「ボディ・ターゲット」のストーリー

カリフォルニア西部の山路で1台の囚人護送車が事故で横転し、数名の未決囚が脱走した。その中のひとりサム・ギレン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は単身山中に逃げ込んだ。クライディ・アンダーソン(ロザンナ・アークェット)は、農場を営む若い未亡人で、まだ幼い息子のムーキー(キーラン・カルキン)、娘ブリー(ティファニー・ドーブマン)の3人暮らし。サムの存在に最初に気づいたのはムーキーだった。彼はサムをETだと思い、同時に亡き父の面影を重ね合わせていた。その頃、アンダーソン一家の暮らす地域一帯は、悪徳開発業者フランクリン・ヘイル(ジョス・アックランド)によって土地開発が急速に進行し、土地譲渡を拒むクライディら反対派住民にダンストン(テッド・レヴィン)を中心とするボディガードたちを使い、嫌がらせをしていた。サムはヘイルの手下たちがクライディ母子を恐喝する現場に遭遇、彼らを叩きのめしたことでアンダーソン家の納屋を借りることになった。しばらくして、ヘイルによる住民への説明会が開かれるが、その夜、反対派の農家が何者かに放火されるが、ムーキーに事件を知らされたサムの活躍で被害は最小限に食いとめられた。そんな時、クライディの恋人の保安官ロニー(エドワード・ブラッチフォード)が、サムの正体を突きとめた。ヘイルに買収されているロニーはサムを激しく痛めつけた。サムはクライディの手厚い看護を受け、やがて次第に惹かれ合っていた2人は結ばれた。ところがロニーがサムの前科をクライディに告げ、厳しく非難する彼女には、無実だと言うサムの主張も届かず、サムは母子の前から姿を消した。しかし警察はサムを見逃さなかった。バイクで逃げようとするサムを騎馬警官隊が追跡する。その頃、クライディ家へヘイル一味が侵入し、警官隊の追跡を逃れたサムは、クライディの家へ向かい、母子をヘイル一味から救った。そしてサムは3人に見送られながら警察に連行されていくのだった。