「情無用のジャンゴ」のストーリー

白人とインディアンのハーフのジャンゴ(T・ミリアン)は、北軍の金塊輸送車襲撃の一味に加わったが、仲間に裏切られ瀕死の重傷を負った。奇跡的に助かったジャンゴは、射たれた時必死につかんだ一握の金塊を弾丸に鋳造すると、裏切ったアメリカ人一味を追った。アメリカ人一味はメキシコ国境の町に辿りついたが、町民たちの凶暴なことは驚くばかりで、彼らの金塊をかぎつけると早速襲撃し、惨殺してしまった。たった一人だけ生き残った一味の首領も、ちょうど町へやってきたジャンゴに腹を射たれて倒れた。その町にはもう一人の悪党ソロ(R・カマルディエル)がいた。彼は目の前で起った射ちあいには、何かあるとにらみ、ジャンゴに射たれた首領を助けて事情をかぎ出そうとした。そしてその男の腹から抜き出した弾丸が黄金だと分ると、俄然色めきたち、彼らが持っていた金塊を追い始めた。問題の金塊は町の男テンブラーとハガーマンが分けあって、隠し持っていた。ソロを首領とするコウモリ団はその二人に迫って、金塊のありかを聞きだそうとしたが、彼らは頑強に口を閉じていた。そうこうしているうち、ハガーマンはテンブラーの金塊をもいただこうと、ひそかにジャンゴの拳銃を盗み出してテンブラーを殺害した。その時ハガーマンの情婦は危くまきぞえになるのを免れると、ジャンゴのもとへ走り、金塊を山分けしようと言った。だがジャンゴはコウモリ団によって捕えられてしまった。それは殺されたテンブラーの死体から黄金の弾丸が発見されたからだ。激しいリンチに絶えられず、リンゴはついに金塊のありかを教えてしまった。そしてジャンゴはコウモリ団が金塊の捜索に向った留守をねらって脱出すると、ソロの部屋へ忍び込み、一撃にしてソロを倒した。帰って来たコウモリ団も軽くあしらうと、ジャンゴはハガーマンの家へかけつけた。今やその家は火の海であった。その中でハガーマンは天井からドロドロに溶けて流れ落ちる金をかぶって死んでいった。