一、多数の犠牲者を出した。親たちは惨事を引き起こした理由を知りたいと願うも、行政の対応に誠意が見えず、また説明に嘘や隠蔽があると感じたことで、市と県を提訴するに至った。 裁判の代理人を務めたのは弁護士の吉岡和弘と齋藤雅弘。わずか2人の弁護団で、「金が欲しいのか」と誹謗中傷を浴びながら、原告である親たちは事実上の代理人弁護士となって証拠集めに奔走する。裁判で最も辛かったのは、子どもの命に値段をつけなければならないことだった。そうした困難を乗り越えながら裁判は5年にわたり行われ、ついに「画期的」な判決が下る──。この過程を収めた膨大な映像を、寺田和弘監督が新たな撮影分を加えて構成・編集し、映画に結実させた。 【寺田和弘監督コメント】 「裁判なんてしたくなかった」これは原告となった遺族の声です。 なぜ遺族は裁判に踏み切らざるを得なかったのか。画期的と言われる仙台高裁判決を社会はどういかしていくのか。こうした思いから、「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たちを制作しました。 映画は、津波が大川小学校を襲った後、わが子を見つけるために保護者が必死になって駆けつけた、その日から始まります。「あの日何があったのか」「なぜわが子が学校で最期を迎えたのか」ただそれだけを知りたくて、石巻市教育委員会の説明会や事故検証委員会などに出席し、遺族は様子を記録し続けました。この映画は、遺族が撮影してきたその映像記録を軸に描いています。 この映画を通じて、裁判で闘わざるを得なかった遺族の苦悩、子どもが生きるはずであった人生を生きなければと葛藤し続け、前を向き始めた姿を知っていただきたいと思っています。共感しやすい感動的な奮闘ストーリーがある映画ではありません。起きた事実を記録しているため、見ていて、苦しく、つらい場面があるかも知れません。それでも「誰にも同じ思いを二度としてほしくない」と闘った親たちの生き様を、劇場で多くの方々と一緒に観ていただければ嬉しく思います。 【著名人コメント】 わが子への愛に裏打ちされた、真実を求める遺族の情念により、 教育現場の虚構(フィクション)は一枚一枚剝がされ、真相が露わになっていく。 全国民必見のドキュメンタリーです。 ──尾木直樹(教育評論家/法政大学名誉教授) 生きること。忘れてはならないこと。私達にできること。 震災から11年が経った今も強いメッセージが伝わってきます。 ──竹下景子(女優) 自らの時代の不条理との関わり方を強く考えさせられる、 そんな力を持った作品だ。 ──堤幸彦(映画監督) この映画は親たちの戦いの記録である。その戦いは誠実さに溢れ、力強く、 亡くなった子どもたちに寄り添うもので映画を観る者たちの心を震えさす。 ──江上剛(作家) 悲しみのどん底から負うた子の指差す冷たい深みに足を踏み入れ、闘った親御さんに、 たった2人の弁護団に、心から敬意を表したい。 ──大谷昭宏(ジャーナリスト) [caption id="attachment_18463" align="aligncenter" width="850"] © 飯 考行[/caption] [caption id="attachment_18464" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18465" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18466" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18467" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18468" align="aligncenter" width="850"] © 只野 英昭[/caption] [caption id="attachment_18469" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18470" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] [caption id="attachment_18471" align="aligncenter" width="850"] ©2022 PAO NETWORK INC.[/caption] 「「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち」 監督:寺田和弘 プロデューサー:松本裕子 撮影:藤田和也、山口正芳 音効:宮本陽一 編集:加藤裕也 MA:髙梨智史 協力:大川小学校児童津波被災遺族原告団、吉岡和弘、齋藤雅弘 主題歌:「駆けて来てよ」(歌:廣瀬奏) バリアフリー版制作:NPOメディア・アクセス・サポートセンター 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会 製作:(株)パオネットワーク 宣伝美術:追川恵子 配給:きろくびと 2022年/日本/カラー/124分 ©︎2022 PAO NETWORK INC. 2022年文部科学省選定(青年•成人向き) ikiru-okawafilm.com
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高校銃乱射事件でともに息子を失った被害者・加害者双方の両親が対話する「対峙」
2022年11月22日銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による緊迫の対話を描く「対峙」が、2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。特報映像とビジュアルが到着した。 アメリカの高校で銃乱射事件が起き、多くの生徒が死亡。犯人の少年も校内で自ら命を絶った。それから6年、事件で息子を殺された“被害者”の両親と、事件を起こした“加害者”の両親が、セラピストの勧めで対面する──。 ほぼ全編にわたりキャスト4人の会話劇が繰り広げられる「対峙」。英国アカデミー賞をはじめ世界の映画賞で81部門にノミネートされ、釜山国際映画祭フラッシュフォワード部門観客賞など43部門で受賞した。 「キャビン」『ドールハウス』で知られる俳優フラン・クランツが、本作で初監督・初脚本を担当。キャストは、加害者の父親を『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のリード・バーニー、その元妻にして加害者の母親を「へレディタリー/継承」のアン・ダウド、彼らと対峙する被害者の父親を「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のジェイソン・アイザックス、その妻で被害者の母親を「グーニーズ」のマーサ・プリンプトンが演じている。4人は多くの映画賞でベスト・アンサンブル賞を受賞した。 特報映像は、加害者の母親の「私は人殺しを育てた」という悲痛な言葉で始まり、胸を抉るような“対峙”を映し出していく。その先に待つのは何か、しかと本編を見届けたい。 Story アメリカの高校で銃乱射事件が発生。多くの生徒が亡くなり、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。それから6年、いまだ息子の死を受け入れられないペリー夫妻は、事件の背後にいかなる真実があったのか、何かしら予兆があったのではないかを知りたがっていた。 夫妻はセラピストの勧めで、加害者の両親と会って話す機会を得る。場所は教会の小さな個室、立会人はなし。「お元気ですか?」と、古い知り合いのようにぎこちなく挨拶する4人。そしてペリー夫人が「息子さんについて何もかも話してください」と切り出し、対話が始まる──。 「対峙」 監督・脚本:フラン・クランツ 出演:リード・バーニー、アン・ダウド、ジェイソン・アイザックス、マーサ・プリンプトン 2021年/アメリカ/英語/111分/ビスタ/カラー/5.1ch/映倫G 配給:トランスフォーマー © 2020 7 ECCLES STREET LLC HP:https://transformer.co.jp/m/taiji/