「スエリーの青空」のストーリー

ブラジル北東部セアラー州の田舎町、イグアトゥ。多くの人々が旅立っていくその町は、エルミーラ(エルミーラ・ゲーデス)の故郷であり、21歳の彼女もまた、田舎での平穏な暮らしを捨て、恋人との幸せな生活を求めて駆け落ちするようにサンパウロへと旅立ったのだった。しかし、その2年後、エルミーラはまだ幼い息子・マテウジーニョを連れて故郷へ戻り、祖母と叔母の家で暮らしはじめる。そして、やりかけの仕事を終えてから来るといってサンパウロに残った恋人・マテウスの到着を待っていたのだが、彼が現れることはなかった。ひとりになったエルミーラは、気晴らしをしようとビールを片手に夜遊びに出かけ、かつての恋人・ジョアォン(ジョアォン・ミゲル)と再会する。しかし、うまくいくかにみえた彼との関係も、エルミーラの孤独を癒すことはなく、再び町を出て行きたいという飢餓感を与えるばかりだった。ある日、友達で売春婦のジェオルジーナ(ジェオルジーナ・カストロ)の言葉から、エルミーラは手っ取り早く金を稼ぐために、ある大胆な計画を思い付く。そして、自堕落な女になりたくないと思ったエルミーラは、“スエリー”と名前を偽り、その計画を実行に移すのだった……。

今日は映画何の日?

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