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天才書家と、支える母。二人三脚の歩みに迫る「書家 金澤翔子 共に生きる」
2022年9月27日書家の金澤翔子と、彼女の才能を二人三脚で開花させた母・泰子を追ったドキュメンタリー「書家 金澤翔子 共に生きる」が、2023年5月より公開。関係者コメントが到着した。 NHK大河ドラマ『平清盛』の題字を担当するなど日本での活躍はもちろん、国連でのスピーチ、ニューヨークやプラハでの個展開催など海外でも脚光を浴びる金澤翔子。彼女が一流に上り詰めるまでには数々の努力と挑戦、そして5歳より師事する母・泰子の支えがあった──。 映画は日々の活動や全国巡回展を追いながら、生まれてすぐにダウン症と診断された翔子へ母がいかに向き合い、共に書を生み出してきたかを描出。そしてふたりの幸せの形を浮かび上がらせる。 各者のコメントは以下。 金澤泰子さん 翔子と私のことが映画になると聞いてびっくりしています。翔子はまわりにいる人に喜んでもらいたい一心で、書いてきました。そばにいる私自身が、一番翔子に喜びや驚きをもらってきたのかもしれません。翔子の物語を観て、いろいろな方々が元気や勇気を感じてもらえたら嬉しいです。 宮澤正明監督 翔子ちゃんの笑顔は、癒される。 無償の微笑みに人々の心は救われる。 翔子さんの涙は、美しい。 無心の魂には愛が溢れ人々の心に連鎖する。 金澤翔子の書は、感動する。 無我の生命力の強さを、人々は心の深いところで感じ今を生きる意味を悟る。 過去、現在、未来はひとつ、翔子さんの尋常でない愛の深さの答えとして母泰子氏は言い放った。 「翔子は、普通より染色体が一個多い。その一個の染色体の正体が愛だ。」 あなたには、どんな愛が見えますか? この映画で、それぞれの自分が感じ取った愛を探してください。 横山央一エグゼクティブプロデューサー 翔子ちゃんにとって、書はコミュニケーションツール、 そして、母と今の瞬間を「共に生きる」事が彼女の人生。 上手く書こうとか、格好良く決めようとか、純粋無垢な彼女の概念には存在しない。 それこそが天から授かった彼女の才能。そんな魂から搾り出される言葉の数々を多くの人達に体験して頂きたい。 金澤翔子プロフィール 1985年生、東京都出身。5歳より母に師事して書を始め、20歳で銀座にて初個展。伊勢神宮や東大寺など全国の神社仏閣で奉納揮毫。 東京2020公式アートポスター制作。NHK大河ドラマ『平清盛』題字担当。上皇陛下御製(天皇御在位中)を謹書。ローマ教皇来日に伴いバチカン市国に大作「祈」を寄贈。国内では愛媛県美術館、福岡県立美術館、上野の森美術館、森アーツセンターギャラリーなど多くの美術館で大規模展覧会を開催。海外ではアメリカ(ニューヨーク)、チェコ、シンガポール、ブラジル、ロシアなどで個展を開催。文部科学省スペシャルサポート大使。紺綬褒章受章。 「書家 金澤翔子 共に生きる」 監督:宮澤正明 プロデューサー:鎌田雄介 エグゼクティブプロデューサー:横山央一 制作:GENERATION11 配給:ナカチカ ©映画「書家 金澤翔子 共に生きる」製作委員会 公式HP:https://shoko-movie.com -
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浅草に時を超えて思いが交錯。ディケイド30周年記念作「ゆめのまにまに」
