リヴァプールでの邂逅とビートルズへの軌跡を明かす「ジョン・レノン〜音楽で世界を変えた男の真実〜」

リヴァプールでの邂逅とビートルズへの軌跡を明かす「ジョン・レノン〜音楽で世界を変えた男の真実〜」

ジョン・レノンの生い立ちと人格・音楽性の形成に影響を与えた出来事を、未公開の映像・資料と友人・関係者へのインタビューを交えて掘り下げたドキュメンタリー「ジョン・レノン〜音楽で世界を変えた男の真実〜」が、ザ・ビートルズのデビュー60周年を記念して公開。ジョン・レノンの命日である12月8日(木)より、アップリンク吉祥寺をはじめ全国の劇場で順次封切られる。特報、場面写真、著名人のコメントが到着した。

 

 

ジョン・レノンの故郷リヴァプールとその周辺で撮影された本作には、彼の幼馴染みやバンド仲間、美術学校の同級生が多数出演。愛情とユーモアを込め、ジョンの生い立ちを詳細に語る。

“父親はジョンをニュージーランドに連れて行こうとしていた”
“友達がアムステルダムで買ったリトル・リチャードのレコードを聴き、数ヶ月後にはギターを買っていた”
“ジョンが悪影響だからと違う学校に入れられた友達に、ポール・マッカートニーを紹介された”
──そんなエピソード群は、1つでも欠けたら名曲の数々は生まれなかったかもしれないと思わせる。それと同時に、ジョンに影響を与えた音楽・ファッションをめぐるエピソードは、当時のカルチャーを観る者に俯瞰させる。

語り手は、ザ・ビートルズの歴史研究家デイヴィッド・ ベッドフォードと、詩人で作家のポール・ファーリー教授が担当。映画は英国ナショナル・フィルム・アワードで最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。

 

▲ジョン・レノン
▲ジョージ・ハリスンとジョン・レノンとポール・マッカートニー
▲上段はトニー・カニカーとジョン・ヘイグ、下段はジョン・レノンとシンシア・レノン
▲ポール・マッカートニーとジョン・レノン
▲ジュリアン・レノンとジョン・レノン
▲ジョン・レノン
▲ジョン・レノンの劇中合成写真

 

    

 

著名人コメントは以下。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
アーティストを理解する鍵は必ず幼少期にあって、複雑な性格のジョン・レノンもまさしくそうだと思います。ファンにとってはとても見応えのある映画です。

藤本国彦(ビートルズ研究家/字幕監修)
デビュー前のビートルズに焦点を当てたドキュメンタリー作品は数多い。本作もそのひとつだが、オフィシャル音源を使っているのが他とは大きく一線を画する。
クォリーメンのメンバーやハンブルク時代に縁のあった関係者などの証言だけでなく、学生時代の同級生などが、知られざるエピソードを語る場面もあちこちに出てくる。
いわば、やんちゃなのに繊細なジョン・レノンの実像に迫った内容だ。デビュー前のビートルズに興味のあるファンは必見。

真鍋新一(編集者・ライター)
ジョンとポールが出会うまでにこんなにも長い道のりがあったとは、
今まで見逃していた情報があまりにも多すぎた。
この映画を観た後、ビートルズの聴こえ方が変わるかも。

 

 

Story
1940年にイギリス・リヴァプールに生まれたジョン・レノン。その生い立ちから、ザ・ビートルズの前身バンド〈ザ・クオリーメン〉の結成、そして史上最も成功したポップ・バンド〈ザ・ビートルズ〉へ至るまでの道のりを、子供時代の友人やザ・クオリーメンのメンバー、関係者のインタビューを交えて追いかける。
父親代わりだった伯父ジョージや母ジュリアのこと、親友スチュアート・サトクリフの死、昼休みに友達の家でレコードを聞いていたこと、最初の妻となるシンシア・パウエルをデートに誘った時の模様など、多彩なエピソードでジョンの人物像が明らかに。

 

「ジョン・レノン〜音楽で世界を変えた男の真実〜」

監督・編集:ロジャー・アプルトン
製作:ギャリー・ポパー
製作総指揮:デイヴィッド・ロジャーズ、スティーヴン・ロジャーズ、マーカス・シーランク、アレナ・ウォーカー、ジョン・アダムズ
出演:ゲイリー・メイヴァーズ(ナレーション/声の出演)、ロッド・デイヴィス(ザ・クオリーメン)、ビル・スミス(ザ・クオリーメン)、コリン・ハントン(ザ・クオリーメン)、レン・ギャリー(ザ・クオリーメン)、チャズ・ニュービー(ザ・ビートルズ)、デイヴィッド・ベッドフォード(ザ・ビートルズ歴史研究家)、ポール・ファーリー(詩人、作家)
原題:『Looking for Lennon』 配給:NEGA
監修:ピーター・バラカン、藤本国彦
2018 年/イギリス/93分/カラー/1.85:1/英語
©SEIS Productions Limited
https://lookingforlennon.jp/

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