これまでのイメージを崩壊させた・長澤まさみ、今後を担う新生・奥平大兼の熱演に圧倒

これまでのイメージを崩壊させた・長澤まさみ、今後を担う新生・奥平大兼の熱演に圧倒

これまでのイメージを崩壊させた・長澤まさみ、今後を担う新生・奥平大兼の熱演に圧倒

「新聞記者」(19)、「宮本から君へ」(19)、「ヤクザと家族 The Family」(21)と、鮮烈かつ良質な作品を連発している映画会社スターサンズと、「まほろ駅前」シリーズ(11〜14)や「日日是好日」(18)などの鬼才・大森立嗣がタッグを組んだ映画「MOTHER マザー」のBlu-ray&DVDが、11月5日(金)に発売される。

実際に起きた祖父母殺害事件を下敷きに、息子へ歪んだ愛情を注ぐ母親、そんな母親から逃れることのできない息子に降りかかる過酷な試練を映し出していく。

怪物のような母親を体現した長澤まさみ、オーディションで抜擢された奥平大兼の熱演

母親の三隅秋子を演じるのは、「コンフィデンスマンJP」シリーズ(18〜22)や「マスカレード」(18〜22)シリーズで国民的女優となった長澤まさみ。普通の愛し方、育て方を知らず、それが正しくないことかどうかもわからず、息子を恫喝し、叱責するようにして彼をがんじがらめにしていく怪物のような母親を体現。その鬼気迫る姿は、明朗で破天荒な「コンフィデンスマンJP」のシリーズのダー子、凛とした「マスカレード」シリーズの山岸尚美のイメージを完全破壊させる。そして息子の周平を演じるのは、オーディションで抜擢されて本作が映画初出演となった奥平大兼。秋子から向けられる愛情が歪んでいると悟るも、その愛に応えようとしてしまう姿が観る者の胸を抉る。2020年度日本アカデミー賞で長澤が主演女優賞を、奥平が新人俳優賞を獲得と、それも納得の熱演を両者ともに披露している。

また、秋子の内縁の夫となるホストの遼に「殿、利息でござる!」(16)の阿部サダヲ、自身も劣悪な環境で育ったことから周平を救おうとする児童相談者職員の高橋亜矢を「Red」(20)の夏帆、秋子たちが身を寄せるラブホテルの従業員に「今日から俺は!!」シリーズ(18〜20)の仲野太賀など、共演者にも実力派が結集している。

秋子という毒親が生まれてしまった背景にも迫った鋭い視点

秋子は“毒親”と呼ばれる存在にあたるが、本作はそんな彼女を表層的に描くことはしていない。その境遇を見て手を差し伸べるものの、結局は秋子を性の対象としか見られなくなって劣情をぶつけてしまう男たち。対する秋子は、そうした男たちと対峙してきたことから、生きていくためにゆきずりの関係を重ねていくしかない。秋子がそうした女性と母親になってしまった背景もしっかりと、浮きあげていくのだ。監督のほかに脚本も手掛けている大森立嗣は、そこへさらに「親子の絆とは?」「親子の愛情とは?」「母親とは?」「息子とは?」と問い掛け、深く見つめていいく。

その果てに、秋子と周平が引き起こす凄惨な事件に、それでも周平が守りたかったものには震えてしまう。

パッケージ化ならではの映像特典として、「メイキング」「完成披露舞台挨拶」「公開記念リモート舞台挨拶」「予告集」を収録。「メイキング」では、撮影時の様子のほか、長澤まさみが「男性からみる目線、女性から観る目線で、大きく変わりそうな印象を持った人」とヒロインの秋子を分析するなど、キャストがそれぞれ演じていたキャラクターや秋子と周平の関係性などについても語っており、作品の奥行きがグッと深まるはずだ。

スターサンズ、大森立嗣、長澤まさみ、奥平大兼。日本映画を支える実力派たちと、今後を担う新生のめぐり合わせが生んだ感動の衝撃作だ。

制作=キネマ旬報社

「MOTHER マザー」

●11月5日(金)Blu-ray&DVDリリース(DVDレンタル同日リリース)
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら

●Blu-ray:5,280円(税込) DVD:4,290円(税込)
●特典(Blu-ray、DVD共通)
【映像特典】
・メイキング
・完成披露舞台挨拶
・公開記念リモート舞台挨拶
・予告集
【仕様・封入特典】
・フォトブックレット
●2020年/日本/本編126分
●監督:大森立嗣 出演:長澤まさみ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、土村芳、荒巻全紀、大西信満、木野花、阿部サダヲ
●発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング 
©2020「MOTHER」製作委員会

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