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  • ショートフィルム専門のオンラインシアター〈ブリリア ショートショートシアター オンライン〉は、女性史月間となる3月、女性にフォーカスしたフィルムを特集する。     ラインナップは、ル・コルビュジエが嫉妬したとされる建築家アイリーン・グレイのエピソードにインスパイアされた「アイリーン・グレイの孤独」(フランス/2023年制作/3月5日配信開始)、子どもに課された服装の慣習から社会を風刺するアニメーション「制服の下の私」(イラン/2023年制作/3月12日配信開始)、レズビアンの母親と思春期に差し掛かった息子との物語「エリシャの手紙」(イスラエル/2023年制作/3月19日配信開始)、スキーの得意な少女が第二次大戦期にレジスタンスの一員として奮闘する姿を描くアニメーション「マグダ」(ポーランド/2022年制作/3月26日配信開始)の4本。 勇気と共感、新たな価値観の発見をもたらす作品群を堪能したい。   [caption id="attachment_47428" align="aligncenter" width="850"] 「アイリーン・グレイの孤独」 Gerard-Kelly-E-for-Eileen-2024.-4K-video-color-sound-22-min.-Nikki-Amuka-Bird.-Courtesy-of-the-artists-and-Marian-Goodman-Gallery.-©-Adagp-Paris-2024[/caption] [caption id="attachment_47429" align="aligncenter" width="850"] 「制服の下の私」[/caption] [caption id="attachment_47430" align="aligncenter" width="850"] 「エリシャの手紙」[/caption] [caption id="attachment_47431" align="aligncenter" width="850"] 「マグダ」[/caption]
  •   『ザ・ボーイズ』のジャック・クエイド主演により、体の痛みを感じない男がガールフレンドの救出に奮闘するさまを描いた「Mr.ノボカイン」が、6月20日(金)より全国公開される。場面写真ならびに痛々しいシーンも隠さず見せる予告編が到着した。     生まれつき体の痛みをまったく感じないMr.ノボカイン(ジャック・クエイド)。銀行員として普通の人生を歩んできたが、ある日、ガールフレンドが銀行強盗の人質になってしまった。ノボカインは“痛みゼロ”を唯一の武器に、救出に乗り出すが……。     ノボカインのガールフレンド役は「プレデター:ザ・プレイ」のアンバー・ミッドサンダー、親友役は「スパイダーマン」シリーズのジェイコブ・バタロン、強盗役は「プロミシング・ヤング・ウーマン」のレイ・ニコルソン。監督は「Body」(原題/2015)で注目されたダン・バーク&ロバート・オルセンが務める。スリリングにしてコミカルな規格外バトルに注目だ。   https://www.youtube.com/watch?v=xIcAheCsvoU   「Mr.ノボカイン」 監督:ダン・バーク&ロバート・オルセン 出演:ジャック・クエイド、アンバー・ミッドサンダー、レイ・ニコルソン、ジェイコブ・バタロン 原題:Novocaine 配給:東和ピクチャーズ ©2025 PARAMOUNT PICTURES. 公式サイト:http://mr-novocaine.jp/
  •   テレンス・マリック監督が20世紀初頭のテキサスの農場を舞台に、人間の弱さと脆さを美しい映像で描き、第32回カンヌ国際映画祭監督賞、第51回アカデミー賞撮影賞などに輝いた「天国の日々」(1978)。マリック自身の監修による4Kレストア版となり、4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。アザービジュアルおよびレストア前後の比較映像が到着した。     アザービジュアルは、シカゴの工場でトラブルを起こして追われたビル(リチャード・ギア)が、恋人のアビー(ブルック・アダムス)らと共に汽車でテキサスへ向かうシーンを捉えたもの。   https://www.youtube.com/watch?v=3JXvQUUB7nQ   比較映像では、1日わずか20分の“マジック・アワー”に撮影された麦畑や人物の輪郭が、鮮やかに甦ったことが明らかに。ここ数年で急増した4K素材と従来の2K素材の違いについて、国立映画アーカイブの主任研究員・岡田秀則氏は「画面の肌理が違う。