「女ともだち(1983)」のストーリー

1952年、リヨン。レナ(イザベル・ユペール)とマドレーヌ(ミュウ・ミュウ)が出会ったのは、子供たちの学芸会の席だった。レナは、ガレージを経営する夫ミシェル(ギイ・マルシャン)と二人の娘と暮らす平凡な主婦。ユダヤ人のレナは戦争中、強制収容所送りをまぬがれるためにミシェルとの愛のない結婚をした。一方、マドレーヌは、売れない俳優コスタ(ジャン・ピエール・バクリ)と、ひとり息子と暮らしている。レナと同じく戦争中に青春を送ったマドレーヌは、19歳の時に恋人レイモン(ロバン・ルヌッチ)と結婚したが、レジスタンス運動に加わっていた彼はゲシュタポに射殺された。レナとマドレーヌは、互いに強くひかれるものを感じ意気投合する。翌日から連日のように会う二人。やがて家族ぐるみの交際が始まった。コスタが両親に借金をたのむ姿にマドレーヌの胸が痛んだ。大損するのが彼の常だ。そんな彼にミシェルが声をかけた。しかしマドレーヌの視線はレナに注がれていた。マドレーヌとの交際でレナは少しづつ変わっていった。ミシェルは行動的になってゆく妻に怯えていた。そんなある日、米軍のシャツの横流しで大もうけをしようともちかけるコスタに、ミシェルが6万フランという大金を貸す。週末、ミシェルを残して、レナと娘たちはバカンスに出かけ、レナはマドレーヌに部屋を借す約束をした。それを知らずに家へ帰ったミシェルは、マドレーヌの浮気を目撃してショックを受ける。そして謝りに来たマドレーヌを思わず抱きしめる彼。戻ってきたレナに、マドレーヌはすべてを打ち明けた。が不思議と彼女は嫉妬しなかった。二人は、いっしょにブティックを開こうと思いついた。計画に夢中になり実行する二人。そんなころ、ミシェルとレナの心ははなれていった。コスタがミシェルに借金をした件で、やがてマドレーヌと夫が大ゲンカ、とうとう彼女は離婚を決意した。やがてマドレーヌとレナは離ればなれで互いの道を歩んだ。仕事にいきずまってノイローゼになったマドレーヌは両親のもとに身を寄せる。彼女を訪れるレナと娘たち。「やり直そう」と、彼女を追ってきたミシェルに、レナは首をふった。彼女は、もうマドレーヌとは離れないと心に誓ったのだった。