ヒュー・ジャックマンが主演と製作総指揮を務め、親子の “心の距離” を描いたヒューマンドラマ「The Son/息子」が、3月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開中。「ファーザー」に続く家族3部作の第2弾として本作を手掛けたフロリアン・ゼレール監督のインタビュー映像が到着した。
ゼレール監督は1979年フランス生まれ。小説家としてキャリアをスタートさせ、モリエール賞を獲得するなど現代フランスの代表的劇作家として知られる。映画監督としては「ファーザー」でデビューし、「The Son/息子」が2作目となる。
インタビューで、想定していたキャストは「ファーザー」でも組んだアンソニー・ホプキンスだけだったと言うゼレール。そこでヒュー・ジャックマンにアプローチされ、Zoomで面談してすぐにオファーを決定、「彼には何か特別なものがある」と称える。ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラスについても、起用の経緯や印象を語っていく。
リハーサルはほとんど行わなかった模様。その理由は「俳優たちに演技してほしくなかった」「正直な反応を見せてほしかった」からで、そうすると「独自性と力強さを持つ作品を撮れる」と説明する。
多くの人が孤独や不安に直面したパンデミック以降は、メンタルヘルスを見つめた本作の真実味がさらに増したとも。「つらい経験を共有することは、助けになり癒しになると思う」
なお家族3部作の残る1作は、2010年にフランスで初演され、2019年にはイザベル・ユペールが主演した舞台『The Mother』の映画化となる。こちらも期待したい。

Story
優秀な弁護士のピーターは、再婚した妻のベスおよび生まれたばかりの子と充実した日々を生きていた。そんな時、前妻のケイトと同居している17歳の息子ニコラスから、「父さんといたい」と懇願される。初めは戸惑っていたベスも同意し、ニコラスを加えた新生活がスタート。ところがニコラスの不登校が判明し、父子は激しく言い争う。なぜ、人生に向き合わないのか? 父の問いに対する息子の答えとは──。
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配給:キノフィルムズ