「スクープ 悪意の不在」のストーリー

行方不明中のマイアミ港湾労働組合のリーダー、ジョセフ・ディアス捜索にFBIが乗りだす。その日の「マイアミ・スタンダード」紙はこう一面で報道した。6ヵ月たってもディアスの行方がつかめず、そのためにローゼン(ボブ・バラバン)をリーダーとするFBIマイアミ支部が動き始めたのだ。ローゼンたちが目星をつけたのは、マイケル・ギャラガー(ポール・ニューマン)。彼は現在マイアミ港湾内で酒類の卸商を営んでおり、身内にはマフィアと繋がっている人間もいたが、ディアス失踪事件とは無関係だった。ローゼンは手始めに、マスコミを利用することを思いたった。ターゲットは「マイアミ・スタンダード」紙の女性記者ミーガン・カーター(サリー・フィールド)だ。彼女にわざとローゼンに関する書類を目にふれさせ、罠とは知らぬミーガンはそれをもとに、ディアス失踪事件の重要容疑者に、マイケル・ギャラガーと大々的に書きたてた。効果はてき面だった。労働組合の幹部は労働者全員を職場から引き上げさせ、伯父のマルデロン(ルーサー・アドラー)は警察に協力するよう忠告してきた。マイケルは激怒し、彼の旧友でカソリック系の学校教師テレサ(メリンダ・ディロン)はショックのあまり、ミーガンと会い、マイケルは無関係であることを主張。オフ・レコを条件にその根拠として事件当日、子供を堕ろしに彼に一緒に行ってもらったと告白した。しかし、翌日の朝刊にはマイケル・ギャラガーにアリバイ。テレサ・ペロー証言、堕胎のため3日間アトランタにと報道されてしまった。テレサは自殺、マイケルは報復のために「マイアミ改善委員会」という口座に9千ドル払い込んだ。これは地方検事クィン(ドン・フッド)の政治献金のために使われている口座だった。クィンはマイケルの無実をコメントし、新聞にもマイケルは白と報道された。しかしFBIはあきらめず、クィンとギャラガーの関係を立証し、事件はついに判事のもとで行われる査問会にもつれ込んだ。激しいやり取りの末、マイケルの策略通りFBIの工作が暴露されるのであった。

今日は映画何の日?

注目記事