「スリーカウント」のストーリー

経営難から選手が大量離脱、存亡の危機にあった埼玉ガールズプロレスリングは、とうとう解散を決定する。選手の精神的支えである猪狩早苗(井上京子)を慕って残ったメンバーたちは移籍や引退を視野に自分たちの今後について考えていた。その中でただ一人の新人・千葉まひる(志田光)は、移籍するには経験が足りず、引退するにはまだ早かった。施設を抜け出して妹と生活してきた寮を追い出され、道場も失ったまひるは、生き別れた父親の唯一の手がかりである埼玉ガールズの再興を決意する。その情熱に他のメンバーが触発され、練習再開となるものの道場はなく、早苗がみんなを連れてきたのは近所の公園だった。受身をとることも出来ない状態で段ボールを重ねての練習場。そんな中でも汗を流す彼女たちに惹かれるようにOLや女子高生などの新人も増え、徐々に活気を帯びてきた矢先、近所の主婦の通報でその場所も失ってしまう。しかし、場所を河川敷に移動し練習を続け、いつの日か埼玉ガールズの復活を夢見る彼女たちは、やがてマスコミなどに注目されるようになってきた。そんなメンバーの記事を嬉しそうに眺めているのは、借金で姿を隠した埼玉ガールズ会長・佐伯三郎(菅田俊)。彼もまた土木作業員をしながら再建のための資金を貯めていたのだった。そしてもう一人、まひるの記事をスクラップしている男がいた。消息不明のまひるの父親に関して早苗が以前訪ねたことのあるデザイナー・森田一郎であった……。

今日は映画何の日?

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