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「カンダハール」のストーリー
アフガニスタンからカナダに亡命した女性ジャーナリストのナファス(ニルファー・パズィラ)は、ある日、地雷で片足を失ったため祖国に残した妹から、20世紀最後の皆既日食の前に自殺するつもりだという絶望の手紙を受け取った。日食まであと3日、ナファスはカンダハールの街に住む妹を救うため、イランからアフガニスタンの国境を越える。彼女は、イラン国境のアフガン難民、神学校を放校された少年ハク(サドュー・ティモリー)、ソ連と戦うためにアフガンに来ながらも今は住民の診療を続けるブラック・ムスリムのアメリカ人サヒブ(ハッサン・タンタイ)らと交流しつつ旅を続け、タリバンの教育、女性差別に飢餓と貧困、地雷問題など、アフガニスタンの厳しい現実を目の当たりにしていく。そしていよいよカンダハールが近づき、ナファスは花嫁行列に紛れ込んで検問所を突破しようとするものの、検問員から厳しい取り調べを受けてしまうのだった。