「黒の秘密」のストーリー

機械工のフランク・テイラーは親友エド・ジャクスンとともにある自動車工場に働いていた。ある時、職長に欠員が出来たので後任は自分だと思い込んでいたところ、外国生まれのジョー・ドムブロスウキーが職長になったのでフランクは内心面白くなかった。それで、事件屋のクリフ・ムーアから勧められるままに、フランクは黒色団に加入した。黒色団は、外国人に対して米国人の権利を擁護するための愛国団体と誇称しているが、実は暴力団でその首脳部は団員服と武器の売上で莫大な利益を得ていた。フランクが入団して最初の仕事はドムブロウスキーの家を焼払い、彼を市外へ放逐することだった。彼は分隊長格となって暴行を指揮したが、その後彼は酒浸りとなって家に寄りつかないので、妻のルースは愛想をつかし、子供バディを連れて家出した。そこで、フランクはパール・ダンヴァスというあばづれ女と馴染む。彼女はフランクの親友エドをも誘惑しようとしたが、彼にはベティ・グローガンという恋人があったので、彼女の誘惑には乗らなかった。エドはパールと手を切れとフランクに忠告した。泥酔していたフランクはドムブロウスキーの家を焼払った顛末をしゃべった。醒めて彼はとんだことをしゃべったとクリフ・ムーアに相談すると、エドを殺すほかはない、という。その夜、エドは襲撃された。逃げようとするエドを、団長の命令で仕方なくフランクは射殺して逃亡した。しかし彼は捕らえられた。黒色団のお抱え弁護士が彼を訪れて、団の真相をしゃべると妻子の命がないぞ、と脅迫するのでフランクは沈黙を守った。公判の際、パールが証人席で、フランクとエドは二人とも自分に恋し、エドが嫉妬してフランクを襲った時、フランクは正当防衛でエドを殺した、と証言した。がフランクは良心の苛責に堪えず、黒色団の真相を暴露し、傍聴席の団員を指摘した。かくて黒色団は一網打尽され、フランクはエド・ジャクスン殺害の罪で終身懲役の判決を受けた。

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