2022年9月26日俳優や音楽家のマネージメントを行い、2012年には三宅唱監督「Playback」を製作した芸能事務所ディケイド。同社の設立30周年記念映画であり、浅草に実在する古物店を舞台に不思議な人間模様を描く「ゆめのまにまに」が、11月12日(土)よりユーロスペースほかで全国順次公開される。キービジュアル、予告編、張元香織監督&こだまたいちらキャスト陣のコメントが到着した。 浅草六区の古物店〈東京蛍堂〉で、アルバイトのマコト(こだまたいち)は、不在がちな店主の和郎(村上淳)に代わって日々店番をしている。店は客足が遠のいて久しいが、それでも仲見世の店主、町内会の人々、古着物蒐集家、骨董マニア、女子高生など誰かしらが出入りしている。 夏の終わり、訳ありげな女性・真悠子(千國めぐみ)が来店。店主に会いたそうでありながら、避けているようにも見える。以後、足繁く訪れるようになった真悠子をマコトは気にし始めるが……。 多摩美術大学造形表現学部を卒業後、助監督として横浜聡子監督、菊地健雄監督、瀬々敬久監督、越川道夫監督、岨手由貴子監督などに付いてきた張元香織の⻑編監督2作目となる「ゆめのまにまに」。 主演のこだまたいちは〈メンズノンノ〉専属モデルとしてデビューし、俳優・フォークシンガーとして活躍中。彼がリードボーカルを務めるフォークバンド 〈酔蕩天使〉による映画の主題歌『サンローゼ』は11月9日より配信される。 各者のコメントは以下。 監督:張元香織 理由もなく惹かれる、直感的にいいと思う、好きで欲しくてそばに置きたい、頭から離れず夜も眠れない! そんな強い感情について、私はよく考えます。 それは時には行き過ぎたり偏ったり、まさに人を盲目にする感情のことです。 そんな感情はどこから来てどこへ行くのか。 その思考のテーマは、古物店を舞台にすることで、映画の世界観にぴったりとはまりました。 あとは、そこから受け取ったものを、流れの隨(まにま)に、脚本に描いていきました。 東京蛍堂のような古物店は、モノだけでなく様々な色濃い感情エネルギーが集まり、留まり、放出される場所なのです。皆さんにこの映画を観てもらえること、とても楽しみにしています。 主演:こだまたいち 今回のお話を頂いた当初、張り切るあまり撮影地である浅草六区・東京蛍堂を中心としたありとあらゆる道をゆき、何時間も何十周も台詞を唱え…初主演のプレッシャーと興奮をマーキングしながら歩き回っていました。 張元監督が作品の根底にあるテーマ性や人物像を丁寧に紐解きながら、穏やかに熱心に肩をほぐすような話し合いを重ねて下さったお陰で、緊張していた自分も徐々に静かな集中力をもって臨めるようになりました。 同世代や下の世代の新人俳優の皆さんと切磋琢磨しながら撮影に向かっていけたこと、現場で先輩方の胸を借りながらお芝居の楽しさに改めて気づけた事、その経験は宝物です。 1991年3月、ディケイド設立と時を同じくして生を受けた自分も、同様に節目の年を迎えました。十分な過去も、十分な未来もあります。 その中で続けていく事、大事に育んでいく事、何を手に入れ何を手放すか、その選択は執着ではなく愛着によるものなのだという浪漫が、今作の最大のテーマの一つとしてスクリーンに映っていると僕は信じています。 出演:千國めぐみ 浅草で蒸籠を転がしたことがあります。買ったのを包んだ風呂敷の結び目が解けてしまって、落ちてゴロゴロ転がってしまったのです。大慌てでしたが、地元の人たちが蒸籠は珍しいな、と笑いながら拾い集めてくれました。 そうか、浅草の人たちはここを訪れた人間の色んな瞬間を見てきているのだ。 そう思いました。それこそ、解けたり転がったり、人間のいろいろな様を。 初めて蛍堂を訪れた帰り道でのことです。7月5日、私の誕生日でした。 この映画の、人間の、時たま可笑しくもある営み、その人間と共に過ごした古物たちが吐く濃密な空気、それらを包む浅草という街をつくる人々の様は、皆さんの目にはどう映るのでしょう。ビールを飲み飲み、お喋りしたい気持ちです。 出演:中村優子 蛍堂は、混沌とした浅草の一角にひっそりと在る。異世界への、入り口のように。 足を踏み入れる登場人物たちを待つのは、圧倒的なモノ、モノ、モノ。 時間や物語を経て、ただ、そこに存在するモノとの邂逅。 大切にされたモノには、大切にした誰かの人生がある。 