「ジャングル・フィーバー」のストーリー

フリッパー(ウェズリー・スナイプス)の朝は妻ドリューとのモーニング・トレイン(朝のセックス)で始まる。いつも2人のあえぎ声で起こされる娘のミング。有能な建築デザイナーである彼の一家はそんなオープンで愛に満ちた、平和で裕福なものだった。会社に出たフリッパーは経営者(ティム・ロビンス、ブラッド・ドゥリフ)から新しい白人の秘書アンジー(アナベラ・シオラ)を紹介される。彼はアフロ系の女性を希望していたのだが、逆差別だと丸めこまれた。父親(オシー・デイヴィス)は、あまりの頑迷さに教会から追放され、今は聖書の朗読と犬の散歩に明け暮れる狂信的バプティスト。母ルシンダ(ルビー・ディー)はダンサー崩れでクラック漬けの長男ゲイター(サミュエル・L・ジャクソン)が無心に現れると、つい金を渡してしまう。一方、ブルックリンのベンソンハーストに住むアンジーの家族は、カトリックを信仰するケンカっ早い父と2人の兄の貧しいイタリア系だ。幼馴みの恋人ポーリー(ジョン・タトゥーロ)は父ルー(アンソニー・クイン)のドラッグストアで働く、繊細な若者だった。家に帰りたくなくて残業していたアンジーとフリッパーは話すうちに、その場でセックスをしてしまう。フリッパーは経営陣に加われないことを知ると会社を辞めた。2人は人々の冷たい視線を浴びながら関係を続けた。フリッパーは高校教師の親友サイラス(スパイク・リー)に交際を告白し、アンジーも友人に彼との関係を教えてしまう。ある日、フリッパーが家に帰ると、ドリューが彼の持ち物を窓から投げ捨てていた。アンジーも父親の鉄拳を受けた。2人はアパートで暮らし始める。ドリューは茶飲仲間に訴えた。「私は半分白人で白い肌なのに、彼は本物の白人女を求めたのよ」。ポーリーの店で常連客は話し合う。「イタリア女はイタリア男では我慢できないのさ」。アンジーはポーリーに別れを告げた。涙を流す息子にルーは「黒人男なんかに女を盗られやがって」と怒鳴る。ポーリーは初めて父親に反抗した。ある日、外でアンジーとふざけ合っていたフリッパーは警官から強姦犯として扱われる。彼を恋人だと叫ぶアンジーにフリッパーは「恋人なんていうな。殺されちまう」と叫び返すのだった。2人には別れるしか道はなかった。一方、ポーリーはいつも店に顔を出すインテリ黒人女性にデートを申し込み、仲間のリンチを受けながらも彼女の家にたどりつく。フリッパーは母のテレビを持ち出したゲイターを探して麻薬窟へたどりつき、黒人たちの退廃ぶりに呆然とし、兄に絶縁を言い渡してしまう。数日後、金をせびりに来たゲイターは父に射殺された。久し振りにドリューと朝の愛撫を交したフリッパーはミングに「いつか戻ってくるよ」と告げるのだった。

今日は映画何の日?

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