「ならず者一家」のストーリー

十九世紀初頭、南アフリカの開拓地は無法者の天下であった。中でも親父のルークに率いられたマシュウ、マーク、ジョン(マーティ・ワイルド)、ジュバル(ジェームズ・ブース)達ならず者一家は開拓民たちみんなから恐れられていた。彼ら無法の一家は、力をたのんで近隣を荒しまわっては人を傷つける、手のつけられぬ連中だった。彼等がソーンダースの町へ近づいているのを知った保安官サム(リチャード・トッド)は応援を求める電報を打とうとしたが、既にルークによって電線を切られた後だった。五人は町外れのジャンの農場を荒し、町の長老メラカイの家へ足を止めた。雑貨商アーニー(ジャミー・ユイス)が運んで来ていた有刺鉄線を見たルークはジャンの農場で自分の馬を傷つけたと同じその鉄線を見ると、一端を切り取ってアーニーの首筋を殴りつけた。五人は町へ入って来た。サムは町の人達に事を荒立てないように命じ、自らも拳銃を外した丸腰で五人に近づいて行った。彼は五人に笑われ、なぶられても耐えていた。”新型拳銃入荷”の看板を見てマークはアーニーの店へ入り、アーニーに使い方を説明させていた拳銃の暴発であっけなく死んだ。幸い酒場で暴れていた後の四人には知られずにすんだが、サムはアーニーに家族を連れて次の汽車で町から逃れるように命じた。戦いはもう時間の問題であった。汽車が町を出て間もなく、息子ビリーの口からマークを探しに来たルークが妻プリス(アン・オーブリ)に暴行を働こうとしたと聞いたアーニーは走る汽車から飛び降りて店へ走った。程なく銃を手にした彼は店を出て来た。町で一番腰抜けだと思われていた男が一人でならず者に向って行くその横にいつの間にかサムが立ち、最初は協力を拒んだ町の人達も銃をとって立上った。激しい戦いの末、四人は殺され、貴重な教訓を残して町に平和が戻って来た。

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