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成功と逆風に彩られた兄弟グループのキャリアとは?「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」
2022年8月25日『ステイン・アライヴ』をはじめ数々のヒット曲を送り出し、一世を風靡した兄弟グループ〈ビー・ジーズ〉の軌跡を辿るドキュメンタリー「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」が、11月25日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで公開される。 [caption id="attachment_15245" align="alignnone" width="850"] ©︎ 1978 Shutterstock / Photo credit: Lennox Mclendon/AP/Shutterstock[/caption] 英国マン島に生まれたバリー・ギブと、3歳下の双子の弟ロビンとモーリスの3兄弟によるグループ〈ビー・ジーズ〉。少年時代に活動を始め、2003年にモーリスが早世するまで半世紀を超えるキャリアを築き、アルバムは全世界で2億2千万枚超を売り上げ、書いた曲は1,100曲以上、そのうち全英・米ナンバーワン・ヒットが20曲、トップ10ヒットが70曲という圧倒的記録を誇る。 映画は貴重な写真や未公開ムービーを織り交ぜて名曲誕生に迫ると同時に、時代の寵児として疾走したビー・ジーズへの逆風および現在へ続く偏見の萌芽を、一時代の終わりを告げるエピソードとともに描写。今日の分断社会へのメッセージ的側面も持つ。 さらにエリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー、クリス・マーティン、ジャスティン・ティンバーレイク、マーク・ロンソンといったアーティストが、作中で敬愛するビー・ジーズを熱く語る。「ビー・ジーズを語りたい」という有名アーティストの多さに製作陣が困ったという逸話も伝えられる。 監督はスピルバーグ作品の名プロデューサーとしておなじみのフランク・マーシャル。音楽ファミリーに育った彼は、ビー・ジーズの大ファンだという。 「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」 監督:フランク・マーシャル 製作:ナイジェル・シンクレア、ジーン・エルファント・フェスタ 脚本:マーク・モンロー 出演:バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールド・プレイ)、ジャスティン・ティンバーレイク、ピーター・ブラウン、ヴィンス・メルーニー、ミカエル・ライリー、ルル、アラン・ケンダル、イヴォンヌ・ギブ、ビル・オークス、デニス・バイロン、ブルー・ウィーバー 2020年/アメリカ/英語/カラー/111分/原題:The Bee Gees: How Can You Mend a Broken Heart/日本語字幕:大渕誉哉/字幕監修:吉田美奈子 配給:STAR CHANNEL MOVIES © 2020 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved. 公式サイト:thebeegees-movie.com -
友情がみなぎる場面写真公開! ラージャマウリ監督の世界的ヒット作「RRR」