デジタルスキャンによる解像度は、4Kでようやく化学分子からなる35mmフィルムのレベルに達する」と解説している。さらに、フィルム映写機とDCP(現在主に使用されるデジタル上映素材)の違いについては「劇場の暗い環境で鑑賞することで、グラデーションの違いがよく分かる」とも。ネストール・アルメンドロスのカメラが捉えた本来の光を、設備の整った劇場で味わいたい。   © 2025, 1978 BY PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. 配給:アンプラグド ▶︎ テレンス・マリック「天国の日々」、映像美を甦らせた4K版でリバイバル
  • 第98回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞した河合優実が主演を務める映画「あんのこと」のBlu-ray&DVDが、3月5日にリリースされた。本作は、コロナ禍に起きた実在の事件を基に、「22年目の告白―私が殺人犯です―」(17)、「ギャングース」(18)、「室町無頼」(25)などで知られる入江悠監督が、デビュー以来、数多の賞に輝き、第77回カンヌ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞受賞作「ナミビアの砂漠」や、『不適切にもほどがある!』(TBS)、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK)といったTVドラマでも演技力が高く評価される最注目俳優・河合優実を筆頭に、佐藤二朗や稲垣吾郎、河井青葉など実力派俳優やスタッフと、かつて、確かに私たちの傍にいた「杏(あん)」という女性の人生を生き直し、それを記録した物語だ。 ある1本の新聞記事から生まれた、コロナ禍の日本社会を映し出す衝撃作 入江監督が本作のプロデューサーである國實瑞惠氏から、「これを映画にしてみませんか?」と、コロナ禍に自ら命を絶った若い女性にまつわる一つの新聞記事を手渡されたことが、本作の企画の立ち上げのきっかけだという。幼い頃から母親の虐待を受け、家族を養うために10代前半にして売春を強いられた挙句、薬物中毒に陥った少女が、更生に力を注ぐ熱血ベテラン刑事と出会ったことで、再起に向けて歩み出すも、新型コロナウィルスの感染拡大によって居場所を失い、絶望して自死を遂げたのだ。 記事を読み、「自分は絶対にこれを描かなければ」と直感した入江監督は、担当記者への取材を通し、「社会的弱者」といった先入観をすべて捨て去った上で、モデルとなった女性・ハナさん(仮名)の人生に想いを馳せ、寄り添いながら脚本を綴り、真摯に映画に落とし込んだ。そこに魂を吹き込んだのが、主人公・杏を演じた河合優実と、ベテラン刑事・多々羅役の佐藤二朗。そして、二人を見守る週刊誌記者・桐野役の稲垣吾郎や杏の母親役の河井青葉といった面々だ。 河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎らが全身全霊で体現する、多面的でリアルな人間像 杏を託された河合は、入江監督のシナリオを一読するなり、「私が杏とモデルになったハナさんを守らなきゃ」「とにかくハナさんと手をつなごう」と決意。クランクイン前に監督と芝居のアプローチや作品への臨み方をしっかり話し合った上で、担当記者に何度もハナさんに関する話を聞いたり、薬物更生や介護の専門家にみずから取材を行ったりしながら、ヘアメイクや衣裳といった部分も含めて、杏という女性に肉薄していったのだという。 一方、杏の更生に尽力しながらも裏の顔も持つ多々羅役を演じた佐藤は、「限りなく黒に近いグレーな人物ではあるものの、『杏を本気で更生させたい』という点だけは終始ブレないように心がけていた」といい、とある重要なシーンの撮影直前に、杏役の河合から「お願いします」と手を握られたことで、「『なんとしてもいいシーンにしなければ!』と思わされた」と語っている。 さらに、取材を通じて多々羅と杏と距離を縮めながらも、裏では多々羅に疑いの目を向け、傍観者的な立場をならざるを得ない週刊誌記者の桐野を演じた稲垣は、ポーカーフェイスを装いつつも情にほだされ、自らの職務を果すべきなのか葛藤する人物を繊細に表現。ある意味、観客の視線にもっとも近い立ち位置を担い、「手を差し伸べられる場所に居たにも関わらず、結果的に杏を救えなかった」という辛い現実を、観る者へと突きつける。 Blu-rayには「予告編」に加え、「メイキング映像」や「舞台挨拶イベント集」を収録 「あんのこと」Blu-rayには、撮影現場の裏側に密着した「メイキング映像」に加え、特報・劇場予告編・TVスポットなどを含めた「予告編集」と、完成披露上映会、公開記念舞台挨拶、大ヒット御礼舞台挨拶、共立女子大学トークイベントの模様を記録した「舞台挨拶イベント集」が収録される。