モノに見つめられる時、私たちは、心許ない自分自身の人生を、やはり、大切にしたいのかもしれない。 出演:村上淳 よく若いころに絶大な信頼をしている人生の大先輩にこう言われた。 “才能は常に意識しなければすぐに斬れ味が落ちる。センスは良いとか悪いじゃない、あるかないかだ。” 僕がこの作品の完成を見たときに強く思い返した言葉です。 張元監督とは初対面ですし、作品に出演するのも演出を受けたのももちろん初です。現場単位での体感で“いい現場”だな=で必ずしも“素晴らしい作品”にはならないことも多くあるのですが、非常に素晴らしい現場でしたし、なりよりこの初号試写を観た後、数ヶ月は“この作品の素晴らしさの記憶”を書き換えたくなくて新しい映画を観ませんでした。 我が社DECADEは押し売りするような大きな体制もなく、つつましく謙虚に業界の隅のほうでやらせていただいている事務所ですが、こうして胸をはれる作品を素晴らしい監督・座組・キャストでやれたことのありがたさを肝に命じて、またさらに映画にまい進したいと思います。 みなさま、もし宜しければ“新しい才能”もしくは“素晴らしい才能”が惜しみなく投影されるスクリーン体験をぜひに。 「ゆめのまにまに」 監督・脚本:張元香織 出演:こだまたいち、千國めぐみ、遊屋慎太郎、野口千優、澁谷麻美、北澤浩志郎、岩谷健司、内藤正記、松浦祐也、和田光沙、玉りんど、藤井千帆、岡部ひろき、浦山佳樹、泉拓磨、高橋綾沙、藤入鹿、原風音、三浦誠己、山本浩司、中村優子、村上淳 主題歌:酔蕩天使「サンローゼ」(HILLS RECORDS) 企画:佐伯真吾 撮影監督:山崎裕 音楽:磯田健一郎 録音:森英司 美術:櫻井啓介 編集:菊井貴繁 サウンドデザイン:弥栄裕樹 ヘアメイク:寺沢ルミ 助監督:二宮崇 製作担当:金子堅太郎 スチール:横山創大 特別協力:浅草・東京蛍堂 文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業 101分/16:9(1.78:1)/5.1ch/2K/カラー/2022 配給:スールキートス 製作:ディケイド 宣伝:フリーストーン ©2022 ディケイド https://www.yumenomanimani.com -
近未来の家族対抗ダンスバトルシーン公開。コゴナダ監督「アフター・ヤン」
2022年9月22日「コロンバス」の映像作家コゴナダがスタジオA24と組み、人型ロボットが家庭に普及した近未来を舞台に切なくも美しい物語を紡いだ「アフター・ヤン」が、10月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。“ファミリー・ダンス・バトル” シーンの映像とメイキングスチールが到着した。 “テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭に普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク(コリン・ファレル)、妻のカイラ(ジョディ・ターナー=スミス)、中国系の幼い養女ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)は、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤン(ジャスティン・H・ミン)が突然の故障で動かなくなり、ヤンを兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に毎日、数秒間の動画を撮影できる特殊パーツが組み込まれているのを発見。そのメモリには、一家に向けたヤンの温かな眼差し、そしてヤンが巡り会った素性不明の若い女性の映像が保存されていた……。 到着した映像は、ロボットのヤンを含む主役の一家4人をはじめ複数の家族が、エレクトロニックな曲調に合わせたダンスでリモート・バトルを繰り広げる姿を切り取ったもの。のちに家族の多様な形が明かされたとき、振り返って考察を重ねたくなる──そんな“仕掛け”を込めたシーンとなっている。 © 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved. 配給:キノフィルムズ ▶︎ ロボットが残した思い出と秘密──。コゴナダ監督の切なくも美しい近未来劇「アフター・ヤン」 -