2022年8月24日「バーフバリ」シリーズのS.S.ラージャマウリ監督が、英国植民地時代のインドを舞台に “野性を秘めた男” ビームと “内なる怒りを燃やす男” ラーマの友情と壮絶な戦いを描き、本国インドはもとより北米でも旋風を巻き起こした「RRR」が、10月21日(金)より全国公開。主人公の2人を捉えた場面写真が解禁された。 本年度ハリウッド批評家協会賞でインド映画で初めて最優秀作品賞にノミネートされ、「トップガン マーヴェリック」「THE BATMAN-ザ・バットマン-」「エルヴィス」を押さえて部門第2位を獲得した「RRR」。 「ドクター・ストレンジ」のスコット・デリクソン監督が「とんでもない最高のジェットコースタームービー!」とSNSでコメントすると、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督も「最高だった!」と反応。さらに「アベンジャーズ/エンドゲーム」のジョー・ルッソ監督は「『RRR』のアクションは誰しもがすごい!と熱狂できる。物語の中心にあるのは深く重厚な友情の物語。言葉の壁を越え、世界中の人が共感できる作品だ」と称えるなど、マーベル作品の監督たちをも興奮させている。 場面写真は燃え盛る海の上での対面アクション、それぞれ馬とバイクに跨っての並走、インド伝統の祭り「ジャンマシュタミ」で舞い踊る姿をキャッチ。新たな友情伝説の誕生から目が離せない。 ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED. 配給:TWIN ▶︎ 「バーフバリ」のラージャマウリ監督が新たに放つ豪快エンタメ「RRR」 -
アメリカから台湾に帰郷した13歳の少女と家族の日々を紡ぎ、第58回金馬奨で5冠(最優秀新人監督賞、最優秀新人俳優賞、最優秀撮影賞、観客賞、国際批評家連盟賞)に輝いた新星ロアン・フォンイー監督の半自伝的物語「アメリカから来た少女」が、10月8日(土)よりユーロスペースほかで全国順次公開。監督のコメントと場面写真が到着した。 SARSウィルスが猛威をふるった2003年の台北を舞台に、母の病気を受け入れられず、やり場のない感情から身勝手な行動を重ねてしまう少女が、自分の弱さに気づいて成長していく姿を描く「アメリカから来た少女」。ロアン・フォンイー監督のコメントは以下。 「アメリカから来た少女」は、私の少女時代である2003年の重要なエピソードに基づいた半自伝的な物語です。私が7歳の時、母は私と妹を連れてアメリカに渡りました。父は仕事のために台湾に残りました。私たちがアメリカでの生活を始めてやっと5年が過ぎた頃の2003年、母の乳がんが発覚し、私たちは台湾に戻りました。私は、母親がいなくなることをいつも恐れながら、少女時代を過ごしていました。それなのに、私は、心の底にある母を失うことへの恐怖を10代の怒りの感情で紛らわせ、母が亡くなったときに自分が受けるであろう心の傷が軽くなるようにと、母を自分の最大の敵として位置付けたのです。本作品では、台湾に戻った10代の少女の葛藤の物語として、彼女の家族のポスト・アメリカン・ドリームがどのように崩壊したか、そして彼女らがそれにどう折り合いをつけたのかにも触れています。 「アメリカから来た少女」は、人は成長することでどれほど傷つくのか、家庭というものがいかに移り変わるのか、そして、傷ついた2人の人間が人生の中でいかに互いを傷つけ合い、癒し合うのかを描いています。 ©Splash Pictures Inc., Media Asia Film Production Ltd., JVR Music International Ltd., G.H.Y. Culture & Media (Singapore). 配給:A PEOPLE CINEMA ▶︎ 金馬奨5冠。台湾に帰郷した少女と家族を見つめる「アメリカから来た少女」
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女主人と愛猫の本編シーン、著名人コメント到着。「サハラのカフェのマリカ」
2022年8月24日サハラ砂漠の真ん中でカフェをひとりで切り盛りする年老いた女主人と、行き交う人々を捉えたドキュメンタリー「サハラのカフェのマリカ」が、8月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。本編映像と著名人のコメントが到着した。 第72回ロカルノ国際映画祭最優秀新人監督賞および第11回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭最高賞に輝いた本作。到着した本編映像は、女主人マリカが愛猫ミミと戯れる姿を映し出す。 