主要キャストへのインタビュー映像や、オールアップの様子も収めた「メイキング映像」はもちろんのこと、ティーチインを含む「舞台挨拶イベント集」に、思いがけずハッとさせられる瞬間が何度もあった。 監督と主要キャストたちが絶妙なタイミングで互いに鋭いツッコミを入れながらも、舞台挨拶の壇上でこれほどまでに熱く、真剣に語り合う姿というのは目にしたことがないし、「スクリーンの中には、河合優実も、佐藤二朗も、稲垣吾郎もいません」と、出演者の一人である稲垣自ら観客に向けて話していたことも、非常に印象的だった。 入江監督と河合がふたりで登壇したシネマロサでの大ヒット御礼舞台挨拶と、共立女子大学で行われたトークイベントの密度の濃さにも、思わず目を見張らずにいられなかった。入江監督とは、自主制作映画「SRサイタマノラッパー」以来、20年以上の付き合いがあるシネマロサの舞台挨拶では、「あんのこと」上映時のQ&Aやプロモーション時に取材陣から掛けられた言葉とその具体的なやりとりを、入江監督と河合がそれぞれ紹介し合う場面もあり、本作品ならではの熱のこもった反応に驚くと共に、「試行錯誤しながらも真摯に作り上げた甲斐があった」と喜ぶ様子が伝わってきた。 共立女子大学のトークイベントでは、試写鑑賞直後の学生たちから、「なぜ保護者である杏の母親は、娘である杏のことを“ママ”と呼ぶのか?」といった鋭い問いが入江監督と河合に投げ掛けられ、監督が「すごくいい質問です」と唸りながら答える一幕も。また、「映画オリジナルのフィクションの要素」として、監督が本作に加えたという劇中のとあるエピソードによって、「世代間で虐待が連鎖することも多いと言われるが、暴力の連鎖を断ち切る人を描けたことは一つの希望」だと河合が学生たちに語っていたことにも、大いに胸を打たれた。コロナ禍の日本社会を記録した1本の映画を巡って、様々な場所で交わされた多種多様な言葉に、ぜひBlu-rayで触れて欲しい。   文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=LG5UQbRm3Bk 『あんのこと』 ●3月5日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:5,500円(税込) 【ディスク】<1枚>※本編114分+映像特典 ★映像特典★  ・舞台挨拶、イベント映像集 ・メイキング ・予告編集 ●DVD  価格:4,400円(税込) 【ディスク】<1枚>※本編114分+映像特典 ★映像特典★  ・特報+予告編 ●2023年/日本/本編113分 ●監督・脚本:入江悠 ●出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり ●発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング © 2023『あんのこと』製作委員会
  • 唯一無二の存在感で映画やTVドラマに引っ張りだこの俳優・江口のりこの主演最新作「愛に乱暴」のBlu-ray&DVDが3月5日(水)にリリースされた。監督&脚本を務めたのは、連続ドラマW『坂の途中の家』(2019)や、映画「さんかく窓の外側は夜」(2021)の森ガキ侑大。不可解な出来事を機に狂気をはらんでいく主婦の暴走を描いた本作は、第58回カロルヴィ・ヴァリ国際映画祭クリスタル・グローブ・コンペティション部門に正式出品されたほか、第38回高崎映画祭で江口のりこが最優秀主演俳優賞を受賞している。 日常の中でくすぶり続ける主婦の“乱暴な愛”の行方 夫・真守(小泉孝太郎)の実家の敷地に建つ“はなれ”で暮らす桃子(江口)は、結婚して8年。義母・照子(風吹ジュン)の小言も受け流しつつ、家のリフォームを計画し、家庭菜園の野菜を育て、石鹸教室の講師をしながら“ていねいな暮らし”を充実させていた。 そんな中、近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、愛猫ぴーちゃんの失踪、不気味な不倫アカウントなど、桃子の周囲で不可解な出来事が続発。家族からも仕事からも追い詰められていった彼女は、次第に自宅の床下への異常な愛情を募らせていくのだった。 不穏な物語を牽引する役者たちの圧倒的な演技力 江口のりこの演技が優れていることは誰もが知るところだろう。コメディからサスペンスまで何でもこなす彼女がすごいのは、演じるキャラクターに圧倒的な説得力を持たせられることだ。 本作で江口が扮した桃子は、心の底ではうっすら嫌いな義母の家のゴミを捨て、自分に無関心な夫との子供を望みながら空回る、どこにでもいそうな普通の主婦。