柄本佑が加藤一浩の戯曲を映画化。真面目で不思議な短編集「ippo」
2022年9月22日劇団〈東京乾電池〉に所属し、ユニット〈曖昧なカンパニー〉を主宰する劇作家・演出家の加藤一浩による戯曲をもとに、俳優の柄本佑が監督として2017〜2022年に撮った3本の短編をまとめた連作集「ippo」が、2023年1月7日(土)より渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開。柄本監督のコメントが到着した。 映画が好きで、小学校の卒業文集に将来の夢「映画監督」と書きました。文中にはフェリーニの『道』が世界一面白い映画だと書き、文末には「誰もが感動して泣ける映画が撮りたいです」と、なんともアホな事を明言してました。そんな彼が映画を撮りました。タイトルは『ippo』といいます。この映画を実現に導いて下さった関係者の方々に本当に感謝です。そしてまだまだ撮りたいものが沢山あるので関わったからにはもう逃がしませんよ、とだけお伝えしておきます。では「誰もが感動して泣ける映画」をどうぞ。 ──柄本佑 3本すべてが男ふたりの物語で、「ムーンライト下落合」では久々に再会する友人ふたりを加瀬亮と宇野祥平、「約束」では兄弟を渋川清彦と柄本時生、「フランスにいる」では画家とモデルを加藤一浩と高良健吾が演じている。 撮影はすべて「きみの鳥はうたえる」の四宮秀俊が担当し、「ムーンライト下落合」では映画監督の三宅唱と俳優、映画監督の森岡龍が助監督を務めている。 真面目で不思議、ユーモラスでセンチメンタル、そして時に楽しくも不条理な映画世界に期待したい。 〈各作品紹介〉 「ムーンライト下落合」2017年/30分 肌寒さを感じる春の深夜。東京・下落合にある長田(加瀬亮)のアパートに、友人の三上(宇野祥平)が泊まりにきている。久しぶりの再会だ。眠れぬ夜を過ごすふたりは、互いの今を探り合うように会話を続ける。 撮影:四宮秀俊 照明応援:竹本勝幸、蟻正恭子 録音:魚野智生 整音・効果:黄永昌 助監督:三宅唱、森岡龍 製作:柄本佑、松井宏 制作主任:佛木雅彦 タイトルデザイン:可児優 出演:加瀬亮、宇野祥平 「約束」2022年/27分 梅雨どきのある日。昔ながらの団地の一角の広場に、兄弟がいる。スーツ姿の兄(渋川清彦)と作業着姿の弟(柄本時生)。ふたりはどうやら金に困っている様子なのだが……。 撮影:四宮秀俊 音響:黄永昌 助監督:滝野弘仁 制作主任:飯塚香織 撮影助手:村上拓也 制作助手:前田明 制作応援:鈴木徳至、橋本大駕 製作:柄本佑、松井宏 タイトルデザイン:可児優 出演:渋川清彦、柄本時生、西村順乃介、西村廉乃介 「フランスにいる」2019年/17分 フランスの田舎町。一人旅をする日本人の男(高良健吾)と、同じく日本人の画家(加藤一浩)。画家は今まさに、自分のアトリエで男の肖像画を描こうとしている。全編iPhoneで撮影された1本。 撮影:四宮秀俊 音響:黄永昌 助監督:登り山智志 監督助手:小林瑛美 制作主任:鈴村悠 制作応援:細野牧郎、宮﨑輝 車両:岩井克人、吉田大樹 製作:柄本佑、松井宏 出演:高良健吾、加藤一浩 「ippo」 監督・脚色・編集:柄本佑 脚本:加藤一浩 エンディング曲:山口ともこ「知らない人の足音だ」 2022年/76分(総尺)/カラー/1.85 製作:がらにぽん、Pigdom 配給・宣伝:ブライトホース・フィルム ©がらにぽん