憧れの映画業界で新人社員が直面する闇。ジュリア・ガーナー主演「アシスタント」

憧れの映画業界で新人社員が直面する闇。ジュリア・ガーナー主演「アシスタント」
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映画業界で働く新人アシスタントが業界の闇に直面していく姿を、『オザークへようこそ』『令嬢アンナの真実』のジュリア・ガーナー主演で描き、サンダンス国際映画祭2020スポットライト部門とベルリン国際映画祭2020パノラマ部門に出品された「アシスタント」が、6月16日(金)より新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開。ティザービジュアルと場面写真が到着した。

 

   

 

名門大学を卒業したばかりのジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーになる夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職。業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めるが、そこは華やかさと無縁の殺風景なオフィスだった。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われ、ハラスメントは常態化。ジェーンは自分が即座に交換可能な下働きであることも、チャンスを掴むには会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。そんなある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、ついに立ち上がることを決意するが……。

『ジョンベネ殺害事件の謎』(2017)のキティ・グリーン監督が、〈#Me Too運動〉にも繋がる職場での膨大なハラスメントをリサーチし、ニューヨーク・タイムズスクエアの裏手のオフィスでたった18日間で撮り上げた本作。

 

 

ティザービジュアルは、顔のない人形を用いた作品を発表する3DCGアーティスト・POOLが手掛けた。その匿名的な作風は、数多の名もなき労働者たちの痛みと沈黙を結晶化した映画にマッチしている。POOLは「自分の目の前で当たり前に起きている女性蔑視や抑圧を再確認させられます。この映画がその気づきへの入り口になる事を切に願っております」とコメントを寄せている。

ハラスメントを蔓延させる組織のシステムに、自らも気づかぬうちに加担していると気づいたジェーンは、いかなる選択をするのか? 他人事では済まされない、痛烈な告発劇に注目だ。

 

〈海外レビュー〉

観るものを引きつける、緊迫のリアルタイムスリラー。映画という形式で表明された重要な文化的声明。── IndieWire
(紙の切り傷のような)浅い傷を無数に負わせ続ける差別。その実態を雄弁に語る。── Rolling Stone
静かな叫び。焼けつくように強烈。── FILM COMMENT
不気味で鮮烈。力強い映画。── VANITY FAIR
大胆で勇敢。「アシスタント」は時代の変化を感じる。── The Playlist
観客を虜にする、ジュリア・ガーナーの痺れるような演技。── Awards Circuit
ジュリア・ガーナーの演技は並外れている。── DEADLINE
画期的。完璧に計算されている。── Roger Ebert.com

 

「アシスタント」

監督・脚本・製作・共同編集:キティ・グリーン
製作:スコット・マコーリー、ジェームズ・シェイマス、P・ジェニファー・デイナ、ロス・ジェイコブソン サウンドデザイン:レスリー・シャッツ 音楽:タマール=カリ キャスティング:アヴィ・カウフマン
出演:ジュリア・ガーナー、マシュー・マクファデイン、マッケンジー・リー
2019年/アメリカ/英語/​​87分/2:1/カラー/原題:The Assistant
配給・宣伝:サンリスフィルム
© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:https://senlisfilms.jp/assistant/

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