「九龍大捜査線」のストーリー

70年代初頭、香港。法と秩序もどこへやら、警察とマフィアの間では汚職が公然と横行し、社会は腐敗の一途をたどっていた。そんな香港社会の実態を憂えた新任総督は配下のカーに命じて、汚職の一掃を目標とする改革へ向けての一連の捜査を命じた。カーと彼の秘書アニー(マギー・チャン)は、香港警察内で唯一信頼がおけると見込んだウォン巡査部長(ティ・ロン)に協力を求めた。アニーの求めに応じ、ウォンは信頼できる者として、新米警官の中から射撃の名手ローと拳法の達人イップを選んで腹心の部下とした。さらにウォンは数年前の手入れの際、自分を余儀ない事情で撃ったかつての部下サムをつかまえ、マフィアの取引場所の情報を仕入れると共に、再び彼を仲間に引き入れる。こうして結成されたウォンのチームは徐々に独自の調査を進め、その結果諸悪の元凶であるマフィアの頭領ラク(レイ・チーホン)を告発するため、彼の会計の秘密を握る証人を手中に収めて裁判を起こすが、その男はローと共に、先手を打ったラクの手先の殺し屋に殺されてしまう。しかしその後、仲間を失った悲しみにもめげず捜査を続けるウォンらの説得が実り、汚職摘発機関であるICAC(内務調査局)が設立され、ようやく彼らは正式に権限を得て、いよいよ本格的に捜査を突き進める。そんなさ中、捜査を続けていたサムが殺されるが、彼は命を賭してラクとその組織のアジトの所在の証拠を持ち帰っていた。かくしてウォンらのチームはアジトを急襲、見事敵のラクをはじめ一味を討ち果たすのだった。

今日は映画何の日?

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