彼女が夫に作る手の込んだ料理も、夫に自慢するお気に入りのティーカップも全て、満たされない心を埋めるための道具に過ぎない。この表面と内面がバラバラな桃子という人物を、江口は抜群の解像度で演じてみせる。「私ね、おかしいフリしてあげているんだよ」、思わず漏れてしまう本音に平常を装う狂気が見え隠れし、桃子が狂えば狂うほど観客としてはゾクゾクしてくるのだ。 対する桃子の夫・真守を演じた小泉孝太郎の憑依ぶりにも驚かされる。「爽やか」「好青年」という従来のイメージを覆す真守という役は、彼だと言われなければずっと気付かない可能性すらある。森ガキ監督も「観た人に『あれ小泉さんだよね?』と思わせたら映画チームの勝ち」だと語っている。家庭を回すことに熱心な妻を軽くあしらい、裏では三宅(馬場ふみか)と不倫する、ツメが甘くて自分にも甘い男。桃子と真守が対峙するシーンはどれも苦しくなってくるが、意外と思い当ってしまう人も多いのではないだろうか。 人生の選択肢を狭めているのは自分自身という地獄 夫の不貞を知った桃子は相手の三宅に言い放つ。「あなたは選択肢がたくさんあっていいですよね! 欲張り!」と。夫は不倫に走り、仕事もなくなり、自宅は義母が所有する一軒家。これ以上、どうすればいいのか。どうすれば、自分は幸せになれるのか。追い詰められた桃子が衝動的に買ったのは、真っ赤なチェーンソーだった……。 桃子の焦燥感は痛いほどわかる。40代以降に今までの人生をリセットして、新たな道を踏み出すことのなんて気が重いことか。「もしあの時、違う道を選んでいたら……」と、誰しも一度や二度考えたことがあると思うが、過去を悔やんでも現実は1㎜も変わらないし、“自分探し”をするリミットはとうに過ぎている。 ……果たしてそうだろうか。そう思い込んでいるのは自分で、勝手に道を狭めているのも自分で、可能性を潰しているのも自分。全て、自分。人生は映画のようにいかないのは百も承知、それでも「思い切ってやってみたらなんとかなった」という未来を信じたい。そう思わせてくれる作品だった。 メイキングや完成披露試写会の模様など大充実の映像特典 メイキングでは、2023年8月のクランクインからクランクアップまでを収録。「カットを割るより身体全体を使って役の心情を表現する演出が脚本に合っていると思った」という監督が選んだのは、ワンシーン・ワンカット。まるでドキュメンタリーのように画面の中で息づくキャラクターを、TVドラマ「エルピス~希望、あるいは災い~」(2022)の重森豊太郎が抜群のカメラワークでフィルムに焼き付けていった。 また、1つのシーンに対して細かく演出を施す監督と、それに応える江口の様子が多く収録されているのだが、本当に些細な仕草にも「そんな意図が込められていたのか!」と驚く。「江口さんは不自然なことは不自然だと現場で語る、丁寧な向き合い方をする女優。それがいい形で桃子に反映されている」とは、共演した風吹の言葉。ここでもまた、江口のりこという俳優が愛される理由を垣間見ることができる。 物語の主な舞台となった日本家屋も実際にある家で、床下も実際に土を掘って撮影された。真夏の床下で土だらけになりながらまっすぐに映画を撮り続ける演者やスタッフを眺めていると、映画作りって本当にいいものだなと思わせられる。 その他、特典には完成披露試写会や初日舞台挨拶の模様を収録。本編と合わせてぜひご覧いただきたい。   文=原真利子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=k7l-cg63sQo 『愛に乱暴』 ●3月5日(水)Blu-ray&DVD 発売(レンタルDVDは同時リリース) Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:5,500円(税込) 【ディスク】<1枚組> ★映像特典★※73分 ・メイキング&インタビュー  ・完成披露上映会  ・初日舞台挨拶  ・特報  ・ショート予告 ・予告 ●DVD 価格:4,400円(税込) 【ディスク】<1枚組> ★映像特典★※2分 ・特報  ・予告 ●2024年/日本/本編105分 原作:吉田修一『愛に乱暴』 (新潮文庫刊) 監督・脚本:森ガキ侑大 脚本:山﨑佐保子、鈴木史子 出演:江口のりこ、小泉孝太郎、馬場ふみか、水間ロン、青木柚、斉藤陽一郎、梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、岩瀬亮 / 風吹ジュン ●発売元:スタイルジャム 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2013 吉田修一/新潮社 ©2024 「愛に乱暴」製作委員会