お笑い芸人のかが屋・加賀翔をはじめとする著名人のコメントは以下(敬称略)。 ほとんど色の無い砂漠と無機質な喫茶店で行われる会話は、全く違う文化や考え、経験を伝えるのに最適なシチュエーションであるように感じた。淡いが緊張のある背景に人物が映される時、感情はより強烈に迫ってくるようで、静かだが情熱的な独特の臨場感があり心が掴まれる。冒頭、マリカさんがお客さんと話す時、顔を全く見ずどこか一点を見つめて話しているのがとても印象的で、それは一見すると冷ややかな印象を受けたが、後半、マリカさんが顔に虫が止まった時、それを払うことをせずそのままにして歌い出したのを観て、あらゆることに身を委ねて受け入れているのだと感じた。どの場面で止めても心に留まるものがある素晴らしい映画です。 ──かが屋 加賀翔(お笑い芸人) インシャッラー(アッラーの御心のままに)。作中で何度も耳にするこの言葉。 他者に期待する事なく、不必要に深入りせず、させないマリカのそのバランスは、「達観し、自立した強い女性」のみ嫌味なく成り立つ。 まさに彼女の人生は「インシャッラー」なのだ。そんなマリカだからこそ発せられる温もりを求め、旅人が訪ねてくる。 何もない砂漠地帯に、まさにオアシスを発見した。心の拠り所と温もりを目で感じた一作である。 ──CRAZY COCO(元外資系CA芸人) 世界で最も過酷と言われるサハラマラソンを走った時、大自然の厳しさと壮大な美しさに、人間の無力さを痛感させられた。 そんな場所に老女が1人でカフェ…?! 行き交う旅人たちを受け入れ、見送るマリカには、砂入りのオムレツを食べて笑う強さがある。 ──ヤハラリカ(モデル/砂漠ランナー) カフェの女主人マリカは表情も豊かで憎めない、人間的にとてもチャーミングな人でしたね。 実在しているカフェに行って、実際に映画のようにマリカとたわいのない会話をしてみたくなりました。そして見終わった後で振り返ると、真実の話はどれだったのかがわからなくなり、それはまるでサハラ砂漠で見た蜃気楼のようで……。捉えようとしても捉えきれない、それでいて心地よい余韻を残してくれた映画でした。 ──小澤太一(写真家) 魅力的な被写体に出会った瞬間、映画の作り手はどのように振る舞うものだろうか。初見の瞬間に電撃が走ったように、体が動かなくなることもあるだろう。最初は気付かず、段々と被写体としての魅力を発見していくこともあるだろう。 マリカのカフェの暖簾(のれん)を初めてくぐる瞬間、初めてマリカと話したとき、監督たちはどのように感じたのかに思いを馳せた。本作のリズムとサウンドスケープは、その第一印象に決定付けられている。 ──神保慶政(映画監督/元秘境専門旅行会社社員) 砂漠のなかの朽ちそうなカフェは、立ち寄る者が絶えない聖者廟のよう。マリカの皺深い顔、肥満した体に惹きつけられる。投げやりだが巧みな彼女の客あしらいを通して、アルジェリアの過去と現在も見えてくる。 ──石川清子(文学研究者) ※アップリンク吉祥寺でトークイベントも決定、ゲストは以下(敬称略) 8/27(土)13:25回上映後 野町和嘉(写真家) 8/28(日)13:25回上映後 私市正年(イスラーム研究者) © 143 rue du désert Hassen Ferhani Centrale Électrique -Allers Retours Films 配給:ムーリンプロダクション ▶︎ おばあちゃんが営む “砂漠のオアシス”。「サハラのカフェのマリカ」 -
“世界が向き合うべき問題作”。「オルガの翼」主演メッセージと著名人コメント到着
2022年8月24日ユーロマイダン革命(親ロシア派政府への市民抗議運動)に揺れる故国ウクライナを去った15歳の体操選手の運命を描き、第74回カンヌ国際映画祭でSACD賞に輝いた「オルガの翼」が、9月3日(土)より渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開。主演アナスタシア・ブジャシキナのメッセージ動画と著名人コメントが到着した。 映画のヒロインと同じくウクライナからスイスに避難したアナスタシア。その際に本作スタッフに助けられたことから、「大事なことは、ひとりではなく、いつも助けてくれる友人や家族の支えを得て進むこと」とメッセージを寄せている。 