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ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の脇役ローゼンクランツとギルデンスターンを主役に据え直し、「ハムレット」の世界を“脱構築”した非常に演劇臭の強い魔術的文芸映画。90年ヴェネツィア国際映画祭グランプリ作品。監督・脚本は原作戯曲('66年初演=劇書房刊)の作者で、「未来世紀ブラジル」「太陽の帝国」などの脚本を手がけてきたトム・ストッパードで、これが彼の映画監督第一作となる。撮影はピーター・ビジウ、音楽はスタンリー・マイヤーズが担当。巻頭巻末に挿入歌として、ピンク・フロイドの「シーマスのブルース」が使われている。出演はゲイリー・オールドマン、ティム・ロスら英国若手舞台俳優に、アメリカからリチャード・ドレイファスが加わっている。 -
ふたりの女(1989)
第二次大戦下のイタリア。一人の青年をめぐって三角関係を繰り広げる母と娘の絆にやがて訪れる悲劇--アルベルト・モラヴィアの原作を60年のヴィットリオ・デ・シーカに続き映画化した文芸ドラマ。製作はカルロ・ポンティ、監督は「ナポリと女と泥棒たち」のディーノ・リージ、脚本はディアナ・グルード、ベルナルディーノ・ザッポーニ、リディア・リヴェラとリージの共同、撮影はルイジ・クヴェイレル、音楽はアルマンド・トロバヨーリが担当。出演はソフィア・ローレン、シドニー・ペニーほか。 -
夏のアルバム
ドイツの作家E・カザリングの「南斜面」を原作に、第一次世界大戦前夜、崩れつつあるブルジョワ家庭の中で愛に生きる男女の姿を描く文芸ロマン。製作はアリエル・ゼイトゥン、監督は長年クロード・ルルーシュの助監督を務めたダニエル・ヴィーニュ、脚本・台詞はコロ・タヴェルニエ・オヘイガン、撮影はアンドレ・ネオが担当。出演はマルーシュカ・デートメルス、レミー・マルタンほか。87点- 感動的な
- おしゃれな
- かっこいい
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舞姫(1989)
明治時代にベルリンへ留学した日本人医学生とドイツ人娘との悲恋を描く。森鴎外原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「鑓の権三」の篠田正浩、共同脚本は「波光きらめく果て」の田村孟とハンス・ボルゲルト、撮影は「鑓の権三」の宮川一夫と「ドイツ・青ざめた母」のユルゲン・ユルゲスがそれぞれ担当。日独合作。 -
風の又三郎 ガラスのマント
村の分教場に転校してきた風の又三郎と子供達との交流を描く。宮澤賢治原作の童話『風の又三郎』の映画化で、脚本・監督は「花園の迷宮」の伊藤俊也、共同脚本は「華の乱」の筒井ともみ、撮影は「ラスト・キャバレー」の高間賢治がそれぞれ担当。 -
鼓書芸人
1938~45年、日本軍爆撃下の重慶で苦難の人生を歩む芸人一家の姿をリアルに描く文芸作品。監督・脚本に中国映画第5世代の鬼才ティエン・チュアンチュアン。前作の「盗馬賊」が国内では難解であると不評だったため、本作では大衆性も求められ、ラオ・シャの名作が原作に選ばれたという。撮影はリャン・ツーヨン、音楽はタイ・イーションが担当。 -
不射之射
中島敦最後の短篇『名人伝』のアニメ化。『人形は様々な煩悩を断ち切った人間を表現出来る』と考えた川本喜八郎は上海美術電影製片廠に製作を提案、中国作品に演出と技術指導で参加して完成。88年上海国際動画電影節特別賞。 -
ドグラ・マグラ(1988)
大学病院の精神科で治療を受ける記憶喪失の青年の幻想を描く。夢野久作原作の同名小説の映画化で、脚本は「十六歳の戦争」の松本俊夫と「カポネ大いに泣く」の大和屋竺が共同で執筆。監督は同作の松本、撮影は「疵」の鈴木達夫がそれぞれ担当。 -
西遊記(1988)
孫悟空と牛魔王の戦いを描くハイビジョン・SFX映画。脚本は内田建太郎とかがみおさむが共同で執筆。監督はCFディレクターでこれが第一作となる内田、撮影は大木篤夫がそれぞれ担当。 -
敦煌
戦乱の世、11世紀のシルクロードで、敦煌の文化遺産を守ろうとした青年の活躍を描く。井上靖原作の同名小説の映画化で、脚本は「必殺! ブラウン館の怪物たち」の吉田剛と「植村直己物語」の佐藤純彌が共同で執筆。監督は同作の佐藤、撮影は「春の鐘」の椎塚彰がそれぞれ担当。80点