「サムサッカー」のストーリー

オレゴン州の郊外住宅地に住む17歳のジャスティン・コッブ(ルー・プッチ)。悩みは「親指を吸うクセ(サムサッキング)」が治せないこと。自分でもやめたいと思ってるがどうしてもやめられない。母オードリー(ティルダ・スウィントン)は家族のことよりもテレビの人気俳優に夢中だ。唯一の頼みの綱である歯医者のペリー先生(キアヌ・リーヴス)も、少し変わってる。いつものように歯の矯正治療に行くと、このままではそのクセも歯のズレも治らないからと、催眠術みたいなことを始めた。それから親指しゃぶりをやめるジャスティンだが、好きな同級生のレベッカ(ケリ・ガーナー)ともうまく話せず、悩みからは一向に解放されない。先生から注意欠陥多動性障害と判断され、抗鬱剤を勧められる始末。薬を飲むようになってから、やる気も満ち、学校のディベート部でも驚くほど口から次々と言葉が溢れてくるようになる。だがある日、ディベート仲間に薬を飲んでいるところ見られてしまい、飲んでいる薬がドラッグと成分がさほど変わらないことを指摘され、薬の服用をやめる。マリファナにハマっているレベッカとの距離が次第に縮まってくるが、彼女曰く“十代の実験”であるらしい。彼女もまた、深い人間関係を築くことに不安を感じているひとりだった。しかし周囲に目を向けてみると、父マイク(ヴィンセント・ドノフリオ)は若い頃の夢をまだまだ引きずっているし、ペリー先生だって診察方針がころころ変わってる。オードリーだって僕のために何をすれば良いか毎日迷っている。答えを持つ人間なんていやしないとジャスティンは気づく。そんな中、彼がこっそり願書を出していたニューヨーク大学からの返事が届く……。