「もしも昨日が選べたら」のストーリー

いつも時間に追われている、家族よりも仕事を優先させてきた建築士のマイケル・ニューマン(アダム・サンドラー)。彼は、生活の煩わしい時間を省こうと、すべての電化製品を扱えるリモコンを探し求める。行き着いた不思議な店で従業員(クリストファー・ウォーケン)から、何でも操作できるという最先端のリモコンを渡される。そのコントローラーは、電化製品だけでなく、ペットの吠え声を消音したり、妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)との口論を早送りできたりと、自分の周りのすべてのものを操ることができるのだった。たちまち、その魅力の虜になるマイケル。さらにそのリモコンには、自分の過去や未来へも行くことができる機能がついていた。リモコンを使って、仕事の契約を成功させたマイケル。念願だった共同経営者になれたと思った彼は、ドナや子供たちに高価なプレゼントを買って帰る。幸せへと向かい始めたかに見えたが、出世は先送りにされ、家族に贈ったプレゼントも返品することになる。そんな現実に耐えられない彼は、出世後まで人生を早送りする。すると、彼が今まで早送りしてきた事柄をリモコンはすべて記憶し、マイケルが早送りしてきたことすべてを自動で勝手に省略してしまう。夫婦ゲンカや病気の期間、次の出世までの年月と、その間に何が起こっていたのかも分からないまま、彼は何年もの年を重ねていく。妻のドナとは離婚、子供たちは立派な大人になっていた。自分自身ではどうすることもできないまま、幸せなはずの未来が失われていく。本当に大切なのは、家族と過ごす時間だったと気づいたマイケル。しかし、その時、彼の人生は残りわずかになっていた……。