著名人コメントは以下(敬称略・五十音順)。 2013年の<ユーロマイダン革命>を背景に描くこの映画は、2022年の今日、ウクライナへのロシアによる侵攻がなぜ起こったのかを、どんなニュース映像や解説よりも明らかにしてくれる。翼を得たオルガが未来へ飛び立ち、いつか笑顔を手に入れる日が来ることを祈らずにはいられない。 ──青木眞弥(「キネマ旬報」前編集長) ウクライナについて、私たちは何も知らない。それを痛感させる衝撃のドラマが、「オルガの翼」だ。体操選手の少女オルガが、技に挑む時、鉄棒が発する軋みの音が、引き裂かれた彼女の祖国への思いを叫びのように代弁する。今起きているあの戦争を遡って理解するためにも最適かつ必見の映画だ。 ──岡島尚志(映画評論家) 2014年2月、世間がソチ五輪に夢中な時、ウクライナでは革命が起きていた。スイスに住むオルガの親戚さえ他人事で、その後ドンバスでは戦いが続いた。世界がもっと関心を持っていれば、今とは違う2022年があっただろう。 ──梶山祐治(本作字幕監修、ロシア・中央アジア映画研究者) 痛みを知る者だけが有する惜しみない優しさに溢れるウクライナの民と、その千年の歴史の一片を、オルガの運命と葛藤の日々を通して描く本作品は、苦悩の闇夜で希望の灯を歌うが為の選択肢を問うている。 ──澤田智恵(ヴァイオリニスト・日本ウクライナ芸術協会代表) 自我を不安に落とし入れるのは、自我を形成してくれたそのものたちだ。それらは常に発展途上であって、それゆえに自我形成も途上にあり、一瞬すべてが宙ぶらりんになることは多々あるのだ。そこから落ちるか飛び立つか、オルガは飛び上がり、迷いなく着地した。彼女を自分に置き換えることができるなら、誰もが飛び立つ勇気を感じることだろう。 ──奈良美智(美術家) 母の国ウクライナの「革命」と、父の国スイスの体操ナショナルチームとの間で、引き裂かれる15歳のオルガ。物語が加速していき、キーウの広場とオルガの生活が二重写しになる──これは、戦争と日常の危ういはざまにいる私たちの現状そのものではなかろうか。 ──沼野恭子(東京外国語大学教授・ロシア文学) 社会で大きな出来事が起こっているさなか、ただ傍観せざるを得ないときの焦りや孤独。なにが正解なのか、そもそも正解はあるのか。主演のアナスタシア・ブジャシキナに圧倒される。俳優ではないのに。俳優ではないから? ──速水螺旋人(漫画家) ウクライナ・ナショナリズムの目覚めの原点であるユーロマイダン革命をめぐる人間ドラマ。深く、重い内容だが、現在のウクライナ問題に繋がる重要な論点を多々提供してくれる。ウクライナ理解に必須の、世界が向き合うべき問題作。 ──廣瀬陽子(慶應義塾大学 総合政策学部 教授) 政治的暴力の中心からどれだけ離れても、突然放り込まれた切実さから逃れることはできない。どれだけ彼女の近くにいても、切実さの外側から選択の重みを共にすることはできない。私はオルガを見た。そして私たちの姿も見た。 ──望月優大(ライター) 90分という長さの中に、ストイックな青春を貫く若者の意志と戸惑い、そして友情、さらには母への想いを盛り込み、結果として見事な現代史の記録となっている。長編第1作という事実に驚くしかない。 ──矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター) ※ユーロスペースではトークイベントも開催予定、ゲストは以下。 9月3日(土)エリ・グラップ監督(スイスよりオンラインで参加) 9月4日(日)矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター) 9月10日(土)沼野恭子(東京外国語大学教授・ロシア文学) 9月11日(日)梶山祐治(本作字幕監修、ロシア・中央アジア映画研究者) 9月18日(日)廣瀬陽子(慶應義塾大学 総合政策学部 教授) © 2021 POINT PROD – CINÉMA DEFACTO 提供:パンドラ+キングレコード 配給:パンドラ ▶︎ 革命真っ只中のウクライナ、体操少女の決断は? カンヌ受賞作「オルガの翼」